MON7A、『今日好き』という恋愛から仲間へ向けた愛情に 「僕のかわい子ちゃん」にギュッと詰まった“もんた”の想い
“二人のその後”に想いを馳せたくなる歌詞
MON7Aが「僕のかわい子ちゃん」を歌えば、我々はいつだって“あの初夏”に戻れるーー。
1月27日、シングル『TOGE TOGE』でメジャーデビューを果たした、現役高校生アーティストのMON7A。TikTokを中心にバイラルヒットとなった楽曲「おやすみTaxi」をはじめ、その一挙手一投足に注目が集まるなか、彼のブレイクスルーを生むきっかけとなったのが、2025年初夏に出演した恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。ハロン編』(ABEMA/以下:『今日好き』)である。
スタジオで“恋愛見届け人”を務める井上裕介(NON STYLE)から「背脂編」と称されたほど、ひと癖しかないメンバー揃いだったこの旅。そのなかで、ビジュアル面でいえば合計7個のピアスに、トレードマークのツンツンヘアで強烈なイメージを残したのが、MON7A(当時の名義は“もんた”)だった。そんな彼が一途に想いを寄せた、自称「ミステリアスな女」。いまやバラエティ番組で見る機会も多くなった“おひな様”こと、ひな(長浜広奈)のことである。本稿でレビューする「僕のかわい子ちゃん」とは、まさにひなに向けて作った楽曲にほかならず、この独特なセンスの曲名もまた、彼女自身がその場で命名したものだ。
過去にも『今日好き』では、数多のメンバーが意中の相手に歌で想いを伝えてきたなか、もんたのそれは群を抜いた上手さと雰囲気で、スタジオからも驚きの声が上がっていた。その反響もあってか、彼が2025年7月中旬の最終話放送後、自身のYouTubeチャンネルにて「僕のかわい子ちゃん」のワンコーラスを弾き語りする動画をアップした際には、公開後24時間で26万回再生。本稿執筆時点で、なんと470万回近くまで再生数を伸ばしている(2026年3月中旬)。そして今回、約7カ月の時を経た3月7日、MON7Aのメジャー2ndシングルとして、ついに完成系がリリースになったわけだ。
そもそもがひなに向けて綴った歌詞のため、やはり思い出してしまうのは彼女のこと。ふたりの恋愛模様はABEMAのプレミアム配信にて確認していただきたいが、もんた自身、告白前にはすでにひなの視線が別の男子に注がれていることを悟っていたような表情もしていたし、だからこそ旅の終盤には「会えてよかった」「(お会いできて)光栄です、おひな様」と、彼女が望む“王子様”に徹していた姿に、本当に切ない想いを抱いた。それでも、当時まだワンコーラス分のみ書き上げていた歌詞は〈教えて 好きな映画とか〉の問いかけに始まり、〈もっと もっと全部/君を知りたい〉と、カップル成立後の未来に期待感を抱いていたようにも思えてしまうのが、なおさら情緒を刺激してくる。
今回の完成版リリースにあたって、MON7Aは2コーラス目以降の歌詞を書き足したとのこと。また、当時はアコースティックギターの一本弾きだったところから、釣俊輔がアレンジャーとして音数を加えることに。楽曲の完成度がさらに増したことは言うまでもない。あれから約半年。彼が付け足した歌詞には、ひなへの失恋以降に抱いた想いが綴られている。いわば、ふたりの物語のエピローグといったところか(曲名が“僕のかのじょ”ではなく、“かわい子ちゃん”どまりになっているのも、どこか意味を持つように思えてしまう。これはもちろん、後づけながら)。
“あの初夏”を思い出させてくるのは、MVも同様。同映像において、MON7Aは初の海外ロケを経験したわけだが、おそらくはもう勝手知ったるところだったことだろう。訪れたのはベトナム・ハロンで、『今日好き』の旅での思い出の場所ばかりーーひなから「両手に男でーす!」と宣言されたボートに、オープントップの赤いバス。腰を下ろすのも、旅で座っていたのと同じ“ひなの隣”。この楽曲の歌詞を書き記すヴィラは、もちろん旅での宿泊先。本楽曲を象徴するシーンのひとつ。アコースティックギターを弾く砂浜も、間違いなく「僕のかわい子ちゃん」をこの世で最初に披露した、ふたりだけの“あの場所”を意識してのものに違いない。
ほかにも、シャツのボタンを開けた制服姿に、あのときと同じ“7個”のピアス。登場するアコースティックギターは、ひなが人生で初めて手触りを確認したものである。MON7Aが“もんた”に想いを馳せて、物憂げな表情で懐かしむーーいわば、セルフオマージュ的な映像に仕上がっていたと思う。こんなの、あの旅を思い出さない方がさすがに嘘でしかない。





















