【ライトノベル最新動向】真打落語家・春風亭吉好がラノベデビュー! 言葉のプロが手がけた初小説の見どころは?
佐伯さんによる人気シリーズ最新巻『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件11』(GA文庫)も3月15日に登場。藤宮周と隣人で恋人の椎名真昼との関係が、バレンタインデーからホワイトデーへと進んでさらに深まっていく。キュンキュンとさせられるラブコメの筆頭として先頭を走り続けそう。原作者書き下ろしのドラマCD第4弾とDLシリアルコードが付属した特装版も同時発売。
GA文庫からは、佐藤真澄による『処刑少女の生きる道(バージンロード)10 ―異世界人死すべし―』と『処刑少女の生きる道(バージンロード)11 ―カーテン・コール―』が同時刊行。異世界から来た日本人は世界に仇をなす存在となるため即座に抹殺。そんな世界に迷い込んだ少女と処刑人の少女とが出会い、始まった冒険と戦いの旅に決着が付くのか。改めて全巻を読み返してみる機会かもしれない。
TVアニメの2期が放送中の顎木あくみによる人気シリーズ最新巻『わたしの幸せな結婚 九』(富士見L文庫)は3月14日発売。既に結婚を果たした九堂清霞と美世が、本家となる宮小路家に挨拶に行くことになったが、そこで美世に声をかけた金髪碧眼の男性がいた。美世が持つ薄刃の力に目を付けた勢力も現れる展開に、新婚の幸せな日々がこれで終わってしまうのかと心配になる。ストーリー的には大きな動きがあって楽しめそうだ。
ミステリ好きでヴィクトリア朝の英国に興味がある人は、仲村つばき『代筆屋アビゲイル・オルコットの事件記録』(集英社オレンジ文庫)に関心を誘われそう。19世紀末の英国に暮らすアビゲイル・オルコットは、伯爵令嬢でありながらロンドンの下町で代筆屋を営んでいた。ある日、客のひとりの娼婦が惨殺死体で見つり、これは切り裂きジャックの仕業だと感じたアビゲイルのところに、貴族のエドマンドが訪ねて来て2人で調査に乗り出す。数多ある“切り裂きジャックもの”新風を吹き込んでくれるか。3月18日発売。
待望のTVアニメが3月31日から放送開始となる中西モトオの伝奇シリーズ『鬼人幻燈抄』を刊行している双葉社から、こちらも伝奇的な面白さを漂わせるジュピタースタジオ『鬼姫、異世界へ参る! 上』『鬼姫、異世界へ参る! 下』(Mノベルス)が登場。古都のはずれの紅葉神社に近い河原にあった祠に祀られていた「鬼姫」が蘇って異世界に行き、魔物退治をこなしてきた実績を活かして事件の解決に挑み魔王に会おうと旅をする。伝奇+ファンタジーということか? 今までにない読み味で楽しませてくれそうだ。3月28日発売。