今期アニメ『ID-0』『正解するカド』は海外ドラマと呼応? SF要素の扱いから考察

 タレントでコメンテーターのデーブ・スペクターが「海外ドラマから何も学習してない」などと日本のドラマを批判した。この批判がどこまで的を射ているかはさておこう(日本とアメリカではドラマの形式そのものが違うことを無視しすぎではないだろうか)。だが、少なくとも(ドラマと違い、もはやあまりTVの中に居場所を見つけづらくなった)アニメは、海外のドラマ事情を“横目”ぐらいにはちゃんと見ているし、同じプラットフォームの中で並んで競うという状況にあるのだ。 

 そんなアニメの今置かれた立ち位置を考えさせられたのが4月開始の2つのSFアニメなのであった。

■藤津亮太
1968年生まれ。アニメ評論家。著書に『「アニメ評論家」宣言』(扶桑社)、『チャンネルはいつもアニメ』(NTT出版)、『声優語』(一迅社)がある。アニメ!アニメ!にてアニメ時評「アニメの門V」を連載中。titterID:@fujitsuryota

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アニメシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる