C&K、新曲「TO BE」制作秘話から常識を覆すライブ券種の狙いまでーー攻め続ける“新人18年目”の現在地

C&K、“新人18年目”の現在地

 目黒蓮(Snow Man)など著名人の口コミからもその実力や楽曲の良さがじわじわと認知されつつある、“期待の新人18年目”C&K。今回はサビの〈渡米したい〉のリフレインなど、中毒性が際立つデジタルシングル「TO BE」(とべい)に込められた思いや、4月26日に開催する自身初の大阪城ホール公演『CK無謀な挑戦城!!火攻め、水攻め、ひょうきん攻め!! in 大阪城ホール』のコンセプトなどを中心に話を聞いた。2026年後半の活動のちょっとした“匂わせ“も含めて、熟読いただきたい。(古知屋ジュン)

目黒蓮、井上尚弥らも魅了、謎曲「TO BE」で見せるC&Kの真骨頂

――2025年11月リリースの「相思相愛 with SOIL&“PIMP”SESSIONS」の取材(※1)から約半年の間に、いろいろありましたね。

CLIEVY:今年はSnow Manの目黒蓮くん関連でバズったのがありましたね(1月26日放送の日本テレビ系『しゃべくり007』で、目黒の会いたい人としてC&Kが登場し「ドラマ」をパフォーマンス)。Xのインプレッション数が400万くらいになって、「すごい」を通り越して「怖い!」って思いました(笑)。

――話題になっていましたもんね。現在、大阪城ホール公演を控えたタイミングでお二人の自己紹介動画や過去のアリーナ規模のライブ『無謀な挑戦状』シリーズの動画が公開されたり、“期待の新人18年目”のC&Kの魅力をまだ知らない人たちのために徹底的に周知していこうという気運を感じたんですけれども。

CLIEVY:それは自分たちが意図したというより、スタッフ側の「このチャンスを逃してはならない」という気合いとか尽力によるものですね。このところ、いろんな人のおかげで僕らや楽曲に注目してもらえる機会がコンスタントにあったんですよ。(ボクシングの)井上尚弥くんが自分を支えてくれた曲として「道」を挙げてくれたり(1月8日放送、TBS系『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ』)、『しゃべくり007』があり、たまたまそういう流れが続いたのはラッキーだったなと思います。

KEEN:『EIGHT-JAM』(テレビ朝日系)でも僕らの「Y」を取り上げていただいたりしましたしね(3月18日放送、テレ朝系『EIGHT-JAMゴールデンSP 昭和・平成・令和50年分総決算!! 音楽のプロが選んだ最強のサビ歌唱BEST100』)。あれも嬉しかったね。

期待の新人18年目?! 大ベテランC&K紹介ムービー (ナレーション:C&K)
C&K-「ドラマ」 from LIVE DVD/BD 超無謀な挑戦状 ~炎の15周年目、執念で迎える横浜アリーナ。頼む全員集合~ (2022.11.20横浜アリーナ)

――今までお二人が積み重ねてきたものが、いろんな人の口コミでどんどん広がってきていると思います。この流れの中でリリースされるデジタルシングル「TO BE」について早速伺いたいんですが、ライブですでに披露されているものも含めて未音源化曲がかなりある中で、この曲をデジタルシングルに選んだのはどうしてですか?

CLIEVY:これは多分、スタッフのみんながついにイカれ始めてきたからじゃないかと思うんですよね。「正統派のバラードを作りましょう」とか言わなくなって、謎曲の方向でいった方がいいんじゃないか、みたいな。ある意味、諦められたんですかね(笑)。

――同席しているスタッフの皆さんが微笑を浮かべていらっしゃいますね(笑)。

KEEN:ようやく、僕らの音楽が“妖楽”だと気付いてもらったんだと思います。洋楽の“洋”じゃなくて妖艶の“妖”ですね。耳障りとフレーズの強さが突き抜けているので、この曲は。

C&K-TO BE

――すごく中毒性がありますよね。1回聴いただけでもサビの〈渡米したい〉のフレーズは耳に焼き付きます。よく聴けば「この人たちはここではないどこかに行きたいけれども、アメリカに行きたいわけではない」というのは伝わるんですが。

CLIEVY:サビで〈渡米したい〉って言ってるんだけど、それが一番伝えたいことではない曲ですね。

――これまで英語っぽく聴こえる日本語を使ったりと歌詞での言葉遊びに試行錯誤されてきたと思うんですけど、「TO BE」はでたらめなようで韻を踏んでいたりきっちり歌詞として成立していて、言葉遊びの新しいフェーズにたどり着いたのかな? と驚いたんです。

CLIEVY:渡米したいわけじゃないんだけど、「渡米したい」という言葉は気に入っていて。初めてこの曲を聞いた人は当然「アメリカに行きたいのかな」って思うわけなんですけど、その解釈がバグっている感じが面白いなっていう。小さい子どもとかのほうが「渡米したい」という言葉の意味がわかんないから、一番純粋に「TO BE」のメロディや歌詞のリズムを楽しんで聴けると思うんですよね。

KEEN:友達と冗談っぽく適当に話していたことがちょっと膨らんじゃった、くらいの内容というか。終盤に〈たまには歌詞とか無視したい〉っていうフレーズがありますけど、そこがこの曲の肝なんじゃないかな。

CLIEVY:この曲で一番言いたいところ、多分それだと思います。あと〈全てを受け入れハグしたい〉っていうのは結構深くて、大人になるとなかなかすべてを受け入れてハグはできない、だからそう表現しています。そのくらいかな。

KEEN:この歌詞の意味、この2行で完結してます。

C&K(撮影=林直幸)

――歌詞のどの部分を切り取って深読みするかによっても、解釈がいろいろ分かれそうですよね。アレンジでCarlos K.さんが参加されていますが、どんなイメージで依頼されたんですか?

CLIEVY:最初から〈渡米したい〉って言ってるので、昔の、みんながイメージするシティポップというより、ちょっとダサくてバブリーな感じのシティポップにしたいとは話していました。でも、最初に作ったバージョンから3、4回は変わってますね。ツアーの前にマスタリングまで終えていたんですけど、一番ノレて気持ちよく聴けて、みんなが歌えるというものにしたかったので、ツアーが終わってからもう一度録り直させてもらったんです。

KEEN:レコーディング直前まで、歌詞にめっちゃ悩んでましたからね(笑)。〈歌詞とか無視したい〉と言いながらのこのこだわり具合なので、全部がバグってるというか、バグをそのまま作品として成立させた、みたいな。

CLIEVY:僕らに言わせればそれが“奥行き”ですから。

――なるほど。〈まだ足りない まだ足りないな〉のところとか、今までのC&Kナンバーではあまりなかったニュアンスかなと思ったんですが、歌いまわしについては悩んだりされましたか。

KEEN:いやいや、特に。曲を書いたCLIEVYに最初から明確な歌い回しのイメージがあったので、僕が歌いながらそれに近づけていく感じでしたね。

――なるほど。今回はアー写、ジャケ写とも中華料理屋さんで撮影されたんですね。

CLIEVY:僕らって、スタジオで撮って「カッコつけてください」って言われても、そういう雰囲気で撮るのが結構難しいんですよ。苦し紛れに動いたりするとカメラマンさんに「ふざけないでくださーい」って言われちゃったりして(笑)。歴代の写真でも自然に何かをしていたり目線がないカットを撮ってもらったのがよかったので、今回は中華屋で自然にご飯を食べて、しかも自分のタイミングでタバコも吸いながら、あまり狙わない感じで気楽にやらせてもらいました。そして僕らの食べ終わったお皿がジャケ写になり。

KEEN:僕らがカッコつけすぎると、8Kで放送される時代劇くらい変な感じがするというか、クリアなのにすごく粗が目立ってゾワっとしちゃう。そこをカメラマンさんの腕でさらっとごまかしてもらってますね。

CLIEVY(撮影=林直幸)
CLIEVY
KEEN(撮影=林直幸)
KEEN

――MV撮影も終わったばかりとのことですが。

CLIEVY:ダンサーの知り合いの方に借りた倉庫を使って、いろんなコネクションを駆使して撮影しました。あとめちゃくちゃ踊ってます!

――そんなDIY感も含めて注目ですね。

CLIEVY:やっぱり僕らのモノづくりで肝になっていくのは、そういう考え方なんだなっていうのは改めて感じます。

――これまでのC&Kのライブでの、開催地の方々とリハを重ねてのコラボパフォーマンスですとか、そういう手間暇をかけた制作スタイルとちょっと通じるところがありますね。

CLIEVY:そういういろんな歯車が上手く噛み合った時が一番達成感がありますね、もちろん、そうではないケースも往々にしてありますけど。

KEEN:たとえば演者やスタッフを身内だけで固めてやったりすると、我々の中では楽しい空気感だったけれど、いざ映像にしてみたらその楽しさが見ている人には伝わりにくい、ということだってありますから。

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