柚木麻子『BUTTER』世界累計201万部突破 河出文庫版の緊急重版も決定
柚木麻子の長編小説『BUTTER』の世界累計発行部数が201万部を突破。あわせて6月15日に発売された河出文庫版の緊急重版も決定した。
発行部数の内訳は国内累計が74万部、海外累計が127万部。翻訳出版は40か国・地域に広がっており、イギリスでは「Waterstones Book of the Year 2024」や「The British Book Awards 2025」Debut Fiction部門など4つの賞を受賞。現代日本文学の海外展開における大型ヒットとして注目を集めている。
6月15日発売の河出文庫版は、紀伊國屋書店、丸善ジュンク堂書店、三省堂書店、有隣堂など全国多数の書店の文庫ランキングで1位を獲得。6月25日に緊急重版が出来し、7月にも追加重版が決定した。刊行を記念したステッカーは、6月25日出来の重版分まで封入される。ステッカーは、UK版(Fourth Estate刊)の表紙デザインをもとに名久井直子がデザインしたもので、河出文庫版のブックデザインも同じく名久井が新たに構成している。
『BUTTER』は、婚活連続殺人事件の容疑者・梶井真奈子と、彼女を取材する週刊誌記者・町田里佳の対話を通じて、欲望と食、女性の生を描き出す長編。河出文庫版には、第7回野間出版文化賞受賞スピーチ「帝国ホテルですてきな立食パーティーを」、イギリスツアー日記「どんな場所にも小説とカラオケはある」(初出:「文藝」2025年春季号)、鴻巣友季子による解説が新規収録されている。
著者の柚木麻子は1981年東京都生まれ。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。2015年には『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞を受賞した。『BUTTER』の英訳版は2024年に刊行され、ブリティッシュ・ブック・アワードのデビュー小説部門を日本人作家として初めて受賞し、ウォーターストーンズ・ブック・オブ・ザ・イヤー選出など4冠を達成。第7回野間出版文化賞も受賞している。他の著書に「ランチのアッコちゃん」シリーズ、『伊藤くん A to E』『らんたん』『ついでにジェントルメン』『オール・ノット』などがある。
■書誌情報
『BUTTER』
著者:柚木麻子
価格:1,045円(税込)
発売日:2026年6月15日
出版社:河出書房新社(河出文庫)
解説:鴻巣友季子
装幀:名久井直子
※電子書籍、オーディオブックも発売中
撮影:片野智浩