櫻井翔、30代でたどり着いたミステリアスな役者像 『先に生まれただけの僕』校長役がハマる理由

「櫻井さん含め、嵐のメンバーは20代の後半くらいから“何歳になったら大人の男性を演じるか”が、ひとつの壁になっていました。アイドルらしい童顔のため、大人の役を演じると違和感がある時期がしばらく続いていたんです。しかし、ここ数年はメンバーそれぞれ、年相応の役柄を演じられるようになってきている印象です。今回の櫻井さんも、35歳の校長という現実ではほとんどありえない役柄にも関わらず、自然に演じることができています。

 賢明な櫻井さんですから、おそらく昔から自分が何をするべきか理解していて、状況を俯瞰して見ていたのではないかと思います。演技を見ていても、それは感じられることでした。しかし、立ち振る舞いや会話のノリがついていかなくて、作品から浮いている感じが否めませんでした。ところが、2013年の『家族ゲーム』(フジテレビ)くらいから、ルックスも含めて良い感じに収まってきました。最近だと、あれくらい童顔の30代の方も珍しくないですし、かえってその雰囲気をミステリアスさに繋げることができている印象です」

 『先に生まれただけの僕』は、櫻井にとって30代の代表作のひとつとなる可能性もありそうだ。

(文=松田広宣)

■放送情報
『先に生まれただけの僕』
10月14日より、毎週(土)22時〜
※初回は14分拡大のため、〜11時8分まで
出演:櫻井翔、蒼井優、多部未華子、瀬戸康史、井川遥、風間杜夫、高嶋政伸
脚本:福田靖
音楽:平野義久
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:次屋尚、高橋史典(ケイファクトリー)
演出:水田伸生 ほか
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:日本テレビ
(C)日本テレビ

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