パンチパーマの太賀、個性派キャラで人気急上昇! “生活感が感じられる”役作りのすごさ
本ドラマのインタビューで太賀は「風貌からキャラクターを想像しやすい役だからこそ、僕が演じる意味というか、高杢らしさを出していきたいですね」(引用:俳優業10年目の太賀、しんどかった時期を振り返り「ここからスタート」と決意新た)とコメントしている。そのため、高杢金也のセリフがないシーンや、画面から見切れている場面でも、太賀は役を怠らず表情や仕草などで細かく表現しているのだ。
また、太賀は2010年に放送された終戦特集ドラマ『15歳の志願兵』(NHK)で、笠井光男役を演じた際に「光男は僕であって、全くの別人という意識がないから。“俺は光男だし、光男は俺だし”みたいな感覚なんです。そこで切り離してしまったら、芝居がちょっと変わってくると思います」(引用:太賀|INTERVIEW|プラス アクト)とも語っている。だからこそ、太賀が演じるキャラクターは、リアルな人物像となり、その背景に生活感さえも感じさせるのかもしれない。
今夜放送される『仰げば尊し』第6話では、真剣佑演じる木藤良蓮が留学について悩み、また、寺尾聰演じる吹奏楽部指導者の樋熊迎一がすい臓がんと診断され、手術をしない治療法を選択する。今後、樋熊迎一の病気が吹奏楽部にどのような影響をもたらしていくのだろうか。そして、太賀演じる高杢金也はそこにどんな色を添えるのか。
(文=戸塚安友奈)