ピクサー社員はどんな環境で働いている? ピクサー・アニメーション・スタジオ潜入レポ

ピクサー・スタジオ潜入レポ

 『ファインディング・ドリー』のMovieNEX発売を記念したピクサー・アニメーション・スタジオ現地取材。最終回となる第4回は、米カリフォルニア州エメリービルに位置するピクサー・アニメーション・スタジオ内部の様子をレポートする。(参考:【第1回】『ファインディング・ドリー』監督&プロデューサーが語る、ピクサー作品成功の秘訣、【第2回】ピクサー日本人クリエイターが語る、『ファインディング・ドリー』制作の裏側と日米アニメの違い、【第3回】『ファインディング・ドリー』クリエイター陣が明かす、作品世界の創造とタコのハンクの制作秘話

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ルクソーJr.とルクソーボール
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The Steve Jobs Building
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『トイ・ストーリー』のウッディ&バズ

 ピクサー・アニメーション・スタジオがあるエメリービルは、人口約1万人、サンフランシスコから車で約20分ほどの小さな町。ピクサー・アニメーション・スタジオは、そんなエメリービルの町中に、22エーカー(約27000坪/東京ドーム約2個分)もの広大な敷地を持つ。“PIXAR”の文字が大きく掲げられたゲートをくぐり駐車場を抜けると、ピクサー作品お馴染みのルクソーJr.とルクソーボールのオブジェがそびえ立つ。その隣に建っているビルが、メインオフィスのひとつThe Steve Jobs Buildingだ。アップル社の共同設立者として知られ、ピクサーの元CEOでもあるスティーブ・ジョブズを追悼して名付けられている。

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『Mr.インクレディブル』一家
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『カーズ』のルイジ&グイド
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『ファインディング・ドリー』のフィギュアなどが飾られた受付
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数々のトロフィーも飾られている
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トイレの看板にもウッディの姿が

 中に入ると、レゴブロックでできた『トイ・ストーリー』のウッディ&バズ、『Mr.インクレディブル』一家、『カーズ』のルイジ&グイドらがお出迎え。大きな空間が広がるアトリウムには、『ファインディング・ドリー』のフィギュアやピクサー社のカードが飾られた受付や、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などのトロフィーが飾られたショーケース、壁にかけられた『ファインディング・ドリー』の大きなアートワークなどが目に入ってくる。トイレや壁などのいたるところにピクサー作品のキャラクターが隠れているのも、遊び心溢れるピクサーならでは。

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社員専用カフェテリアCafe Luxo

 The Steve Jobs Buildingで働く社員が毎日必ず通ることになるアトリウムには、日によってメニューが変わる社員専用カフェテリアCafe Luxo、シリアルやフルーツ、オートミールなどが無料で提供されるシリアルバー、ここだけでしか買うことができない商品も豊富に用意されたPixar Studio Storeなども常設。“社員の間で会話が生まれるように”というジョブズの思想のもと設計されたアトリウムは、まさにその言葉通りランチタイムには大変な賑わいを見せていた。

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『ひな鳥の冒険』のぬいぐるみをオススメするヴァレリー・ハサウェイ
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Pixar Studio Store
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Pixar Studio Store

 1日に約400人が訪れるというストアは、もともとはピクサーの商品課で働いていたヴァレリー・ハサウェイが、デザインから仕入れまでを数名のスタッフとともにすべて自分たちで行ないながら営業している。人気商品は、キャップやマグカップ、Tシャツなど、ピクサーのロゴが入ったここだけしか買えないオリジナルグッズ。ヴァレリーは、「このぬいぐるみは先週入荷したばかりで、このストアでしか買えない限定商品だからものすごい人気なの」と、『ファインディング・ドリー』の併映短編作品『ひな鳥の冒険』のぬいぐるみをイチオシ商品としてオススメしてくれた。

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The Steve Jobs Theater

 映像制作会社だけに、映画を観る環境も充実。主に監督が作品をチェックする際に使われるスクリーニングルームが2つあるほか、シネコン並みのサイズのスクリーンや音声環境、座席を完備したThe Steve Jobs Theaterは、社員向けの試写などで使用されるとのこと。

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ピクサー作品のポスター展示
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『ファインディング・ドリー』の展示

 社員のオフィスが並ぶ2階には、社内用に作られた、外には一切出ることがないポスターやアートワークの展示が行なわれている。展示物はビルの西側と東側で分かれており、西側ではピクサー作品のポスター、東側では『ファインディング・ドリー』にまつわる作品が展示されていた。映画公開タイミングなどにあわせて、まるで美術館や博物館のように展示物も入れ替えられるそうで、数ヶ月前までは『アーロと少年』の展示が行われていたそう。

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