LIL LEAGUEの成長と挑戦は止まらない 『NEOMATIC』を携えて目標へ突き進んでいく“濃い1年”への想い

LIL LEAGUE、2nd AL『NEOMATIC』を語る

 平均年齢18歳の6人組ダンス&ボーカルグループ、LIL LEAGUEの2年ぶりの2ndアルバム『NEOMATIC』には「新しい世代を代表するグループになる」という意志が込められている。多くのライブや俳優などの個人活動を経たここ2年のLIL LEAGUEの足跡と成長が凝縮された全13曲。メンバー初の作詞曲「Forever Young ~ソラノシタ~」をはじめ、メンバーが楽曲制作にコミットする曲が増えたことも特筆すべき点だ。アルバムに収録された「Wonder Island」をテーマ曲にしたライブという概念を超える新感覚のエンタテインメントを目指した『LIL LEAGUE LIVE TOUR 2026 “Wonder Island”』真っ最中の6人に聞いた。(小松香里)

ベートーヴェンが残した名曲を、LIL LEAGUEが蘇らせる

――アルバム『NEOMATIC』の楽曲もそうですが、LIL LEAGUEの楽曲は世間が持つEXILE TRIBEの楽曲のイメージとは違う方向性の楽曲も増えてきました。これはメンバーの意志が反映された上でそうなっているのでしょうか?

岩城星那(以下、岩城):LIL LEAGUEの楽曲はプロデューサーのEXILE SHOKICHIさんを軸にして多くのクリエイターの方に楽曲を制作していただいていますが、周りの方たちが僕たちの魅力を引き出してくれているっていう風に認識しています。いただいたものを中心に思うままに自分たちが培ってきたものをアウトプットしていったら、どんどんこれまでのLDHにはなかったような曲も生まれていったんだと思います。

岡尾真虎(以下、岡尾):デモを聴いた時は「この曲は僕らに表現できるのか?」って思ったりもするんですけど、レコーディングして形にすると「これは今のLIL LEAGUEにぴったりだね」って納得できるものになる。そういった挑戦性のある曲を提案していただけることがとてもありがたいと思ってますね。

LIL LEAGUE難波碧空・百田隼麻・中村竜大
難波碧空・百田隼麻・中村竜大

――『NEOMATIC』のリード曲の「LILMATIC」もベートーヴェン作曲のピアノ曲「エリーゼのために」をモチーフにしたヒップホップナンバーでインパクトがありますが、最初に聴いた時はどう思いましたか?

岡尾:誰でも一度は聴いたことがある「エリーゼのために」をモチーフにしているので、初めて聴いた気がしない一方で、ヒップホップの要素が入っているので新しさも感じるLIL LEAGUEのためにアップデートされた曲だなと思いました。違う感触が次々と登場するすごい楽曲だなって。サビはどストレートに「エリーズのために」のメロディが出てくるので多くの人に届きやすいですし、この曲をリード曲にしてアルバムを出せることがとても楽しみになりました。

LIL LEAGUE 'LILMATIC' Music Video

――歌唱やラップにおいてプロデューサーのSHOKICHIさんからアドバイスされたことはありましたか?

岩城:サビの一発目の〈君に捧ぐメロディー〉っていうところはキャッチーに聴かせるべきポイントだと思うんですが、元々クラシックの曲のメロディで歌う用の曲じゃないから音程を取るのがすごく難しかったです。SHOKICHIさんが〈君に捧ぐメロディー〉の「君」のところを、曲を聴いてくれている「君」という存在にぶつけるように歌ってほしいとアドバイスくださって。そのアドバイスをいただいた時に、ベートーヴェンが込めた「君」への想いが時代を超えて、どんどん対象が変わっていって、この「LILMATIC」の一発目のサビを聴いた人が「君って自分なんだ」って思うように意識して歌うのがいいんじゃないかって思ったんですよね。

LIL LEAGUE岡尾真虎・山田晃大・岩城星那
岡尾真虎・山田晃大・岩城星那

――中村さんが歌唱面で意識したことというと?

中村竜大(以下、中村):サビの基盤として星那が緩急を付けることで広がっていく感じを作ってくれて。自分は元々バラードを歌うのが得意な反面、こういうアップテンポの曲はLIL LEAGUEになってからたくさん歌うようになったんですけど、そこまで得意な認識がないからこそ、足し算と引き算を意識して歌いました。今回はこれまでのレコーディングと方向性が少し違って、声が重なっていった先にどう聴こえるのかを意識したり、声を重ねずに自分の声一本で聴かせる時はちょっと生歌っぽさが印象に残る“雑うま”的な要素が欲しいなって感じてました。星那が言ったように、そもそもはピアノ曲で歌うのが難しいメロディラインなのですごく挑戦した曲ですね。この曲ができてから何百年という時を超えてこのメロディラインを歌うことに感慨深さを感じました。

――百田さんは個人的にトライしたことは?

百田隼麻(以下、百田):えーっと……。すみません。こだわりが多過ぎて。

岩城:選ぶのが難しいかもしれないね(笑)。

百田:難しいです!

――じゃあ3つくらい挙げていただいて(笑)。

百田:ありがとうございます(笑)。今回はせなたつ(岩城と中村)がメインボーカルで、そこに僕もちょっと入ったみたいな感じなんですが、やっぱり元々はクラシックの曲なので一つひとつのパートの感情の込め方がすごく難しくて。ベ―トーヴェンが込めた想いを考えたりしつつ、Dメロは僕のパートのラストのフレーズ〈悲壮に暮れるより息を吸って〉の後、なんちゃん(難波)が実際にスーッって息を吸うパートにうまく繋がるような歌い方をしました。

LIL LEAGUE岡尾真虎・山田晃大・岩城星那

――山田さんはいかがですか?

山田晃大(以下、山田):今回はラップの一発目を任せていただいたので、ちょっとプレッシャーを感じながらもどうアプローチするのがいいか考えていって。実際最初にやってみたテイクをSHOKICHIさんが「良い」って言ってくださって、その後、何テイクか重ねていく中でアドバイスしていただいたことを反映させていきました。〈姿形は無いのにうねるベースライン〉っていうフレーズをラップする時にSHOKICHIさんがモニター越しですごいパワフルに、「ベースライン」の「ベ」はこれくらいの強さでやってっていうのを実践してくれて、「そこまで強くやっていいんだ?」って思ったのが印象深いです。自分の想像の何倍も勢いのある「ベ」だったので。

岩城:晃大はそういうところあるよね。どんどんやっていこう!

山田:僕はまだまだ振り切れてなかったんだなって。

百田:がっちりいきましょう!

山田:それで「もっとやっちゃおう」って思ってストッパーが外れてギアが1個上がりました。ありがたいディレクションでしたね。

――難波さんはいかがでしょう?

難波:僕はやっぱり大サビ前のブレスですね。

百田:あそこ緊張感エグいよな。

難波:あそこは全神経を注いでレコーディングしました。大サビ一発目は星那くんの歌い出しから始まるんですが、Dメロまでの流れがあってブレスがあってラスサビに突入した時に、いかに聴いてくれてる人に「うわー、来たー!」って思ってもらえるかが大事だなって思ってて。メンバーにもSHOKICHIさんも「ここは大事なパートだ」って仰っていて。息を吸うだけではありますが、厚みを持たせるよう意識しました。TD(トラックダウン)でエディットっていう作業があってより立体的に聴こえるようにいろいろ調整していただいて、本当に細部の細部までこだわりました。聴いてくれた人にはその前のパートを歌ってる星那くんのブレスだと思ってもらえるよう自然に溶け込んでたら嬉しいですね。息を切るタイミングとか絶妙に難しかったです。

――あのブレスはライブで盛り上がりそうですね。

岡尾:湧きポイントですね。

LIL LEAGUE難波碧空・百田隼麻・中村竜大

――「LILMATIC」は今開催中のホールツアーのファイナルで初披露されるということですが(取材は1月中旬に実施)。

岩城:緊張するー‼

山田:ファイナルの数日前に曲名が発表されてから、ライブで初披露されるので相当インパクトがあると思います。

岡尾:緊張するのでまだ想像したくないですね(笑)。振りも難しいですし。プレッシャーに負けずに頑張りたいです。

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