FM802主催『MINAMI WHEEL』「ASIAN WAVES」での賑やかな交流 9組のアジアアーティストによる必見パフォーマンス
最終日の10月13日には5組出演。
Ardhito Pramono(from Jakarta)
1995年インドネシア・ジャカルタ生まれのアーティスト。ミナミホイールはインディーアーティストのショーケースという性質が強いイベントですが、彼は本国ではすでにとても有名。ミナミホイールの会場にも大阪在住者なのか、それとも旅行客なのか、話し声から想像するにインドネシアの方らしきお客さんがたくさんいらっしゃっていました。さて、サウンドはビンテージなムードもあり、ロマンチック。幼い頃からジャズを愛し、40年代から70年代の楽曲のファンなんですって。ステージはとっても小粋で、ライブハウスなのに一気にジャズクラブのような大人のムードに。前情報がなくても、実力あるスターなんだと分かる演奏力と歌声と佇まいで、うっとりしました。ちなみに、大阪の古い街並みを見たいとおっしゃっていました。





Everydaze(from Taipei)
Everydazeは、英語詞の曲が多いアーティスト。言語が英語というだけではなく、何も知らずに聴いていると台湾のアーティストと気づかないほど、アメリカやイギリスのベッドルームポップを彷彿とさせる音楽性です。ギターとシンセサイザーと、なんといっても歌声が相まって、なんだかセンチメンタルな気持ちにさせられます。ちょっと捻くれたアレンジもクセになります。プロデューサー、アレンジャー、ソングライターとして多方面で活躍していて、数多くのアーティストとコラボレーションもしてきて、アワードでのノミネート経験もあります。そんな彼が初海外でのライブとしてミナミホイールを選んでくれました。緊張していると言いながらも、シンプルな3ピースでしっかりと曲の世界を届けてくれました。いつか日本のアーティストともコラボしてほしいなぁ~と夢が広がるステージでした。





ゲシュタルト乙女(from Tainan)
まさかの2年連続出演。台湾のバンドなのだけど、日本人も驚くほど奥行きのある完全な日本語で、まさにJ-ROCKなサウンドを奏でるバンド。the band apartの荒井岳史(Gt/Vo)とのコラボレーション楽曲などでも話題になって、この1年の日本での躍進が凄まじいです。2年連続で入場規制という事実がその証拠かと思います。おそらく、もう誰も日本のバンドなのか台湾のバンドなのかは気にしていなくて、ただその音楽が今の日本の音楽シーンにピタっとハマったのだと思います。だから日本のイベントからの出演オファーも多いんでしょうね。夢や目標に向かって努力しながら生活をする、すべての人に、彼らの歌詞はきっと刺さると思います。





Nunegashi (from Busan)
「今の日本の音楽シーンとハマった」といえば、このアーティストも。韓国出身のソロアーティスト・Nunegashi。J-POPぽいというか、完全にボカロカルチャーを経由した今の日本のメジャーな音楽とシンクロしているんです。彼は、今の日本の20代が聴いているのと同じ音楽を、これまで聴いてきてるんですよね。ゲシュタルト乙女とはまた違うエッジの利き方です。しかも、今回まさかの大阪のミュージシャンをサポートメンバーに迎えてバンド編成での出演。この日に向けて、わざわざ大阪にやってきてスタジオに入って練習したそうです。すごい……! 日本のコンテストオーディションなどでも評価が高く、メジャーなシーンで頭角を現すのも時間の問題かもしれないです。




Oh! Dirty Fingers(from Shanghai)
2015年に上海で結成された4人組のバンド。すでに中国のロックファンの中では人気のあるベテランなのだそう。ライブを初めて観てびっくりしました。これが、中国のパンクなのか! 音源で聴くと、いろんなタイプの曲が混じっていて、曲によって違うバンドのようにも感じていたんです。ですが、ライブで聴くとその境界線がない。パンクの精神がありつつ、そこに日本でいうところの昭和歌謡的な、焦燥感や色気や懐かしさがじわじわと滲んでいる。それが当たり前のような、圧倒的な説得力と、メンバーのカリスマ的な存在感。変な例えをしますが、昭和の任侠映画のようなエネルギーに満ちていました。びっくりした。「ASIAN WAVES」が見事に締まりました!





毎年、ドキドキをもらえる「MINAMI WHEEL ASIAN WAVES」。日本のアーティストの皆さんにも「ミナホに出たらチャンスをつかめた」と思ってもらえるイベントだと思う。実際、「ASIAN WAVES」アーティストに事前にInstagramでアクセスして、当日お互いのライブを観て、仲良くなっている人たちもいました。このイベント、ますますパワーアップしていくと思います。ぜひ、来年はあなたも色んな形で参加してくださいね!
※1:https://realsound.jp/2025/10/post-2177669.html
※2:https://realsound.jp/2025/07/post-2095908.html


























