鈴木鈴木、「スノーメイク」が予感させる新たなユニット像 血を分けた兄弟だからこそ実現できるボーカルワークの秘密

鈴木鈴木が新たに示すユニット像

LIL LEAGUE、THE JET BOY BANGERZらとの交流で受ける刺激

鈴木鈴木(写真=三橋優美子)

ーー「スノーメイク」は最新曲でもあるので、詳しく聞かせてください。この曲はどのようにできたのでしょうか?

十夢:雪って、冷たいはずなのに温かいものを感じさせるじゃないですか。

聖七:降ってきたら「うわぁ!」ってちょっとうれしくなるし。

十夢:ずっとそれが不思議だなと思っていたので、雪をテーマにしたウィンターソングを作ろうと思って作り始めました。歌詞は雪目線。雪が人々を幸せにしているという曲にしました。

聖七:僕らの楽曲制作は、基本的には兄が弾き語りでざっくりメロディを作って、そこからチームみんなで詰めていく形なんですが、「スノーメイク」は兄が最初からフルで作ってくれて。受け取った瞬間、拍手しちゃいました。兄弟だから、いつもは投げてもらった曲に対して僕は結構意見をするんですよ。イマイチなものにはイマイチだってはっきり言うし、いいものはいいって言う。そんななかで「スノーメイク」はもう拍手。「これで行こう!」ってすぐに決まりました。

スノーメイク - 鈴木鈴木【Official Music Video】

ーーそんな手応えのある「スノーメイク」の中で、特に気に入っている歌詞やフレーズを教えてください。

十夢:歌詞で言うとサビの〈銀の帳とひと匙の愛〉。出産祝いなどで、一生食べるものに困らないように銀のスプーンを贈るしきたりがあるんですが、それをもとに情景も描いた歌詞にアレンジできて。自分の中ではかなり凝った部分なので気に入っています。歌では2番サビ前の僕のフェイク。普通のフェイクは一段ずつ降りていくのに、一瞬半音に行くんです。ここは自分でも「うま!」って思います(笑)。自分では無意識だったんですけどね。

聖七:これです、努力では埋められないところ。エンジニアの方も、いつもは粛々とレコーディングしてくれるのに、このフェイクが出た瞬間「うま!」と言っていて。僕も「うま!」って思いました。

十夢:あとはDメロで拍数が変わる構成も好き。今までの鈴木鈴木ではこういう展開はやっていなかったのですが、気に入っていますね。

聖七:好きなところ多いな(笑)! 僕は……この曲全体が好きです。というのも、この曲って一本の映画みたいじゃないですか。1番は家族、2番は恋人の物語で。しかも曲の尺も6分あって。

ーー楽曲の長さが短くなっていると言われている今の時代に、6分は長めですね。

聖七:ですよね。結構攻めていると思うんです。全部聴くのにカロリーを使うと思うんですけど、聴き終わったときに、映画館で映画を見終わってライトがパッとついたときみたいな感覚になってほしいなと思っています。さっき十夢が言っていた通り、後半、テンポが変わって2人の掛け合いがある構成も素晴らしいなと思います。今回、パート分けも新しくて。普段は交互に歌うんですが、この曲は、1番は兄がメイン、2番は僕がメインで歌っています。

十夢:ユニットの曲って「ここを歌ったら、次は別の人が歌って」という交差するような歌いわけが多いですが、別にそうじゃなくてもいいよなと思って。それよりもそれぞれの特徴を生かしたほうがいい。1番はR&Bなので、R&Bが得意な僕がメイン、2番はロックが得意な弟が歌うことにしました。

ーーさまざまな点で新しいことに挑戦した1曲になったんですね。

十夢:はい。

聖七:そういう意味でこの曲が第一歩なんです。これは勝手な自負ですけど、僕らって2人で歌えば誰にも負けないと思っているんです。兄弟だからどうしたって波長が合っちゃうし。

ーーそれこそ努力しても得られないものですよね、

聖七:どんなうまい人たちでも、他人同士でハモったら、兄弟の僕たちには勝てないんです。DNAから違うから。だからそこは一旦置いておいて、自分たちを活かせる楽曲をどう作るかということを考え始めたのが去年。だからこれからリリースしていく曲は、それが反映された楽曲になっていると思います。

ーー楽しみですね。

十夢:はい、僕らも楽しみです。

ーー2025年の鈴木鈴木は、LIL LEAGUEやTHE JET BOY BANGERZなどNEO EXILEをはじめとした様々なアーティストとのコラボ動画でも話題を集めました。

十夢:自分たちが作った曲を他のアーティストが歌ったり、逆に他の方の曲を歌ったりすることで、自分の得意不得意や、楽曲の特徴など、いろいろな気づきがありました。それに、仲良くなって音楽の話ができるのもうれしいですね。

聖七:インスピレーションもいろいろ浮かぶしね。

スノーメイク / 鈴木鈴木 × YUHI(THE JET BOY BANGERZ)
お守り / 鈴木鈴木 × 星那 & 隼麻(LIL LEAGUE)

ーーそれこそEXILEの楽曲を聴いて歌ってきたお二人にとっては、NEO EXILEとの交流は特別なのでは?

聖七:そうですね。特にLIL LEAGUEは全員僕より年下で、「ついに僕よりも年下が!」という気持ちです(笑)。だけど、彼らは若いけどすごく実力を持っているし、努力もしてきただろうし。年下だけどリスペクトは強いです。最近コラボしたTHE JET BOY BANGERZのYUHIくんとは4年前から交流があるんですが、ひさしぶりに一緒に歌って「うまいな」と思いました。声もいいし、ルックスもいいし、嫉妬しちゃいます。そういうEXILEさんの血を継いでいる子には、なおさら負けたくないし、僕らもずっとリスペクトされていたいですね。

十夢:今は、どうやって先輩風を吹かせていこうかなと考えているところです(笑)。

ーーLIL LEAGUEには楽曲提供も行っていますが(「1番星」)、楽曲提供は今後もやっていきたいですか?

聖七:はい。僕らはいろいろなジャンルに楽曲を作れますが、中でもバラードは得意なので、「極上のバラードが欲しいときはぜひ鈴木鈴木にお任せください」という気持ちです。

ーーそれこそいろいろな楽曲を作って歌いこなせる鈴木鈴木ですが、お二人が楽曲を届ける意味はどのようなものだと考えていますか?

聖七:最初は正直あまり深く考えていませんでした。だけどいろいろな楽曲を作っていく中で、僕らの楽曲が聴いてくれている人の人生に入り込んでいることに気づいて。例えば僕らの楽曲をきっかけに付き合ったとか、子供に僕らの楽曲のタイトルにちなんだ名前をつけたとか、そういう話を聞くと、音楽をやっていってよかったなと思う。これからも、そうやって僕らの楽曲を聴いた人の人生に少しでも影響を与えられたらいいなと思っています。楽しいときだけじゃなくて、失恋とか悲しい出来事があったときも「鈴木鈴木にこういう曲あるじゃん」って聴いて前向きになってくれたらうれしいし。そういう存在でいたいなと思います。

■リリース情報
「スノーメイク」
配信中
配信リンク:https://sndo.ffm.to/poj6wkw

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