Number_i 岸優太が夢中の先にたどり着く景色 誕生日直前、“好き”を指針に駆け抜けた30歳の1年を振り返る

9月29日、岸優太が31歳の誕生日を迎える。
30歳を目前に控えた昨年、『Numéro TOKYO』2025年10月号(扶桑社)に登場した際に、岸は「30歳になることが、こんなにも複雑な気持ちになるとは思ってなかったんですよね(笑)。20代をまだまだ味わい尽くせてないのに、気づけば終わりが見えてきている」(※1)と率直な心境を明かしていた。一方で、「『じゃあ、やり残したことがあるか?』って言われたら、そうでもない」とも。
どこか名残惜しさを感じさせながら突入した30代。その最初の一年も、好きなものを純粋に楽しみ、好奇心のままに新たなことへと向き合う、岸らしい姿が随所に見られた。
30歳を迎えて間もない2025年10月からは、『Number_i LIVE TOUR 2025 No.Ⅱ』を開催。アルバム『No.Ⅱ』の収録曲を軸に構成されたステージで、同作に収録されたメンバーのソロ楽曲もそれぞれ披露された。岸のソロ楽曲「KC Vibes」は、ダークなトラックにまくし立てるようなラップが融合した緊迫感に満ちた一曲。前年のツアー『Number_i LIVE TOUR 2024 No.Ⅰ』で見せた同じくソロ曲「Recipe」でのあたたかなステージとは一転、「KC Vibes」での全身全霊で楽曲の世界へと没入するようなパフォーマンスで、表現者としての振り幅をあらためて印象づけた。
2026年、Number_iは2月にWME(William Morris Endeavor)とエージェント契約を締結し、5月にはAtlantic Recordsとのレーベル契約を発表した。グループに大きな動きがあるなかで、岸自身も日々新たなことを吸収していたのだろう。Instagramでは、楽曲の制作風景やギターを弾く姿をたびたび披露。その数々の投稿から、彼が熱心に音楽に打ち込んでいることが伝わってきた。自身が表紙を飾った『OCEANS』2026年4月号(ライトハウスメディア)のインタビューでは、「ストイックに練習しているというわけではなく、どちらかというと遊び感覚で、その時間がとても楽しい」(※2)と語っていた。さらに、未来のパフォーマンスにつながるかはわからないとしながらも、「遊びの延長が一生続けられる仕事になったら最高ですよね」とも話していた。
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好きだからやってみる。夢中になって続けてみる。その先に何が待っているかは、誰にも分からない。だが、好きで続けてきたことが思いもよらない形で未来へつながることは、実際にある。9月1日(現地時間)、Number_iはアメリカ・ロサンゼルスのドジャー・スタジアムにて行われたロサンゼルス・ドジャース対セントルイス・カージナルス戦の始球式に登場。投手を務めたのは、少年野球の経験を持つ岸だった。ユニフォームの背番号には少年野球チーム時代と同じ“14”を選択し、佐々木朗希選手を捕手に見事なノーバウンド投球を披露。少年時代に夢中になっていた野球が、時を経て海外進出を進めるNumber_iの活動とも交差した瞬間だった。
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30歳を迎えることに複雑な思いを抱いていた日から一年。31歳を目前にした現在も、岸の根底にあるものはシンプルだ。『Numéro TOKYO』2026年10月号増刊と連動したインタビューで、大切にしている言葉を聞かれた岸は「感謝。これなしでは何もできない」と回答。「明日が地球最後の日だったら?」という問いには、メンバーをはじめ周囲の大切な人たちに会い、「ありがとう」を伝えたいと答えている(※3)。世界へと活動の場を広げても、好奇心のままに楽しみ、目の前の人や出来事への感謝を大切にする岸の姿勢は変わらない。
何気なく夢中になったことも、好きで続けてきたことも、いつか思いもよらない未来につながるのかもしれない。少年時代の野球が海を越えた舞台へとつながったように、今、楽しみながら夢中になっていることも、きっとまだ見ぬ未来へと続いているのではないだろうか。岸がこれからどんなものと出会い、それがどんな表現へとつながっていくのか、楽しみだ。
※1:https://realsound.jp/book/2025/08/post-2137853.html
※2:https://oceans.tokyo.jp/article/detail/54014?page=2
※3:https://numero.jp/20260828-number-i-yutakishi/p3

























