『北斗の拳』大原画展で名シーンの数々が目の前に! 武論尊「原哲夫の絵の凄さを改めて思いました」

 南斗の者たちとのドラマもしっかりと追っていける。ケンシロウの胸に7つの傷を付けたシンとの戦いや、南斗水鳥拳のレイとの出会い、そのレイがラオウに挑んで致命傷を負い、そしてユダとの戦いに勝利しながらも消えていく離別といった場面が、原画によって展示されていて、漫画を読んで抱いた苦しみや悲しみを改めて思い出せる。そして聖帝サウザー。権勢を誇った南斗鳳凰拳の伝承者が、「退かぬ、媚びぬ、退かぬ」と言ってケンシロウと対峙するシーンも原画が展示されていて、サウザーの複雑な心情を、その姿から感じ取れる。

ラオウとトキによる戦いのシーン
聖帝十字陵の先端を担ぎ上げるシュウの原画も
南斗水鳥拳伝承者のレイがラオウに挑む

 雲のジュウザや海のリハクら南斗五車星の面々にも出会える展示。ほかにKINGの手下として非道なふるまいをしてケンシロウに倒されたハートの展示もって、パネルとなって張られた像の腹だけが膨らんでいて、指先で触れてその弾力を確かめることができる。アトラクション的な楽しみとしては、サウザーの玉座もあって座って聖帝の気分を味わえる。

ハート様のお腹には触れられる

 会場には、連載前の読み切りとして掲載された「北斗の拳」も紹介してあって、当時から原哲夫がしっかりとした絵を描いていたことがわかる。「週刊少年ジャンプ」の表紙として使われたカラー原稿を見れば、原哲夫の色使いの巧さに感動できるだろう。その原哲夫が、最近になって描いたケンシロウやラオウの絵も展示。40年経っても変わらず、むしろ迫力を増しているその筆致に触れられる。

その場で描いたラオウの絵にサインを入れる原哲夫

 内覧会に登壇した原哲夫は、「僕の中では『北斗の拳』が1番描きたい漫画でした。これからも楽しみにしてください」と、ファンに向かって呼びかけた。武論尊も「原哲夫ワールドを楽しんで下さい。初めて原哲夫のすごさが分かると思います」と話して、価値ある原画が展示される意味を強調していた。

(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

 ■展覧会情報
展覧会名「北斗の拳40周年大原画展」
会期:2023年10月7日(土)~11月9日(日)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開場時間:10:00~21:00(最終入場20:00)
※全日日時指定制 ※会期中無休

入場料
【通常券】
大人(中学生以上):平日2,200円(2,600円 )、土日祝2,500円(2,900円)
小人(小学生):全日800円(1,100円)
※()内は当日価格 ※未就学児無料

【企画券】※事前購入のみ、各回限定数
U30チケット:2,100円 ※30歳未満の方限定、平日のみ
強敵"とも"チケット:平日4,000円、土日祝4,600円 ※ペアチケット

【特典付きチケット】 ※限定数に達し次第終了
1.図録付きチケット:6,000円(でかいラオウの"一片の悔いな"しおり付き)
2.レッドシャークソフビ「ケンシロウ」(無想転生ラメver.)付きチケット:12,000円
3.復刻!コミックス表紙デザインピンズ16個セット付きチケット:20,000円
※すべて税込み

※事前購入はローソンチケット(https://l-tike.com/hokutonoten/)のみ取扱
※当日券は森タワー3Fチケットカウンターでのみ取扱
→その他チケット購入に関する詳細は公式HPで https://hokutonoten.com/

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