LDH ガールズグループ連続インタビュー第5回 f5ve KAEDE&MIYUU&RUIが語る継承と革新、“LDH Girls”としての強み

f5ve結成の経緯と“未知への挑戦”
――そんなHappiness とiScreamのメンバーで構成されたf5veですが、改めて結成経緯を教えてください。
MIYUU:もともとは『美少女戦士セーラームーン』にインスパイアされたSG5というグループで2年ほど活動していたんですが、そこから紆余曲折あって、f5veになりました。SG5は、先にHappinessメンバーの4人が入ったんですが、当時の『美少女戦士セーラームーン』は5人組だったので、「バランス的にも5人がいいよね」という話になって。そのときにHIROさんから「RUIちゃんはどう? すごく才能あるから」と提案していただいたんです。
KAEDE:そのとき私たちも、「絶対HIROさん、RUIちゃんって言うと思った!」って話してたよね(笑)。それくらい「5人目はRUIちゃんしかいない」ってみんな思っていたので。
MIYUU:それで実際に5人で活動を始めてみたら「やっぱりさすがだな」って思いましたね。
――活動当初はRUIさんとRURIさんがリードボーカルでしたが、今は全員がボーカルを担当していますよね。なにかきっかけがあったんですか?
RUI:でも割と最初から全員で歌う流れでしたよね。特別なきっかけはなかったと思います。楽曲の制作はアメリカで始まったんですが、綺麗に作りこんで歌うよりも、それぞれが持っているありのままの声の方が意外とキャッチーになったり、色気が出たりすることに気づいたんですよね。それが楽曲のエッセンスになることもあって、みんなが自分の声を活かして歌うスタイルになったんだと思います。
――KAEDEさんやMIYUUさんは、歌うことに戸惑いや抵抗はなかったですか?
MIYUU:SG5が結成されたのがちょうどパンデミックの時期だったので、時間的には割と余裕があったんです。その間に、それぞれが今持っているものを磨きながら、これから必要になるスキルを身につけるためのレッスンを受けていました。
KAEDE:私は、パフォーマーとしての姿しかファンの方に見せてこなかったので、ちょっとした恥ずかしさはありましたね。あと歌に自信があったわけでもないので、「今から歌ったらどんな反応されるんだろう」っていう不安もありました。でもレコーディングでスタッフの方とかメンバーが「それいいね!」って言ってくれたこともあって、f5veの活動を通して少しずつ自分の声の強みに気づけました。今は歌うことがとても楽しいし、これからもっと自分の歌の良さを探していきたいですね。
――f5veを通してさらに自信を持てるポイントが増えたということですね。
KAEDE:そうですね。歌だけじゃなくて、ビジュアルや見せ方も含めて、f5veの活動は本当に今までやったことのないことだらけなんです。全部が新しい挑戦だからこそ、一つ経験する度に自信に繋がっていますし、ファンの方からも「面白いね」「新しくていいね」という言葉をもらえて、それがさらに自信になります。その積み重ねで、「次は何ができるかな」って模索したり、「これがf5veっぽいんじゃない?」ってアイデアが湧いてくることもたくさんあります。
――ボーカルに関してはRUIさんが引っ張っていく役割ですか?
RUI:RURIさんと一緒にという感じですね。
MIYUU:RURIは、これまでの経験や年齢も含めて歌でグループを引っ張ってくれているんですけど、どちらかというと一歩後ろに立って、どっしり支えるタイプの性格なんですよね。一方でRUIちゃんは、率先して前に出ることが得意なタイプだと思います。RUIちゃんを見ていてすごいなと思うのは、年齢に関係なく、自分がやるべきことに対してしっかり前に出ていく姿勢があることです。それって私には少し足りない部分でもあるので、本当に尊敬していますし、多分RURIも「私も頑張らなきゃ」って刺激を受けているんじゃないかなと思います。だから、RUIちゃんはf5veのエンジンみたいな存在なんですよね。もちろん4人ならではの関係性もあるんですけど、4人だけでは生まれなかったパワーを感じるというか。RUIちゃんが加わったことで良い変化しかありませんでした。もう必要不可欠な存在ですね。
RUI:なんか褒められすぎて誕生日みたい(笑)。
MIYUU:本当にこれはお世辞なしです(笑)。
KAEDE:私から見ると、RUIちゃんはステージリーダーですね。iScreamのセンターとしてずっとグループを引っ張っているからこそ、それをf5veに持ってきてくれてるんです。ステージでも率先して煽ってくれたり、MCもやってくれたり。f5veの顔として前に出てくれてるんです。だから、顔(RUI)、心臓(MIYUU)……口(KAEDE)みたいな(笑)?
MIYUU:(KAEDEは)腕でいいんじゃない?
KAEDE:腕? 足かな?
MIYUU:腕はRURIとSAYAKAじゃない?
KAEDE:じゃあ私は両足ね。グループを支えるね(笑)。

――(笑)。それぞれの役割を持ったメンバーが集まっているf5veですが、今の音楽シーンにたくさんのガールズグループがいる中で、f5veの強みとは何だと思いますか?
RUI:今まで誰も見たことがないものを見せて、未知の挑戦をし続けることができるのがf5veらしさ、f5veブランドなのかなと思います。そこはどのガールズグループにも負けないと思うし、自分も誇りに思っているところですね。これからも新しいf5veブランドを作り続けていきたいです。
――「Lettuce」や「Underground」のMVのデコトラなど、f5veは毎回すごいインパクトのものを見せてくれるので、「次は何やってくれるんだろう?」と期待してしまいます。
RUI:嬉しいです。毎回、いい意味でファンの皆さんの期待を裏切れている実感があります(笑)。たとえば「UFO」のMVでは白いカラコンを着けてインパクトの強いビジュアルを見せて、次の「Magic Clock」のMVでは「あれ、今回は結構ナチュラル?」と思わせる。でも、曲の後半で突然メンバーがおばあちゃんになったりして(笑)。そうしたら、「さすがf5ve!」「普通じゃ終わらせないのがf5veだよね!」っていう反応をいただけて。ファンの方も、だんだんf5veのスタイルに慣れてきているんですよ。その分プレッシャーも大きいですが、メンバーも「みんなはこういうの期待してるんでしょ?」と予測した上であえてそれを裏切ることを楽しんでますね。
f5veは、SNSも含めてファンの方とのコミュニケーションを大事にしてるので、ファンの方と一緒にf5veの世界観を作っている感覚があります。これは今の近すぎず遠すぎない距離ならではの、f5veにしかできない面白い戦略だと思ってますね。
――近すぎず遠すぎない距離感を大切にしつつも、やはり海外を意識して活動しているんでしょうか?
KAEDE: そうですね。国内で応援してくださっている方を大事にすることを大前提としながらも、海外に向けて発信する日本のガールズグループというコンセプトで活動を始めたので、もちろんそこは意識しています。ただ、この近すぎず遠すぎない距離感は、私たちが作ったというより、ファンの皆さんが自然に作ってくれたものなんです。例えば、海外のコアなファンの方がチャットコミュニティを立ち上げて、「f5veファン集まれ!」って交流の場を作ってくれたり、ファンの方が始めたTikTokの投稿にf5veのオフィシャルが「いいね」をして音源や動画を使わせていただいたり。ファンの皆さんが自然に始めてくれたことを、「いいね、それ面白いね」って私たちも取り入れてきたんですよね。そうやって繋がりを積み重ねてきた結果、今の近すぎず遠すぎない距離感が生まれたのかなと思います。



















