King Gnu、ONE OK ROCKらへの憧憬 Dragon Pony、韓国バンドシーンの新星が日本に届ける音楽

2024年のデビュー以来韓国で注目度を高め続けている4人組バンド・Dragon Ponyが、いよいよ日本デビューを果たした。6月10日にリリースされた日本デビュー作となるJapan 1st EP『Run to Run』は、疾走感やパワフルな演奏といった彼ららしい武器を存分に活かしながら、日本語の歌詞や初となる外部プロデューサーとの音作りなど、新たな挑戦にも取り組んだ末に生まれた力作だ。全5曲、どこを切っても、演奏や歌、そしてこの音楽を受け取るファンに対する4人の真摯な姿勢が伝わってくる。群雄割拠の韓国バンドシーンから頭一つ抜けた存在となるか、意欲と野心に溢れた彼らのこれからに、ぜひ注目してほしい。(小川智宏)
「ONE OK ROCKのTakaさんが憧れるロールモデル」

ーー日本デビュー、おめでとうございます!
アン・テギュ(Vo):自分たちがとても好きな日本でデビューすることができて、本当にとても感謝していますし、光栄に思っています。自分が思っていたよりもずっと早くデビューできる機会がやってきたので、さらに感謝の気持ちが大きいです。
ーー改めてバンドの歴史について伺いたいんですが、4人はどういうふうにバンドを結成したんですか?
コ・ガンフン(Dr):高校生のとき、3人(ソンヒョン、セヒョク、ガンフン)が同じ学校だったんです。そこからご縁がスタートしました。3人ともバンドが好きだったので、その後それぞれに事務所のオーディションを受けて合格して。そこから練習生の時期を経て、テギュが加わり、一緒にデビューしました。
ーーみなさんそれぞれにいろいろな音楽に影響を受けてきたと思いますけど、それを合わせて4人で音を鳴らすときに、どんなバンドにしたいと思っていましたか?
ピョン・ソンヒョン(Ba):何か特定のバンドの音楽を目指すというよりは、伝えたいメッセージの方が共通点としては大きいと思います。今自分たちが感じていること、お互いに共感して、笑って、泣いて、分かち合っているものをメッセージとして表現していきたい。そういう思いが僕たちの共通点なんです。
ーー4人のあいだで、いろいろなものを感じるセンスが近いということでしょうか?
ソンヒョン:はい、本当にたくさんの時間を一緒に過ごしてきたので、今はもう言葉にしなくても心で感じられることも増えてきましたし、そうやってお互いに心を交わしながら制作したり、ライブをしたりしています。
ーーみなさんそれぞれいろんな音楽に触れてきたと思うんですが、自分の人生にとって重要なバンドやアーティスト、それぞれ3つぐらいずつ挙げるとしたら?
ガンフン:たくさんあります。まず、Foo Fighters。デイヴ・グロールさんが僕の人生のロールモデルなんです。
ーードラマーとしてもデイヴみたいなパワフルなスタイルに憧れますか?
ガンフン:はい、もちろんです! あと、アメリカの有名なバンド、Turnstileや、日本のKing Gnuも好きですね。King Gnuはメンバー一人ひとりの個性が際立っているところが魅力的だと思います。「一途」や「AIZO」などは特にその個性が感じられますし、よく聴いている楽曲です。
クォン・セヒョク(Gt):僕もKing Gnuの常田大希さんが好きです。あと、Silica Gel(韓国の人気インディーロックバンド)。Foo Fightersも好きですね。
ーーKing GnuやFoo Fightersはガンフンさんとも共通していますけど、セヒョクさんの場合はKing Gnuのどういうところが好きですか?
セヒョク:常田大希さんのギター演奏と、彼の曲を作る方法が好きです。実際ライブに観に行こうと何度も思ったのですが、韓国公演もスケジュールの都合でチケットが取れなくて……(笑)。次は絶対に行きたいです。
ーーテギュさんはどうですか?
テギュ:僕はまず、ONE OK ROCKのTakaさんがいちばん憧れるロールモデルです。そして、Mr. BigとMuse。いちばん憧れた、影響をもらったバンドです。

ーー今挙げてくれた3つのバンド、全部すごくビッグスケールのスタジアムバンドですけども、そういうミュージシャンになりたいということですか。
テギュ:はい、そうなりたいと思っています。
ーーTakaさんのどんなところを尊敬しているんですか?
テギュ:まず、ライブのときのエネルギーがものすごいです。そしてステージの上で歌っている姿を見ると、歌というものに対してどれほど真剣に、全力で向き合っているかがすごくよく伝わってくるんです。伝えたいメッセージがステージを通してよく感じられるという点をすごく尊敬していますし、僕もそうありたいです。
ーーソンヒョンさんは?
ソンヒョン:韓国の先輩アーティストなんですけど、ソヌ・ジョンアさん(韓国の人気シンガーソングライター)、ソ・テジさん(K-POPの礎を築いたとされる伝説的アーティスト)、そしてイ・ジナさん(独特な歌声で知られる韓国のシンガーソングライター)です。イ・ジナさんのもっている声と、アーティスト本人の雰囲気そのものに魅了されています。リスナーにとてもいいエネルギーを与えているように感じて、そんなところを尊敬しています。

ーーそういう、それぞれの好きなものや影響を受けてきたものをミックスして、今のDragon Ponyの音楽ができあがっているんだと思いますが、曲を作ったりライブをやったりしてくる中で見つけた自分たちの音楽の核というか、いちばん大事にしている部分はどういうところですか?
ソンヒョン:個人的には、真心を込めて臨むことーーそれが核だと思います。曲を書くときも、ライブをするときも、4人の本当の気持ち、真心やオーセンティシティがあってこそいいものに仕上がるだろうし、いいライブになるだろうと思っているんですね。なので本当に、本当の思いのすべてを込めることだと思っています。
ガンフン:これは最近感じたことなんですけど、ライブをやっているとき、お互いの音、お互いの演奏に引き込まれている瞬間というのがあって。そういうときにはよりお互いの相乗効果というか、エネルギーがすごくパワフルなものになっていくというのを感じるんです。それは僕たちが長く一緒にやってきているからこその強みじゃないかと思っています。
セヒョク:今ふと思い浮かんだことなんですが、僕たちの音楽の核はエネルギーだと思います。僕たちのライブに来ていただければ、おそらく僕たちの熱いエネルギーを感じていただけると思います。曲を書くうえでも、盛り上がる曲でも悲しい曲でも、その曲で伝えたいメッセージに最大限エネルギーを込めたものを書いていると思っているので、曲を聴いていただいているときにもそれは感じていただけるんじゃないかと思います。
ーー確かに、今回のEPを聴かせていただいても、めちゃくちゃエネルギーが溢れていて、聴いてると元気になるような感じはありました。
テギュ:ありがとうございます。



















