JO1が北米圏で一歩ずつ築き上げる輝かしいキャリア 日本のアイドルシーンを背負って臨むアメリカでの挑戦

 JO1が、日本人アーティストとして初めてアメリカ最大の年末音楽フェス『2025 iHeartRadio Jingle Ball Tour』に出演することが決定した。同フェスは、アメリカのネットラジオアプリ「iHeartRadio」が毎年ホリデーシーズンに開催しているもので、その年に活躍した人気トップアーティストが多数集結し、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、マイアミといった主要都市を巡る。JO1は、現地時間12月2日のダラス公演に出演し、特別なパフォーマンスを行う予定という。

アメリカで積極的に活動するJO1

 2025年のJO1は、積極的なアメリカでの活動が目立った。3月に開催されたワールドツアー『JO1 WORLD TOUR JO1DER SHOW 2025 'WHEREVER WE ARE'』でのロサンゼルス公演とニューヨーク公演が即完売、追加公演が発表された。グラミー賞の主催団体がグローバルアーティストを紹介するオリジナルコンテンツ『GLOBAL SPIN LIVE』への出演を果たし、ハリウッドのドルビー・シアターで開催された『iHeartRadio Music Awards 2025』のレッドカーペットイベントには日本人アーティストとして初めて登場した。さらに4月には、楽曲「BE CLASSIC」がアメリカで最も権威のあるラジオチャート「Mediabase Top40 Radio Airplay」にて日本人ボーイズグループとして初ランクイン。勢いそのままに、ドジャー・スタジアムで行われたMLBのロサンゼルス・ドジャース対マイアミ・マーリンズ戦でパフォーマンスを行なった。

 これらの活動を見ると、現地でパフォーマンスをするだけでなく、しっかりと熱狂を巻き起こしているのがわかる。では、なぜJO1は北米での活動が話題になるのだろうか。

 そもそも、日本のアイドルグループが北米で活動することはどのグループでもできるようなことではないだろう。そんな中でのワールドツアーにおけるアメリカ公演のソールドアウトは、アメリカメディアでも取り上げられた。なかでも『Forbes』のWEB版は、見出しで「Marking A Breakout J-Pop Moment(J-POP界のブレイクの兆し)」と表現していた(※1)。北米での活動がこれまで少なかった日本人グループの先駆け的な存在の一組として、関心を寄せられているのかもしれない。

JO1 | 'BE CLASSIC' Official MV

ドジャー・スタジアムでのパフォーマンスも話題に

 また、JO1の誕生背景とグループコンセプトも話題となる理由のひとつだろう。JO1は、Wanna OneやIZ*ONEを輩出した『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』(TBS系/GYAO!)をきっかけに誕生し、“グローバルボーイズグループ”としてデビュー当初から世界で活躍することを目的としてきた。常に世界レベルのパフォーマンスを基準としてきた。そういったクリエイティビティの積み重ねが、「BE CLASSIC」の「Mediabase Top40 Radio Airplay」へのランクインだったように感じる。JO1は、3月上旬のアメリカで単独公演を経て、その翌週にはアメリカの地上波テレビ番組に出演し、パフォーマンスを行った。直後である3月24日に、アルバムから先行して「BE CLASSIC」を配信リリース。そうしてラジオチャートへランクインを果たしたのだ。その後ランキングは徐々に上昇。ドジャー・スタジアムでのパフォーマンスも挟み、最終的には34位を記録した。

 加えて、JO1自身が海外などのアウェイの場にかける熱い想いも大きい。「アウェイだとより燃えるような共通の感覚を持っているから、『かましてやるぞ!』という気持ちがいつもより強く出るのかもしれない」「JO1は負けず嫌いなグループ」(※1)とメンバー自ら語るように、厳しい環境が彼らのパフォーマンス能力をより高めているようだ。

 グループ結成当初から世界基準を目指し、常に「Go to the TOP」の精神を忘れずに突き進んできたJO1。さまざまな挑戦と果敢なアピールによってもたらされた大きな功績は、これまでの着実な努力があってこそ。2025年末、JO1はアメリカでさらに躍動してくれるはずだ。

※1:https://www.forbes.com/sites/jeffbenjamin/2025/03/09/jo1-sell-out-us-dates-on-world-tour-marking-a-breakout-j-pop-moment/?utm_source=chatgpt.com

※2:https://realsound.jp/2025/09/post-2170245.html

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