竹内涼真、朝ドラ“イケメン枠”に抜擢! 『帝一の國』などで見せた“爽やか青年”という武器

竹内涼真の演技に見る“クセのない強さ”

 菅田将暉を主演に、野村周平や志尊淳といった人気俳優を集めた学園コメディ『帝一の國』。唐沢寿明主演、窪田正孝共演の熱血バディもの『ラストコップ THE MOVIE』。話題の2作ともに出演しているのが竹内涼真だ。まもなくNHKの連続テレビ小説『ひよっこ』にも登場する竹内が持つ、他にない魅力を探る。

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『ひよっこ』竹内涼真(島谷純一郎)提供=NHK

 2013年にモデルオーディションでグランプリに輝き、芸能界入りを果たした竹内は、早くも翌14年に『仮面ライダードライブ』で主演に抜擢。同作は、平成仮面ライダーの中でも、“車に乗った”仮面ライダーということで特に異色の存在であり、スタート前から大きな注目を集めた。

 新人ながら堂々と主演を務め上げ、見事、子どもたちのヒーローとなり、ママ世代からの支持も得た竹内。しかし刑事という役柄からくる生真面目なスーツ姿、当時21歳とは思えぬ落ち着きぶりから、新人時代らしい危うげな輝きよりも、作品に“しっくりくる”印象が残った。にじみ出る竹内の人柄の良さゆえんだが、竹内にはもっと大きな魅力があるのでは? とも思わせた。

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『青空エール』(c)2016映画「青空エール」製作委員会 (c)河原和音/集英社

 その後、『下町ロケット』(TBS系)や『時をかける少女』(日本テレビ系)などに出演していった竹内は、土屋太鳳主演の映画『青空エール』でいわゆるキラキラ映画に挑戦する。ここで甲子園を目指す野球部員の山田大介を好演。185センチの長身で、東京ヴェルディユースに所属した経歴のある竹内にぴったりのキャラクターである。

 三木孝浩監督らしい光あふれる映像に置かれた竹内は、ここでフレッシュな空気を放ってみせ、同時に、キラキラ映画においても、そこに留まらない竹内自身の強みがあることを発揮し始める。“しっくり”以上の、老若男女を問わずに受け入れられる「かっこよさ」が、はっきりと顔を出していく。

 竹内には嫌味がない。クセがないともいえる。それは役者という職業上、ハンデにもなりうるが、竹内のクセのなさには迷いのない芯があり、個性として浮き出る強さを持つ。矛盾した物言いだが、「クセのない強さ」があるのだ。

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