鳥山明、手塚治虫、宮﨑駿、藤田和日郎……人気漫画家の“偽サイン色紙”続々登場 騙されない方法は?

■サイン色紙、買うならどこがいい?

  それでも、漫画家のサインが欲しいと思った場合はどうすればいいのか。一番いいのは「まんだらけ」で買うことである。他にもしっかりした業者はあるが、取扱量や鑑定眼の高さでいえば「まんだらけ」に勝る業者はない。というのも、最近はポケモンカードや高級腕時計などもパチモノがかなり精巧になってきているのだが、漫画家のサイン色紙も極めてよくできた贋作が出回っているのだ。

  デパートで手塚治虫などの漫画家のサイン色紙を売っている業者がいるが、明らかに贋作と思われる品物が展示されていた例がある。個人的にはデパートの画廊はあまり信用できない。また、「まんだらけ」以外のいわゆる美術オークション業者の図録を見ると、これをオークションに出すとか、マジかよ……というレベルの稚拙な贋作が公然と掲載されていたりする。こうした業者は、鑑定眼が低いと言わざるを得ない。一方まんだらけでは、贋作と判明した場合は売値で買い戻すという保証がついているため、絶対的な安心感がある。

  筆者は別に「まんだらけ」に忖度しているわけではないが、コレクター目線で、他におすすめできる業者は思いつかない。そして、とにかくネットオークションやフリマサイトはよほど審美眼や鑑定眼がない限り、利用は控えるべきである。鳥山明、手塚治虫、藤子不二雄、宮﨑駿のサイン色紙は99%が贋作である。

  こういう話を何度も書いているのだが、それでもネットやフリマで贋作を買ってしまう人が多いのはなぜだろう。結局、ネットオークションで「安く手に入ればラッキー」と思う人がいるせいなのかもしれない。しかし、世の中にはそんなうまい話は転がっていないのだ。とにかく信頼できる業者で買い求めるのが一番といえるだろう。

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