乃木坂46 久保史緒里、9年のアイドル人生に幕 丁寧に歩み続けた道のり、生田絵梨花・山下美月らの存在
『Venue101』生田絵梨花との絆、同期 山下美月“くぼした”の関係性
11月22日に放送された『Venue101』(NHK総合)のスペシャルロケ企画では、卒業を控えた久保のもとに、生田が登場。フォーメーション発表や『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)のリハーサルなど、数えきれない時間を過ごしてきた場所であるレッスン室へ足を踏み入れると、こらえきれず、久保の目に涙が浮かぶ場面も。生田は「番組(『Venue101』)に来てくれるたびに、どんどんたくましくなっていって、しっかり乃木坂46を率いる存在になっていた」と優しく語り、後輩の成長をまっすぐに受け止める。その言葉に、久保は「初めてセンターに立った時、泣き虫のままじゃいけないと思った」「いくさん(生田)に会うと、一瞬で後輩に戻ってしまうんです」と胸の内を明かしていく。憧れ続けた先輩の前では、どれだけ努力を重ねた姿を見せても、ふと素の自分に戻れる。そんな帰る場所のような安心感の中でふたりが長い時間をかけて育んできた温かな絆が見えたようだった。
同期の山下美月も、久保にとっては欠かせない存在だっただろう。互いに補い合い、グループの外でも俳優としてともに活動し、刺激し合ってきた。ファンの間で“くぼした”と呼ばれてきたふたりの関係性は、同じ時間を共有して支え合う、まさに理想の同期だったように思う。32ndシングル表題曲「人は夢を二度見る」でWセンターを務めたふたりの姿は、3期生としてともに歩んできた時間が確かな形になった瞬間だった。そして、山下の卒業後も、その時間は久保の背中をそっと押し続けているのだと思う。山下の卒業コンサートで、久保が語った「器用に見えて不器用な山が大好きでした」という言葉には、長い時間を共有してきた同期にしかわからない関係性が表れていた。
自身がそうだったように、久保を自然体で支えていたのが、後輩の田村真佑。責任感が強い久保にとって、田村は肩の力を抜いて笑い合える相手だったのだと思う。ラジオで見せるゆるい掛け合いや、『13th YEAR BIRTHDAY LIVE』で久保が「頼りにしちゃうことが多い」と田村について語ったエピソードなど、田村の前では飾らない自然体な久保が顔をのぞかせることも多かったような気がする。役割や立場を一度離れ、素の自分に戻れる関係がそばにあったことは、長くグループの中心を担ってきた久保にとって、確かな支えになっていたはずだ。
かつて「自分には何もない」と語っていた少女は、今では朝ドラや大河の現場で信頼される俳優へと成長し、乃木坂46の歴史にその名を刻んだ存在として旅立っていく。横浜アリーナで行われる卒業コンサートは、彼女の歩みの集大成であり、グループの中で過ごしてきた時間そのものの証でもある。久保が守り、積み重ねてきたものは、確かに後輩たちへ受け継がれていくだろう。その未来が、また誰かの背中をそっと支えていくはずだ。
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