BLACKPINKの完全体カムバックから、異色コラボまで――韓国トレンドレポート 2025年8月号
「PORTER」、釜山限定の「Grocery Bag」リリース
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日本のラゲッジブランド、吉田カバンの「PORTER」が、釜山・新世界百貨店センタムシティ店3階にストアをオープンした。世界中で長年愛されてきた老舗ブランドだが、釜山に進出するのは初めてのこと。すでに厚いファン層を築いてきた韓国市場においても大きな注目を集めている。7月18日にはオープン記念として同地限定アイテム「Grocery Bag」を発売した。
限定バッグは、シルバーのリップストップナイロンを用いた軽量かつ耐久性の高い仕様。ライニングやスナップ、着脱式ショルダーストラップには釜山の夏の海を思わせるディープブルーが配され、街のムードがデザインに落とし込まれている。外装ポケットでの収納、Dリングを使ったトート/ショルダー/クロスボディの3WAYに対応しており、機能性も健在。フロントには定番の織りラベルに加え、“BUSAN EXCLUSIVE”を示す特別タグが添えられ、コレクターズピースとしての価値を高めている。発売当日は朝から行列ができ、盛況を呈した。韓国ファッションファンからの関心の高さを証明する光景となった。
「CHANEL」×『Frieze』、「Now & Next」韓国アーティスト第4期を発表
「CHANEL」と世界的アートフェア『Frieze』による協働プログラム「Now & Next」の第4期アーティストが発表された。本企画は2022年の『Frieze Seoul』の立ち上げとともに始動。現在活発に活動する作家=“Now”と新進気鋭の作家=“Next”をペアリングし、“世代間の対話”から新たな芸術的視点を生み出すことを目的とするキュラトリアルプロジェクトだ。
第4期に選ばれたのは6名。組み合わせは、キム・ユンチョル × チョン・ソジョン、キム・ボヒ × チョン・ユミ、イ・ジンジュ × イム・ノシクという3組で構成される。確固たる評価を築いてきた中堅〜ベテラン作家と、国際的にも注目度を高める次世代アーティストの組み合わせによるという布陣だ。本エディションは、9月に開催された『Frieze Seoul』に先駆けて映像シリーズとして発表され、フェア会期中にはトークプログラムなどへと発展。過去の「Now & Next」では参加作家の作品価値や国際的評価が実際に高まった実績もあり、海外メディアの注目が集まった。
aespaが『PUBG: BATTLEGROUNDS』とコラボ――他分野との化学反応続く
aespaが人気バトルロイヤル『PUBG: BATTLEGROUNDS』とコラボレーションを展開。メンバーの個性を落とし込んだキャラクタースキンや衣装、武器スキン、エモートなどの専用アイテムが実装された。ロビーのBGMもコラボ楽曲に差し替わり、特定マップには「PUBG×aespa」の特設ステージが登場。
最大のトピックは、コラボを機に発表されたスペシャルシングル『Dark Arts』だ。緊迫感のあるギターリフとアグレッシブなビートで“サバイバル”を音像化し、7月15日のリリースと同時に話題を集めた。6月末から公開されたシネマティックティーザーでは、メンバーがアバターとして戦う姿が描かれ、ゲーム世界とK-POPパフォーマンスを一本の物語として編み上げられた映像は、MVさながらの完成度になっている。
aespaは近年、Appleの広告や韓国発アニメ『キャッチ!ティニピン』、さらにはカプコン『ストリートファイター6』ともコラボを展開するなど、IT/ゲーム/キャラクター領域を横断中。特に『ストリートファイター6』では、バーチャルアーティスト・naevisの実況機能に新たな解説者として関与し、aespaの過去作のコンセプトやモチーフ衣装を適用できるといった連動施策も進む。音楽産業の枠に留まらない“IP運用型アーティスト”としての軌道が、今後どのようなカルチャー戦略へと広がるのか期待が寄せられている。


























