C&K、大阪城ホール公演全記録|最前列も最後列も関係ないーー1万人と描いた愛溢れるエンターテインメント

執念の“水攻め”と6.5mの飛行、愛を浴びせた到達点
ここまでお客さんに近付く努力をしながらも、「本当はもっと傍に行きたいのだけれども、行けてないところもあって悔しいです」とファンを気遣う。「本当は200〜300キャパくらいの箱が一番好き」という言葉からも、彼らがずっと変わらず大事にしているものを感じた。そして、イベントを支えてくれるスタッフや、この日のためにヘリコプターを手配してくれた『MAIZURU PLAYBACK FES.』への感謝を重ねる。CLIEVYは「本当にここで水を撒きたかった。野音からのストーリーがあったから。だからできないなら、こんなストーリーは紡げないと思っていたけど、『じゃあその愚痴もストーリーにしたらどうですか?』と言われて、それでいこうとやることができた」「こういった陰口も、ひなたに持ってくると乾くんです。陰湿な気持ちも乾くんです。境遇を嘆くばかりじゃなくて、今日もどうにかしようと炎を出したりと色々やってくれた。そしてお金がかかるところ以外でも、お客さんやスタッフさんの顔とかを見たら感動して、それだけでじんわりきちゃいます。このストーリーに付き合ってくれて、本当にありがとうございます」と感謝を伝えると、万雷の拍手が起こった。
「年を取ると、昨日できたことができなくなることもあると思いますけど、昨日より今日ちょっとでも上に行く気持ちが大事じゃないかと思います」と話し、ステージごと前方に戻りながら「上を行くメイク〜嗚呼、麗しき人生」「AND MORE…」を届ける。〈クソ真面目に遊べ〉という歌詞が、ここまでのエンタメを体感したあとだからこそ胸に刺さる。終盤でも勢いを増す声量で情熱的に歌い上げる姿はあまりに人間臭く、そして何よりも輝いていて、1万人超えの未来を照らすには十分なエネルギーだった。

満ち溢れた光の中でCLIEVYがギターを持った「終わりなき輪舞曲」を届けると、「外は雨が降ってるらしい。こんなに汗かいて雨に濡れたら風邪引いちゃうね。そしたら……あったかいお風呂に……入浴しようよ」と「入浴」を開始。2人の色気のあるロングトーンで沸かせたあと、一気にハイテンションで愉快なサウンドへ。CLIEVYが着ていた猛虎服を客席に投げ込んだり、観客と背中流し合いっこをしていたりする姿にも、もはや驚くことはない。
声の限りに叫び、裸のコミュニケーションを楽しんでフィニッシュを迎えると、なんとステージ前方から噴水が上がったではないか。2人も「出たー!」「いっぱい出た!」と驚いたが、それ以上に「2人の望んでいた水の演出が叶った!」と喜ぶ観客から、今日一番の歓声が上がっていた。
続く映像でも「水が出た!」と喜ぶ演者たち。何とか特別な装置を用意したことで噴水が可能になったとのことだが、「20周年は大阪城ホールで水掛けまつりをするぞ!」と劇中でCLIEVYが宣言すると、再び大きな歓声が起こった。
ステージに照明が戻ると、巨大衣装を身に纏い、肩口からワイヤーが伸びる2人の姿が。全方位への感謝を述べ「愛を浴びせてくれてありがとう」と伝えて「愛を浴びて、僕がいる」を届ける。コール&レスポンスを終えると、次第に2人の体は高さ6.5mまで上がっていった。見た目は強烈だが「ふさげた中のシリアスなメッセージ」という言葉をまさに体現した楽曲と彼らの姿。本当に全員の顔が見えるからこそ「いつも見ているよ!」というのが嘘ではないことが伝わってくる。2人も曲に合わせて左右に手を振る客席から放たれる愛を、全身で受け止めていた。噴水も再び上がっていたが、そこには装置から客席に水が飛ばないようにシートで支える多くのスタッフの姿が。何度も2人が感謝を伝えていたからだろうが、そのスタッフたちの姿もまた、最高にかっこよく見えた。

ついに最後の曲へ。「今日も素敵な夜空が見えますように!」と告げ、明浄学院高等学校吹奏楽部を呼び込み「夜空」へ。生のブラスバンドサウンドに乗せて、明日への希望が湧くような楽曲を届けてエンディングへ。最後は「俺がCだ!」「俺がKだ!」「2人合わせてC&Kだ!」「俺がCだ!」「俺がKだ!」「みんな合わせてC&Kだ!」と伝え、ステージを去っていった。
シュールで温かな“大人の文化祭”、びしょ濡れのヒーローインタビューも
そのまま楽屋に戻っていく2人の姿がモニターで中継され、楽屋の扉を閉めたところで映像は終了。すぐさま起こったクラップと「C&K!」という合唱のアンコール。
しばらくして、楽屋から出てくる2人が中継され、そのままリリースされたばかりの新曲「TO BE」がスタート。ダンサーだけでなく、大きなフリップが置かれた机の前に無表情な男性2人も上段ステージの上手、下手に配置されていた。上手側の男性が〈渡米〉〈南米〉〈欧米〉、一方下手側の男性は〈魚べい〉の歌詞に合わせてフリップを上げていく。ステージの下段では中毒性のあるサウンドに乗せてコミカルなダンスが繰り広げられ、歌詞の解釈も完全にリスナーに委ねた自由な空間が広がる。この“人力でシュールなことをする”という、ある意味彼ららしい演出に、会場も揺れながら歌い踊っていた。終盤にフリップマン同士がハグしたのは、謎に感動したのを記しておこう。

そして本当のラストとして、もう一度「上を行くメイク」へ。本編はバラードアレンジのメドレーバージョンだったが、今回は明るい原曲のまま。2人やダンサーの服装もアメリカのフィットネスのようなポップなものになっていて、終始コミカルに披露。「遊ぼう! 遊ぼう!」と歌うCLIEVYは再度フライングし、加えて空中で何度も前回り回転を披露。これも、スタッフへの絶対的な信頼があるからこそ成せるものだろう。噴水も紙吹雪も舞い、アンコールはファンシーで温かな幸福感に包まれて終了。そして最後にCLIEVYはダンサーなどの出演者やチームの名前も全員叫び、「We are C&K!」「また会いましょう!」と約束。こうして、彼らにしかできない“大人の文化祭”は幕を閉じた。


最後は再び中継方式でモニターに映され、プロ野球のヒーローインタビュー形式で今後のお知らせを実施。インタビュー直前には、実際のプロ野球でもお馴染みの“大量の水を頭上からかけられるシーン”も再現していた。最後に2人はびしょ濡れになったが、今度はこの大阪城ホールで全員でびしょ濡れになろう。まずは今年8月30日、大阪城野音にて!
■セットリスト
『CK無謀な挑戦城!!火攻め、水攻め、ひょうきん攻め!! in 大阪城ホール』
4月26日(日)大阪城ホール
M01.C&K Ⅸ
M02.ジャパンパン〜日本全国地元化計画〜
M03.日本ビート
M04.MATSURI
M05.パーティ☆キング
M06.みかんハート
M07.ジェニファー何度もあなたに恋をする
M08.道
M09.I.M.A
M10.スナック十八番
M11.RICH☆MAN(JARISEN×JARISEN)〜人間進化論
M12.笑えや歌えや
M13.精鋭
M14.負けそうでメロス
M15.ジャカ☆ジャ〜ン ゼッド feat.C&K
M16.ドラマ
M17.春と君のシンフォニー
M18.人間賛歌
M19.ひっちゃかめっちゃか
M20.踊LOCCA〜around the world 新たなる冒険〜
M21.上を行くメイク〜嗚呼、麗しき人生
M22.AND MORE…
M23.終わりなき輪舞曲
M24.入浴
M25.愛を浴びて、僕がいる
M26.夜空
En1.TO BE
En2.上を行くメイク
■リリース情報
デジタルシングル
「TO BE」
4月15日(水)リリース
配信リンク:https://lnk.to/CandK_TO_BE
■ライブ情報
『日本全国CK地元化計画~地元です。地元じゃなくても、地元ですツアー2026~キタキタキタ!! まだ来たことないとこに来たー!!』
2026年8月5日(水)北海道稚内市・えびなイベントホール
2026年8月7日(金)北海道新冠郡・新冠レ・コード館
2026年8月8日(土)北海道苫小牧市・苫小牧市民文化ホール(ホールA)
2026年8月11日(火・祝)北海道斜里郡・ゆめホール知床
詳細:https://c-and-k.info/contents/1067605
『日本全国CK地元化計画 大阪城を経て聖地で水掛まつり2026』
2026年8月30日(日)大阪城野外音楽堂
























