竹内涼真×麦野初がもたらした化学反応 『過保護のカホコ』“麦野くん”に女性たちが惹かれるワケ
そんな麦野の人間性は、カホコの家族にも受け入れられて然るべき。就職しないで画家を目指すという人生設計には多少の疑問を抱くが、麦野もアルバイトをしているし、カホコも保育士として働き始めたのだから、そんなところに文句を言うのは野暮である。なによりカホコの家族になるということは、泉(黒木瞳)の娘婿になるということ。この覚悟に賛辞を贈りたい。
泉と正高(時任三郎)に結婚の許しを請う際、カホコの手を握り「どんな時でも彼女のそばにいて、この手を離さないで、いつかお母さんに認めてもらえるように歯を食いしばってがんばりますから」と最後の最後まで、期待を裏切らない男前セリフでトキめかせてくれた麦野。結婚から1年後の2人が見せた相変わらずのやりとりには癒やされたが、麦野夫妻の結婚生活はまだまだこれから。私たちは麦野くんとカホコがパパやママになる姿も見たいし、じいじやばあばになっていく姿も見たい、いや見るべきだ。
竹内涼真という役者、そして、麦野初というキャラクターのどちらかが欠けても起らなかった化学反応は、この3カ月間、女性達にとてつもない活力を与えてくれた。そして、ドラマ終了から日を経ずしてバッテリー切れとなった女子たちは、早くも“麦野くん”との再会(=心の充電)を心待ちにしているのだ。
■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter
■放送情報
『過保護のカホコ』
日本テレビ系にて毎週水曜夜10時~
出演:高畑充希、黒木瞳、竹内涼真、佐藤二朗、中島ひろ子、梅沢昌代、濱田マリ、夙川アトム、西尾まり、久保田紗友、三田佳子、西岡德馬、平泉成、時任三郎
脚本:遊川和彦
音楽:平井真美子
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:大平太、田上リサ
演出:南雲聖一、日暮謙、伊藤彰記、明石広人
制作協力:5年D組
(C)日本テレビ
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/kahogo-kahoko/