『逃げ恥』ワールドを作り出した全ての方々に拍手! 幸せに生きるためのヒント詰まった最終話

『逃げ恥』ワールドを作った全ての方々に拍手!

今を生きる私たちの「普通」とは?

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 そもそも「普通」とは時代と共に変化していく。たとえば、平安時代には通い婚が「普通」だった。ゲイであることも戦国時代には「普通」に聞く話で、江戸時代まで大奥なんていうシステムも「普通」にあった。寿退社が「普通」だった時代もある。「普通」は、その時代に生きる人たちが、自分で創っていくものなのではないだろうか。大切なのは、丁寧なコミュニケーションだった。ノックから始めて、相手のことをじっくりと知っていくこと。お互いの価値観をすり合わせていけば、自ずと適材適所が見えてくる。そこで、得意不得意を考慮しながら、役割を分担し、みんなが今を幸せに生きる共同責任者という感覚を持てないだろうか。

 夫だから、妻だから、男だから、女だから、雇用主だから、従業員だから、何歳だから……と、「普通」という一つの見方に縛られず、また「やってくれて当然」の押し付けをせず、お互いの個性を尊重して適性な距離感を見つけること。敬意と感謝を持って、共に生きていくこと。そうして、多様な価値観を認め合えることが、今の「普通」になってほしいと願ってやまない。

 最後に、こんな楽しい3ヶ月間をくれた『逃げ恥』には、感謝でいっぱいだ。日野(藤井隆)の妻役で本物の奥さん(乙葉)が登場するサプライズや、伏線が一気に回収されていくスピード感、みくりがフリップに書くマジックが『ガッキー』というメーカー名になっていたりと細かなところまで『逃げ恥』ワールドを作り出してくれた、全ての方々に拍手を送りたい。火曜ドラマ『逃げ恥』が終わったが、私たちはたくさんのヒントをもらった。次は私たちが幸せを模索する番だ、さあ「火曜日から始めよう」。

(文=佐藤結衣)

■番組情報
『逃げるは恥だが役に立つ』
毎週火曜日よる10時〜
製作著作:TBS
原作:海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」(講談社“Kiss”にて連載中)
脚本:野木亜紀子
出演:新垣結衣、星野源、石田ゆり子、藤井隆、真野恵里菜、葉山奨之、古田新太、宇梶剛士、富田靖子ほか
プロデューサー:那須田淳、峠田浩、宮﨑真佐子
演出:金子文紀、土井裕泰、石井康晴
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

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