『フラーハウス』キャスト陣が明かす、ファミリー復活の背景 D.J「番組は世界中で愛されていた」

『フラーハウス』復活の背景とは

FH_103_01158_R2-th.jpg

 

 本国だけでなく日本やその他の国での『フルハウス』の人気について、ボエットはこう分析している。

「文化の垣根を越えたんだと思う。登場人物の人間関係は他の国の人々にも共感できるものだったのだろう。それに、視聴者は登場人物のことを好きだった。登場人物も彼らの関係も好きだった。それが多くの言語できちんと伝わったんじゃないかな」

 不器用な男たちによる子育て奮闘記から生まれる“血の繋がりを超えた家族の絆”は世界中の文化の垣根も超えたのだ。

 『フルハウス』ファンが気がかりなのは、今回オリジナルキャストの中で、唯一再結集の輪に加わらなかった、ミシェル役のオルセン姉妹の事だろう。『フラーハウス』の中でも、ミシェルはファッション業界で忙しいという理由でサンフランシスコのあの家に里帰りしなかった。

 ジェフ・フランクリンは「出演交渉はしました。みんなで出演してくれと説得しましたよ。ただ、2人は今回は出ないと決めたんです。でも私たちはいつの日か2人の気持ちが変わってまたミシェルの役をやってくれるんじゃないかという希望的観測はもっています。どちらか1人いればいいわけですから。でもこの姉妹以外の出演者は全員帰ってきました。家族で集まろうとした時に、一家全員が揃わなかった経験は誰にでもあると思います。それでも私たちはあの姉妹のことが大好きですし、扉を閉ざすつもりもありません。出演してくれたら、それに越したことはありませんね」と、今後もミシェルというキャラクターが登場する可能性を示唆する。

 シーズン1の全13話を配信し終えた『フラーハウス』だが、このたび無事にシーズン2の製作も決定した。子育てに翻弄されながらも、自らの恋愛事情も貫き通そうとする3人が繰り広げるドタバタコメディに、さらなる拍車がかかることを期待したい。

■鶴巻忠弘
映画ライター 1969年生まれ。ノストラダムスの大予言を信じて1999年からフリーのライターとして活動開始。予言が外れた今も活動中。『2001年宇宙の旅』をテアトル東京のシネラマで観た事と、『ワイルドバンチ』70mm版をLAのシネラマドームで観た事を心の糧にしている残念な中年(苦笑)。

■公開情報
『フラーハウス』
ストリーミング配信中
(C) Netflix. All Rights Reserved.
Netflix:https://www.netflix.com/jp/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる