【ラノベ週間ランキング】「ダンまち」シリーズ新刊が1位に! 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』暁佳奈による新作も

 8位の鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 外典書庫3』(電撃文庫)は、TVアニメ『とある科学の超電磁砲T』のパッケージに連載された書き下ろし小説「とある魔術の禁書目録SS -アニェーゼの魔術サイドお仕事体験編-」と、『とある科学の一方通行』のパッケージに連載された書き下ろし小説「とある魔術の禁書目録SS -バイオハッカー編-」を集めたもの。原作で上条当麻と戦いローマ正教からイギリス清教へと移ったアニェーゼ=サンクティスと仲間たちに久々に出会える。「バイオハッカー編」では、『新約 とある魔術の禁書目録』から登場の蜜蟻愛愉とシリーズでも謎の多い雲川芹亜が上条と絡む。キャラたちへの理解が広がる1冊だ。

 9位は、衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12.5』(MF文庫J)。1年生の時からクラスを裏で支え動かして順位を上げてきた綾小路清隆が、3年生になっていよいよAクラスでの卒業に向かい走り始めるという段階で、過去にない大きな出来事が発生する。物語のバランスすら崩しかねないこの状況を、作者がどのように描いてどこに着地させるのかが見物だ。

 11位以下の注目作では、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の暁佳奈による『春夏秋冬代行者 黄昏の射手』(電撃文庫)が11位。和風の世界で春夏秋冬といた季節や、朝と夜という時間を司る存在が登場し、いろいろな事態に直面していくファンタジーの最新作で、夜をもたらす黄昏の射手、巫覡輝矢を巡るエピソードが綴られる。美麗なイラストと幻想的なストーリーを味わいたい。

 17位の鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 外典書庫4』(電撃文庫)は、『外典書庫3』に続く特典小説をとりまとめた1冊。「とある科学の超電磁砲SS(3)」では常盤台中学で御坂美琴のルームメイトの白井黒子を食蜂操祈の派閥からの刺客が襲い、「御坂美琴と食蜂操祈をイチャイチャさせる完全にキレたやり方」では常盤台の女子中学生たちが異世界に転生させられる。『外典書庫3』と同様に、キャラへの愛を深められそうな1冊だ。2月7日発売。

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