法学者・白田秀彰の新刊が発売 「なぜ私たちは法に従うのか」根源的なテーマを分かりやすく解説
法学者・白田秀彰による新刊『私たちはなぜ法に従うのか 法と「正しさ」をめぐる3000年の世界史』(亜紀書房)が、7月25日に発売される。
著者の白田秀彰は、情報法や知的財産権法を専門とする法学者。これまでにも『コピーライトの史的展開』『インターネットの法と慣習』『性表現規制の文化史』などを通じて、法と社会の関係を多角的に論じてきた。
本書では、そうした蓄積を踏まえつつ、「なぜ私たちは法に従うのか」という根源的なテーマを平易に、かつ理論的に解き明かしている。「悪法も法なり」「強い者が正義」といった現実に対し、私たちはいかに抗うことができるのかを問い、古代ローマから中世の封建社会、絶対王政、近代国民国家、さらには現代の管理社会に至るまで、世界の法制史3000年をハイスピードでたどりながら、法と「正しさ」の機能的本質に迫っていく。
「法に善悪はあるのか」「誤っていても不正でも、法は法なのか」。こうした問いを正面から扱う本書は、「法に従うべきだ」という刷り込みだけが先行し、その成り立ちや意義について深く学ぶ機会が乏しい現代において、思考の軸を立て直す一冊となっている。
■書誌情報
『私たちはなぜ法に従うのか 法と「正しさ」をめぐる3000年の世界史』
著者:白田秀彰
価格:2,640円(税込)
発売日:2025年7月25日
出版社:亜紀書房