中島健人、事務所への愛情に溢れた新曲「XTC」の仕掛け 後輩やファンを虜にするアイドルとしての姿勢

 中島健人の新曲「XTC」が、「事務所愛にあふれている」と話題を呼んでいる。本作は、2ndアルバム『IDOL1ST』のリード曲で、1月12日に先行配信がスタート。自身のYouTubeチャンネルで公開されたMVには、中島のファンや彼が所属する事務所・STARTO ENTERTAINMENTの他グループのファンからも多くのコメントが日々寄せられている。

事務所を愛してきたすべての人を振り向かせる「XTC」

中島健人「XTC」Music Video

 この楽曲が注目されたきっかけになったのは、この楽曲のイントロに含まれるある印象的なサウンド。それは、所属事務所の大先輩 少年隊のデビュー曲「仮面舞踏会」の冒頭に刻まれた、あの音だ。このサウンドはSNS上でも話題となり、それらの投稿をきっかけにこのMVをチェックしたという人もコメント欄では多く見られる。〈いっそX・T・C 俺とX・T・C〉と歌う「仮面舞踏会」と、中島の「XTC」が繋がり、この曲のタイトルの意味が“回収”される気持ちよさすら、中島の計画通りなのではと考えてしまう、所属事務所への愛に溢れた仕掛けになっていた。

 1985年のリリース以来、およそ40年にわたり数え切れないほどのステージで歌い継がれてきた「仮面舞踏会」。この曲を通らずにデビューした後輩はいない、と言っても過言ではない。そのため、この音に反応したファンが「DNAに刻まれている」と表現するのも自然なことだろう。

 さらに「XTC」を聴き進めると、「仮面舞踏会」の〈WAKE UP!  DESIRE〉〈I WANT YOU,NO,NO,NO〉を想起させるフレーズが散りばめられていることにも気づく。極めつけは、この楽曲の作詞・作曲欄に記された「中島健人」の名前だ。

 その五臓六腑に染みついた音、思わず反応せずにはいられないフレーズ。そして、「XTC」のMVでは中島が仮面をつけて登場する。その鮮やかな種明かしに、「ケンティー!」と声を上げずにはいられない。

 振り返れば、中島は常に事務所に対して全力の愛を注いできた。Sexy Zoneとしてデビューした当初から、“セクシー”という言葉をいち早く自らの武器として引き受け、ポジティブに昇華してきたのも彼だった。

 その後も、中島は抜群のアイドル力で私たちを楽しませてきた。だからこそ、2024年3月にグループを卒業し、ソロアーティストとして歩み出すという決断に、多くのファンが戸惑ったのも事実だ。当時、グループを離れてソロアーティストとして活動するタレントは事務所にはほとんどおらず、今後どうなってしまうのかと心配していた人も少なくないはず。

 しかし「XTC」は、その心配を鮮やかに吹き飛ばしてみせた。むしろソロとして活動している今だからこそ、より中島健人らしく“リスペクト”を表現できる――中島はそう証明してみせたのではないだろうか。事務所のブランドを背負い、今を生きるアーティストとしてその魅力を再定義する。その使命を、誰よりも自覚しているように映る。

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