万城目学・角田光代・門井慶喜 3人の直木賞受賞作家が解説する“子ども向け古典シリーズ”の気になる内容

 直木賞受賞作家の万城目学、角田光代、門井慶喜の3名が、古典を現代の子供たちに理解しやすく解説する新シリーズ「作家さんと日本の古典を読んでみた!」(全3冊)が、ポプラ社から2024年4月に発売となった。監修は、古典教材のプロである同志社大学が担当している。

 第一弾の1巻は「ビジュアル竹取物語」を万城目学が解説、2巻は「ビジュアル源氏物語」を角田光代が解説、3巻は「ビジュアル平家物語」を門井慶喜が解説。各作品から厳選された12シーンの本シリーズでしか読めない現代語訳は、各作家が個性を発揮して書き下ろした。

 本シリーズは、作家による現代語訳という、子どもたちが楽しむための「読みもの」要素と、「原文」や「逐語訳」など学習を目的とした「教材」要素が組み合わされた、『読みもの』×『教材』の新感覚の古典シリーズとなっている。1見開きに収められた現代語訳、原文、逐語訳を比較しながら読むことで、古典の理解が深まる。また、作家による解説も含まれており、作家の視点から古典を楽しむことができる。ぜひチェックしてみよう。

■書籍情報
シリーズ名:『作家さんと日本の古典を読んでみた!』
仕様:B5判(天地257mm×左右182mm)/上製/96ページ
定価:各4,400円(10%税込)
刊行:2024年4月
発行:株式会社ポプラ社

巻構成:
・1巻 『万城目学さんと読む ビジュアル竹取物語』
ISBN:978-4591181003/Amazon:https://amzn.to/4atjEfT

・2巻 『角田光代さんと読む ビジュアル源氏物語』
ISBN: 978-4591181010/Amazon:https://amzn.to/4cXAlSh

・3巻 『門井慶喜さんと読む ビジュアル平家物語』
ISBN: 978-4591181027/Amazon: https://amzn.to/3Umn5zw

※『作家さんと日本の古典を読んでみた!』3巻セット
ISBN:978-4591920688/Amazon:https://amzn.to/4cZ9N36

■現代語訳 担当作家プロフィール(巻数順)
・万城目学
1976年大阪府生まれ。2006年、ボイルドエッグス新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。2024年『八月の御所グラウンド』で直木賞受賞。『鹿男あをによし』『ホルモー六景』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ婦人』『偉大なる、しゅららぼん』『悟浄出立』『バベル九朔』など。

・角田光代
1967年神奈川県生まれ。1990年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2005年『対岸の彼女』で直木賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2021年『源氏物語』で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞。

・門井慶喜
1971年群馬県生まれ。2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2018年『銀河鉄道の父』で直木賞受賞。『ゆけ、おりょう』『地中の星』『天災ものがたり』『文豪、社長になる』『東京、はじまる』『屋根をかける人』など。

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