MAPA「気持ちいい朝日を全員で見たい」 10時間ライブへの覚悟、“狂った祭り”をぶち上げる決意

MAPA、10時間ライブに臨む覚悟

 大森靖子がプロデュースする6人組アイドルグループ・MAPAが、10時間ライブに挑もうとしている。4月16日には恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブもソールドアウトさせたMAPAが、7月10日には新宿LOFTにて10時間ライブ『MAD SUMMMER 600』、9月13日には浅草花劇場で全曲ライブ『ALL MAD PARTY ─ MAPA全曲ライブ ─』を開催するというのだ。狂った祭を意味する“MAD PARTY”に由来する名のMAPAは、現在どんな“祭”をしようとしているのだろうか。(宗像明将)

メンバーが語る“狂ってた”ライブ「顔面から血が出てて……」

MAPA

ーー「狂った祭を繰り広げる」というのがMAPAのキャッチコピーですが、最近ライブで「これは狂ってたな」というエピソードがあれば聞かせてください。

古正寺恵巳(以下、古正寺):前のツアーファイナル(4月16日『MAPA 2026 Spring "Colorful Maiden Tour" Final』恵比寿LIQUIDROOM)で、アンコールで戻ったら顔面から血が出てて。気づかなくてずっとやってたんです。

ーー何があったんですか?

古正寺:マイクをぶつけちゃって。顔面から出血しながらライブしたのは初めてだったから、人から見たら狂ってたかなと思います。

ーーその4月16日の恵比寿LIQUIDROOMでのツアーファイナルは、四天王バンド特別編成(設楽博臣(Gt)、千ヶ崎学(Ba)、張替智広(Dr)、sugarbeans(Piano)、末永華子(Key))でしたね。SEもいつもと違っていて、全体的にアッパーな印象も受けましたし、静かな「Satie」からドラマチックな「雨の城」「怪獣GIGA」への流れもMAPAらしいと感じました。あの日の手応えはいかがでしたか?

刀歌くる美(以下、くる美):「アイドルを辞める日」の最後に、みんなが「音楽で会いましょう」って叫んでくれてる声が聞こえて、ふだんあんまり泣かないんですけど、本当に泣きそうになって。それがめちゃくちゃ印象的でした。

『MAPA 2026 Spring “Colorful Maiden Tour”』恵比寿LIQUIDROOM公演の模様

ーー泣きはしなかったんですか?

くる美:泣きはしなかったけど(笑)、「ウッ」てなりました。

翠山みさ姫(以下、みさ姫):MAPAのオタクってあんまり声を出さないイメージがあると思うんですけど、すっごいオタクが楽しそうで。一人ひとりがいつもと違う盛りあがり方をしてるのにすごく刺激をもらって、オタクとのやりとりが変わっていくのかなって思ったきっかけのライブでもあったので、これからのMAPAがすごく楽しみになりました。

ーーその後、どう変わりましたか?

みさ姫:最近はみんなで話し合って、「ここで声を出せるタイミングがあったらいいよね」みたいなことも出てきているので、変わったのかなとは思います。

神西笑夢(以下、笑夢):え〜楽しかったです。声を出してくれたりして。声、出してほしいんですよ、私は。コロナ禍から始まったから、そのままずっと声を出さずにやってきてたんですけど、盛りあがってくれてすごく嬉しかったです。

宇城茉世(以下、茉世):MAPAが出る前の影アナを大森靖子さんがやってくださったんですけど、もうそのときからファンのみなさんの歓声が「これMAPAのファンなのかな?」ってくらい、「ウォー」みたいな感じで盛りあがっていて。バンドライブを待ち望んでくれてるファンの人がいっぱいだったんだな、全曲同じ方に音楽を作っていただいているのを知っている方も多かったのかな、と思って。自然と声が出るライブっていいなって思いました。

紫凰ゆすら(以下、ゆすら):MAPAの音楽は全部、四天王バンドさんと靖子さんとsugarbeansさんで作っていただいているので、いつか生演奏でライブをしたいねっていうのが、結成当初から目標のひとつとして掲げてはいたんです。それが叶ったっていう嬉しい実感があって、ソールドアウトもできたので、それもめちゃくちゃ嬉しくて。オタクの歓声がいつものMAPAの現場以上というか(笑)、すごく盛りあがって、楽しんでくれて嬉しいなって思ったんです。終わった後、ファンのみんながSNSにつぶやいてくれた感想も、「言葉ない、楽しかった!」みたいなのが、いつもより多めなのが印象的だったんですよ。そんなに放出しきるくらい楽しんでくれて嬉しいなと思いながら眺めてました。

古正寺:ふだんの音源を流すライブも大好きなんですけど、バンドライブって特別な感覚があってめっちゃ好きで、なんか細胞から沸騰するみたいな感じがして。ファンの人もそうだったのかなってすごく思って。sugarbeansさんとセットリストも一緒に考えて、いろいろなMAPAをちゃんと表現できたんじゃないかなと思って。「Satie」や「雨の城」だったり、「こういうの、やってみたかったよね」みたいなことも入れられたなって思うので、嬉しかったです。

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ーーセットリストをsugarbeansさんと一緒に考えたんですね。

古正寺:アンコールの「シン・MAPA応援歌」で、「バンドのみなさんひとりひとりも応援したいです」って最初に言ったら、「いや、私たちの応援はいいです」ってなって(笑)、でもやりたくて。もう全員が声を出してましたよね。すごく嬉しかったです。

ーー7月10日には新宿LOFTで10時間ライブ『MAD SUMMMER 600』を開催するそうですが、そもそもなぜ10時間ライブをやることになったんですか?

くる美:もともとオールナイトのイベントをやってみたいっていう話もあって。個人的に、WACKのASPさんの24時間ライブに行ったことがあって、深夜の特別なライブの空気感というか、みんながお祭りみたいにちょっとハイになってる感じがすごく楽しかったし、24時間イベント好きみたいな人が一定数いるなと思って(笑)。なので、MAPAでもやってみたいなと思って、24時間で提案したんですけど、なかなか24時間借りれる会場が見つけられず……減りました(笑)。

ゆすら:オールナイトイベントみたいなのが好きで。朝、現場の友達とかと一緒に帰って「楽しかったねー」って解散するところまでが、なんかお泊まり会じゃないですけど(笑)、ワクワク感があって面白いなと思ってたんです。24時間だとしても、絶対夜は通るじゃないですか。「オールナイトイベント、私もやってみたかった」って話をして。時間は短くなったけど、今回10時間で、夕方から朝にかけてになったので、念願が叶って嬉しいです。

ーー古正寺さんは、そう言われてどう思いました?

古正寺:「おー、えー、やりたいのかー」みたいな(笑)。10回分のライブのタイムテーブルが出てきて、「いや、これはたぶん違うと思う」ってなって、「ここでいっぱいライブして、ここで休んで」みたいなのをちゃんと決めたりしました。

ーー24時間が10時間になったとはいえ、他のメンバーのみなさんはどう思いましたか?

みさ姫:(黙ってうなずく)

ーーみさ姫さん的にはコクリ、と。

みさ姫:はい、耐えられるのかなと(笑)。覚悟してます。

笑夢:私もコクリです。

ゆすら:なんかごめんな(笑)。

笑夢:私、逆にオールナイトイベントとか行ったことないから想像がつかなくって。楽しみだけど、「怖い」もありますけど、楽しみです。

茉世:ファンの人とずっと一緒にいてみたいなって思って(笑)。なんか寂しいじゃないですか、バイバイって(笑)。一緒に長い時間過ごして、お泊まり感覚みたいな。一生に一度かなと思うので楽しみです。体力には自信があります。

ーーイベント全体としては何をやるんですか?

古正寺:ほぼほぼライブって感じです。ユニットでやってみたり、ソロが入ってきたり、あとずっと踊らせたりとか(笑)。

ーー踊らせる? お客さんを?

古正寺:まあ、みんなを(笑)。そんなに苦しくはならないようになってるはずです、ちょうどいいぐらいに(笑)。達成感もあるだろうし、「過酷でした」とまではいかないだろうなみたいな。いったん試している感じというか、実験? 今年は10時間で、ここからどんどん延びるかもしれないですからね。

ーー延びるんですか?

古正寺:でも、実際起きてません? 4時とかまで。

ーー起きてます。でも、家でスマホを見ているのと、新宿LOFTにいるのでは、だいぶ違うと思います。

古正寺:着替えもTシャツとか出すんで。

ーーはい……。10時間ライブへの抱負はどんなものでしょうか?

古正寺:まず普通に楽しみなんですけど、本当に誰もケガなく(笑)、気持ちいい朝日を全員で見られたらいいな、みたいな感覚はあります。

ーーTOKYO PINKのグループを見ていると、大森さんプロデュースではあるけれど、MAPAは古正寺さんの意向も活動全般に関わっているのかなと感じます。

古正寺:たしかに10時間ライブは、大森さんだったら言わないって言ってました(笑)。メンバー発信だったりすることはあって。他のTOKYO PINKのグループの活動の仕方まで詳しくは存じてないんですけど、MAPAの意向として、「狂った祭り」を主軸にこれまでしたことがない企画にも挑戦したいと思っています。

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