関ジャニ∞横山裕が“セクシー俳優”になった理由ーージャニーズの魅力引き出す波留の手練手管

関ジャニ∞
(C)タナカケンイチ

 7月12日から放送がスタートしたテレビドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)。波瑠が演じる主人公・藤堂比奈子の先輩刑事・東海林泰久役となる横山裕が「クールすぎる」と話題になっている。東海林泰久は、殺人犯に対して異常な憎悪を抱く強い正義感の持ち主。殺人事件が発生すると上司の命令を無視して単独で行動し、犯人検挙や有力情報を手に入れるためには手段を選ばない、というアウトローなキャラクターだ。本作プロデューサーの河西秀幸氏は、「横山さんはクールな役でして、女性スタッフの間ではこれまでの横山さん史上一番かっこいいのではないか? とざわついております」とコメント(参考:関ジャニ∞横山裕、史上一番かっこいい役?“二面性”にも期待)。ファンたちからも「東海林先輩かっこいい」と好評で、Twitterではトレンド入りも果たしたほどだ。

 これまで横山といえば、『世にも奇妙な物語 08秋の特別編「どつきどつかれ生きるのさ」』(フジテレビ系)、映画『エイトレンジャー』・『エイトレンジャー2』などの関西弁を活かしたコメディ色の強い役や、『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)、『左目探偵EYE』(日本テレビ系)のように“影のフィクサー”的な役をこなしてきた印象がある。また、横山は関ジャニ∞の中でも演技の仕事をすることは少ない方で、演技力についても賛否があった。しかし、本作では仕事ができるにも関わらずアウトローでクールな役を見事に演じ、ファンたちを悶絶させている。中でも、タバコを吸うシーンに「セクシー!」と心を奪われるファンが後を絶たない。

 では、彼が演技の幅を広げられたのはなぜなのだろうか。もちろん、彼自身の努力もあるだろうが、主演の波瑠との共演も影響しているのではないだろうか。『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、『ごめんね青春!』(TBS系)、『グラスホッパー』(松竹)などの作品で、波瑠はこれまで様々なジャニーズメンバーと共演をして、彼らの新しい一面を引き出してきた。例えば『世界一難しい恋』では、嵐の大野智がラブコメに挑戦。彼の少し不器用にも感じる演技に対し、波留が勝ち気な演技で応えることによって、うまくチグハグさを演出し、お腹を抱えて笑えるコメディへと昇華していた。相手の出方に対してどう振る舞うかによって、その魅力を引き出すことができるのは、これまで多くの助演で培ってきた確かな実力があるからにほかならない。

 そんな波留は、自らのスタンスについて、「ブレイクしたいとはあまり思っていないんです。長く女優を続けたいですね」(参考:【波瑠】月30本映画鑑賞で刺激「毒を持ってる人を演じたい」)、「最年少や何かの史上初達成、派手な記録にも興味がありません。パッと出て一瞬だけ騒がれるよりも、目立たないけどずっと映画界にいるような存在がいいですね」と語っている。この姿勢があるからこそ、自らが輝くだけではなく、相手の新たな魅力をも引き出すことができるのだろう。

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