日本の音楽を世界へ――YOASOBI、キタニタツヤ、NOMELON NOLEMONら8組出演 「Echoes Baa 2026」DAY1レポート

4月3日から5日にかけて、横浜を舞台とした都市型音楽フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026』が開催。昨年よりスタートした本イベントは、Kアリーナ横浜、KT Zepp Yokohama、臨港パーク、横浜赤レンガ倉庫の4会場で展開され、多彩なアーティストによって横浜一帯に祝祭空間が生み出された。
その中でも、横浜赤レンガ倉庫 赤レンガパーク特設会場の「Echoes Baa」は、ソニー・ミュージックエンタテインメントが2024年に設立したレーベル・Echoesによってプロデュースされたエリア。YOASOBI、キタニタツヤ、MAISONdes、Aoooといった所属アーティストに加えてジャンルを超えたラインナップが集い、熱いライブが繰り広げられたほか、ワークショップやアミューズメントなどのコンテンツを通して多角的なエンターテインメントを楽しめる場となっていた。本稿では、jo0ji(ジョージ)、YOASOBI、Awich、NOMELON NOLEMON、Balming Tiger、CHiCO with HoneyWorks、新しい学校のリーダーズ、キタニタツヤが出演したDAY1の模様を振り返っていく。
jo0ji
“Echoes Baa Selected Artist”としての出演のjo0jiは、「鳥取からきました! jo0jiです!」と高らかに挨拶すると、「ゑ喪」「≒」を披露。バンドメンバーの豊かなアンサンブルに乗せて会場を一気に引き込むと、「眼差し」では自身もギターを抱え、魂を揺さぶるような歌声を響かせた。再びハンドマイクで届けた「条司」ではイントロから観客のクラップが沸き起こる。弾むリズムにあわせて自身も体を揺らしながら歌い上げると、一緒に体を揺らすオーディエンスの姿に「ありがとう!」と笑みを見せた。


美しいピアノの調べに導かれ、jo0jiの繊細な歌声が響いたのは、彼のアーティストとしてのキャリアの始まりとなった「不屈に花」。小雨が降り始めた会場に幻想的な空間が生まれていく。絶望的な状況のなかでも希望を見出そうとするメッセージが込められたTVアニメ『呪術廻戦』第3期『死滅回游 前編』(TBS系)エンディングテーマ「よあけのうた」から、ギターのカッティングで軽快なリズムを刻みながら「ひかりのうた」へ。観客を惹きつける渾身のパフォーマンスで、今年の「Echoes Baa」初日のオープニングを飾った。


YOASOBI
この日がAyaseの誕生日だったYOASOBIは、MCでikuraの発案により観客全員で誕生日を祝う一幕も。「アイドル」「祝福」「UNDEAD」と立て続けに披露し、序盤から会場に熱狂を生み出すと、「セブンティーン」「PLAYERS」「勇者」と畳みかけていき、観客からも絶えずクラップや掛け声が飛び交っていた。前半こそ強い雨が降っていたものの、ステージやikuraの衣装に添えられたてるてる坊主の効果もあってか途中で雨は弱まり、「俺らの音楽で雨吹き飛ばしたぞ!」とAyaseも声を弾ませる。さらに、“日本の音楽を世界に発信していく”ことがこのフェスのテーマのひとつだと語り、「日本の音楽は世界一かっこいい」「これだけの熱量を発信していれば世界に届く」と想いを届けた。


そんな“JPOPを世界に広げていく”という彼らの気合も感じさせる熱いパフォーマンスが光った「アドレナ」から、ダークな雰囲気をまとった「怪物」へと続き、「群青」ではオーディエンスの歌声が重なって会場がひとつになる。ラストは「夜に駆ける」でさらに熱量を高めてフィニッシュ。YOASOBIと観客が生み出す熱狂的な空間が、日本の音楽が世界に広がっていく未来への希望を照らしていた。


Awich
「Frontiers」で鋭い歌声を響かせ、その圧倒的なカリスマ性で場を一気に掌握したAwich。ヒットチューン「Remember」でさらに会場を盛り上げると、重厚なビートが際立つ「Butcher Shop」、オーディエンスの歌声も華を添えた「Wax On Wax Off」、自分の意志を貫く凛とした女性像を描いた「どれにしようかな」と、次々に楽曲を展開していく。「Come Down」で自身のルーツでもある沖縄の風を会場に運んだあと、「RASEN in OKINAWA」ではステージにCHICO CARLITOが登場。続けて2人で、SugLawd Familiarの楽曲のリミックス版「LONGINESS REMIX」を軽快に届けた。


「紙飛行機」では芳醇なバンドアンサンブルに乗せて伸びやかな歌声を響かせ、バンドメンバーの紹介も交えながら「BAD BAD」を披露。MCでは「世界中で色んなことが起こって不安になっている人もいる」と優しく語りかけ、そんな人たちの道しるべになるようにと、ラストの「かくれんぼ」を歌い上げる。音楽は誰かの支えになると、そんな祈りが込められたようなAwichの歌声は、この日たしかに多くの人の胸に届いたことだろう。


NOMELON NOLEMON
昨年に続き二度目の出演となるNOMELON NOLEMONのステージは、「SAYONARA MAYBE」でスタート。「透明水曜日」で疾走感のあるサウンドを届けると、「SUGAR」「ミテミテ」とオーディエンスを巻き込みながら一体感のあるステージを繰り広げていく。次の曲名が告げられた直後に歓声が起こったのは「ミッドナイト・リフレクション」。きらびやかなサウンドと、みきまりあの透明感のある歌声が空を翔けていくかのように響きわたっていた。


MCでは、ツミキが「どんどん広まっていいカルチャーだと思って、J-POPやっているんですよ」「世界に届けたいというコンセプトでやっていて、自分もそこに混じれているようで、本当に幸せな時間でした」と今日のステージへの感謝を告げ、みきまりあも「NOMELON NOLEMONの音楽は、どんな時でもあなたの心に寄り添う存在でありたいなと思っています」と語る。その想いを曲に乗せるように〈明日はこわいけどさ/いつまでもそばにいるよ〉と歌う「雨にうたえば」を届け、ラストは「KILLERMOON」で昨年よりもパワーアップしたステージを締めくくった。彼らの音楽はここからもっと広がっていくはずだ。
























