FRUITS ZIPPER 真中まな&松本かれん「この7人ならどこにでも行ける」――東京ドーム公演直前、今の心境を語る

 2026年2月1日、FRUITS ZIPPERは東京ドームで『FRUITS ZIPPER SPECIAL LIVE 2026「ENERGY」』を開催する。

 2025年は、3rdシングル『KawaiiってMagic』でオリコン週間シングルランキング1位(オリコン調べ)を獲得し、『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』で「最優秀アイドルカルチャー楽曲賞」を受賞するなど、躍進の勢いを加速させた。さらに神戸ワールド記念ホール/さいたまスーパーアリーナでの3周年公演、台北、上海、ソウルを巡る初のアジアツアーを経て、年末には「かがみ」が『第67回 日本レコード大賞』優秀作品賞を受賞、『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも初出場した。だが、世間的には順風満帆に見える歩みの裏側には、最高のライブを更新し続けるための試行錯誤や、踏ん張りどころが確かにあった。

 リアルサウンドでは、真中まなと松本かれんにインタビューを行い、『紅白』のステージに立った感想、ふたりがライブで大切にしていること、そして東京ドーム公演目前のリアルな心境を語ってもらった。迷いを抱えた日も、前を向けた理由がある――その“現在地”に触れることが、当日のライブをいっそうエモーショナルに楽しむための手がかりになるはずだ。(川崎龍也)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】真中まな&松本かれん 東京ドーム公演 準備期間中のマル秘エピソード

【正直者過ぎて…】FRUITS ZIPPER 真中まな&松本かれん 東京ドーム公演 準備期間中のマル秘エピソード

悲願の『紅白歌合戦』出場を振り返って

――まず直近のトピックとして、『第76回NHK紅白歌合戦』の振り返りから聞かせてください。2025年のいろんな挑戦や積み重ねを経て、年末にあのステージへ立ったことは、グループにとって大きな節目でもあったと思います。実際に立ってみて、いかがでしたか?

真中まな(以下、真中):きゃんちゅー(CANDY TUNE)の背中が大きすぎて、ありがたかったです(笑)。

松本かれん(以下、松本):それはそう!

真中:「倍倍FIGHT!」でめっちゃ泣きそうになりました。

松本:まなふぃ(真中)、曲を聴いていなくても「倍倍FIGHT!」のことを考えるだけで泣いたりするんですよ(笑)。

真中:いい曲だよね。きゃんちゅーが歌うと、ほんとにいいなって……。

松本:『レコ大』のときにみんなで「もしかしたらきゃんちゅー、大賞いけるんじゃない?」って、メンバーみんなで話していたんですよ。そしたらまなふぃ、取れたときのことを想像して泣いていました(笑)。

真中:『レコ大』って、大賞に選ばれたらもう一度歌えるじゃないですか。最後に「倍倍FIGHT!」で番組が終わるところを想像したら、もう涙が……。

松本:でもわかる。私も〈忙しなくて疲れたならちょっと休むかい?(倍REST)/私たちがいつもそばにいるからさ〉のところで毎回泣きそうになる。

真中:そのあと、自分たちも歌わなきゃいけないので、泣けなくて辛かったです。

――CANDY TUNEさんの次にみなさんが登場する流れのなかで、マイクを受け取る場面もありましたよね。

真中:バトンタッチでマイクをもらったんですけど、もう堂々としすぎていて。「頑張ります、ありがとう」みたいな気持ちでした。

松本:私、びびちゃん(村川緋杏)からマイクをもらったんですけど、びびちゃんがバトンタッチしてくれるときに、すっごいニコニコでいっぱい喋ってくれていて。私、イヤモニつけていたから聞こえてないんですけど、「めっちゃ喋ってる!」って思って、それで元気になりました(笑)。ステージに出てからも、びびちゃんが楽しそうで、いつものびびちゃんすぎて安心しました。

真中:でも、かれん嬉しくて泣いていたよね。

松本:私、嬉し泣きってほとんどしないんですよ。嬉しいときって笑うじゃないですか。でも『紅白』は、自分たちの出番が終わってはけたときに泣きそうになって。しかもそのあとも出番が詰まっているから、いま泣いたらメイク直すのが大変だと思って、できるだけ身内を見ないようにしていました。スタッフさんとか衣装さんとかメイクさんとか、廊下で泣きながら待ってくれていて、それ見たらもう泣いちゃうから……壁か、知らない人だけを見ていました(笑)。でも、「あ、私も嬉しくて泣くんだ」って思いました。

――一昨年、『紅白』に届かなかった悔しさもあったと思います。その経験があったからこそ、今回の決定や当日を迎えるまでに、ファンの存在が支えになった場面も多かったのではないでしょうか?

真中:自分たちが出たいっていうのももちろんあったけど、「出ているところをみんなに見せたい」って気持ちも強かったです。自分たちは出られなくても前は向けるけど、出られなかった時の周りの人とか、応援してくれた人のことを考えたら悔しい思いもあって。だから「絶対出たい」って思いました。

松本:一昨年出られなかったとき、ファンの人が想像以上に悔しがってくれたり、泣いてくれたりして。みんなが一緒に強い気持ちを持ってくれていたから、「絶対出なきゃ」って思いましたし、去年はファンの人が「ふるっぱーを連れて行くぞ」みたいに言ってくれていたから、私も「一緒に行かなきゃ」って強く思いました。

真中まな

――FRUITS ZIPPERのファンはそういうところが温かいですよね。

真中:めっちゃ優しい。

松本:あと、思い出した! ファンの方が、イベントで教えてくれたり、SNSで見かけたりしたんですけど……『紅白』の出場がまだ発表される前の段階から、観客席の申し込みにたくさん応募してくれていたんです。私たちが「絶対に出る」って信じて、先に動いて、先に待ってくれていたんだなって。それを知ったときに「FRUITS ZIPPERのファンっていう感じがする!」って思って、すごく嬉しかったです。

――今のお話を聞いているだけでも、「応援してくれているファンと一緒に辿り着きたい」という気持ちが強かったんだなと伝わってきます。そうした手応えも含めて、あらためて2025年の1年を振り返ると、どんな時間だったと言えますか?

真中:去年はもう、覚えていられないくらいいろんなことがありすぎて。年末も取材で「今年はどんな1年でしたか?」って聞かれるたびに、みんなで少しずつ話しながら振り返って、「え、これも今年だったんだ!」「まだ1年経ってないんだ」って思うことが本当に多かったです。7人揃わない期間もあったから、苦しいこともたくさんありました。ファンの方も不安だった時間が長かったと思うんですけど、そのなかで「信じてもらうこと」と「信じてあげること」の大切さを、身をもって実感した1年だったなと思います。

松本:去年は今まででいちばん「辛いな」って思うときが多かったかもしれないです。でも今考えると、去年でめっちゃ強くなった気がする。『紅白』に出られたときも、終わったあとに思ったんですけど、辛いこともいっぱいあったけど、いい結果で年を終えているし、「全部やっといてよかった」って思えたのが、自分でめっちゃ嬉しかったです。辛いことを乗り越えたからこそ、嬉しい思いも強まったのかもって思えるようになったから、本当に感謝だなって思いました。

真中:いま東京ドームのリハーサルをしていて、前だったら絶対泣きながらやっていたようなことでも、「これやったことある」「この苦しさは知っているけど、どうにかなる」って思えるようになっているんです。多分、私たちが2年目とか去年の頃に同じ状況だったら、絶対みんな号泣していたと思います。でもいまは、苦しいながらも普通にできているので、そこは「成長したな」って思います。自分にとって難しいことって、ただしんどいだけじゃなくて、越えたら同じことが来ても見え方が変わるというか。どんどん強くなれている気がして、嬉しいです。

――松本さんも涙は減りました?

松本:涙は……(笑)。

真中:減ってる減ってる!

松本:減っているらしいです(笑)。新しい振り付けを覚えるとき、前は絶対泣いていたんですけど、いまは減りました。この前、新曲の振り入れで久しぶりに心が折れかけて泣きそうになったんですけど、まなふぃが気づいていて、でも何も言わないでいてくれたんです。「大丈夫?」って言われたら、その瞬間に泣き始めちゃうから。チラチラ見て、ほっといてくれて、終わったあとに「こうだったよね」って言ってくれて、理解されていました(笑)。だから最後まで泣かずに終われました!

松本かれん

関連記事