Leinaにとっての“ライブ”という居場所ーー再び路上に立った理由、20歳の悔しさを糧に挑む『Jellyfish』ツアー

“負い目”と“恋する乙女心”から生まれた新曲「キャリーバッグ」
──ここからは最新曲「キャリーバッグ」について伺います。この曲ができた経緯を改めて教えてください。
Leina:地方でのライブの帰り、キャリーバッグを持って移動していたら、気をつけて持っていたのに駅で人にぶつかってしまって。そのあとも、なぜかその出来事をすごく引きずってしまったんです。その後、キャリーバッグをしまおうとした時に「なんでこんなに気をつけて大事に持っているのに、人にあたっちゃうんだろう」って考えて、「あ、自分、こういう時だけ大事にしているな」って思ったんです。旅行とか仕事の時だけ大事に扱って、普段は部屋の隅にポンって置いて。都合よく使っているように感じて負い目を感じて……って冷静に考えるとキャリーバッグにまで負い目を感じてるってヤバいですよね(笑)。でもそこから、「恋愛で都合よく扱われている人に重なるな」と思って、恋する乙女心とキャリーバッグをかけたラブソングを書こうと思いつきました。
──そこが結びつくのが、さすがですね。
Leina:キャリーバッグって普段は空っぽじゃないですか。好きな人に振り回されている時も、その人がいないと空っぽになるような虚無感を感じているよな、というところも重なって。曲にしてみました。
──タイトルやジャケットだけ見ると、開放感や期待感を込めたワクワクした軽やかな曲かと思いきや、意外と重い歌で。
Leina:あはは(笑)。Leina、軽い曲書けたことないかも!
──それがLeinaさんの楽曲の魅力です。この曲に関しては、その視点が一番のポイントだと思いますが、歌詞の中で特に気に入っているところがあれば教えてください。
Leina:うわー、気に入ってるところいっぱいある! でも〈重ねた躰の傷/なぞる貴方の指に恋する 甘い瞳で私を見つめないで〉のところは好きですね。キャリーバッグと女性を重ねて、より情景が見える部分だと思うので。あとは、そのあとの〈服に纏う貴方の残り香/抱き締める眠る5秒前/一体誰を思い出すの?〉のところも好きです。恋している時って本当に眠る直前まで好きな人のこと考えるじゃないですか。それが上手く表現できたなと思います。
──低音でブルージーなボーカルもすごく素敵ですが、歌ってみていかがですか?
Leina:難しいですね。レコーディングでいっつも「難しいな。作ったの誰だよ」って思います(笑)。
──ご自身が作ったのに(笑)。
Leina:はい(笑)。ツアーではバンドでやるんですが、「キャリーバッグ」は生楽器が入るとよりカッコいいので頑張ります。Bメロも、ジャズっぽくなるところとかすごくカッコいいですよ。
──楽しみですね。この曲の編曲はLeinaさんの楽曲を多くアレンジしているNaoki Itaiさんですが、普段、制作時点でItaiさんとはどのようなやりとりをされるのか教えてください。
Leina:最初に「こういうイメージです」という話をしながらリファレンス曲を渡して。そのあと、何度かやりとりをしていきます。「キャリーバッグ」は初稿からかなり変わったんですよ。最初にアレンジしてもらったものを聴いた時に、ハネ感を足したくて「ロック要素を足してみてもらえませんか」とお伝えしたら、思った以上にロックっぽくなって。それがすごくよくて、そのおかげでよりアコギが輝く曲になりました。
──そういう化学反応も生まれた「キャリーバッグ」ですが、曲が完成していかがですか?
Leina:いやあ、制作がめっちゃ楽しかったです。歌詞の比喩表現もLeinaっぽいし、リズム周りは「medicine」「One Week」に通ずるLeinaらしいハネ感もありつつ、Itaiさんとこういうグルーヴのある曲をやるのは初めてだったので新しさもありました。
──リスナーとしても、また新たなLeinaさんを感じられる楽曲だなと思いました。Leinaさんの楽曲って、「君が死にたいっていうなら」や「Blue age」といった内面を吐き出すような楽曲もあれば、こういった想像をもとにした恋愛の楽曲もあるのがいいバランスですよね。
Leina:ありがとうございます。「Blue age」のあとのリリースだったこともあって、たくさんの人が自身と重ねられる曲を書きたいなと思って、周りの友達に恋バナを聞いたりしていたんです。その中で「うたたね」にめっちゃ共感できるという人がいて、「そういう聴かれ方もあるんだ」って思ったことがきっかけでした。自分の中では、「うたたね」はライブで楽しく盛り上がれる曲という印象だったから、びっくりしたんです。確かに自分の経験も含めて、振り回される恋愛をした人の話をもとに想像で書いた曲ではあるんですけど、あの曲はバンド好きの女の子だけかと思っていたので。
──そんなことないと思いますよ。それこそ、振り回される恋愛を経験したことある人はみんな共感できるんじゃないでしょうか。
Leina:そっか。そもそもバンド好きな女の子しか共感できない曲ってニッチすぎますよね(笑)。
──確かに(笑)。「うたたね」が思わぬところで共感される楽曲だと知ったことでさらに、共感を呼ぶ楽曲を書く面白さを知ったと。
Leina:はい。
『Jellyfish』に込めた願い──弱さを受け入れ、自ら光を放つ強さへ
──そんな「キャリーバッグ」も披露されるであろう『Leina Live Tour 2026 “Jellyfish”』ですが、今回のツアーに『Jellyfish』というタイトルをつけた理由を教えてください。
Leina:去年の秋に「Blue age」という海がテーマのEPでメジャーデビューしたので、次のシングルは“月”をテーマにしたものにして、『Jellyfish』(=クラゲ)というツアーに繋げるというのは、一年前くらいからずっと考えていたんです。ただ、シングルを作る中で、月ではなく「キャリーバッグ」が思いついてしまって。どうしようかなと思ったのですが、満月から欠けていく下弦の月と、一時は満たされるけどすぐに減ってしまう不安さが重なるなと思って〈下弦の月〉という言葉を「キャリーバッグ」の歌詞に入れました。
──なるほど。つまり今回のツアーは「Blue age」からつながっているものになると。
Leina:そうです。それと、『Jellyfish』には、クラゲという意味のほかに、スラングで“臆病者”とか“弱虫”という意味もあって。人は誰しも自分の弱さを感じながら生きていると思うんですが、その弱さを受け入れたり認めたりすることが、一つの強さ。だから「それぞれ弱いところはあるかもしれないけど、お互いにそれを受け入れ合って認め合えたら幸せだよね」ということを伝えられるライブにしたいなと思うし、自分自身もこのライブを通して自分の弱さを受け入れられたらいいなって思っています。
──素敵ですね。
Leina:もう一つ、「深海に潜っていく」というのも今回のライブのテーマになっています。深海魚って、生きる手段として自分から発光するらしいんですよ。それを知った時に、すごくカッコいいなと思って。自分もそういう“自ら光ることができる人間”になりたいな、と。Leinaのライブって、泣きながら見てくれる人が多いんですけど、みんながLeinaの音楽を聴いて、自分の過去や心の奥底を思い出して、自分と向き合う時間になれたらいいなとも思っているんです。自分もライブをやっていて自分と向き合っているなって思うし、そういう時間ってすごく大事だと思うので。
──「深海魚のように光れたら」とおっしゃいましたが、LeinaさんがLeiny(Leinaのファンネーム)の皆さんにとっての光になってほしいのか、それともLeinyの皆さんも自分で光れるようになってほしいのかでいうと、どちらですか?
Leina:Leinaの光はLeinaのもの。同じように、みんな必ずそれぞれ自分の光があるはずなので、一緒に光れたらいいなと思っています。Leinaはみんなの味方だけど、結局は自分が自分の一番の味方だから。それを伝えられるライブにしたいです。
■ツアー情報
『Leina Live Tour 2026 “Jellyfish”』
2026年3月26日(木)福岡 DRUM LOGOS
2026年3月28日(土)愛知 NAGOYA CLUB QUATTRO
2026年4月16日(木)東京 Zepp DiverCity(TOKYO)
2026年4月19日(日)大阪 なんばHatch
2026年5月2日(土) 三創生活園區 CLAPPER STUDIO
2026年5月16日(土) /5月17日(日)YES24 WANDERLOCH HALL
詳細はこちら:https://lit.link/leinalivetour20242025ticketinfo
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