Ettoneが掲げる“クリエイティブガールグループ”としての矜持 等身大で自然体な7人が求める全肯定な世界

国内外問わず、アーティストへの楽曲提供、プロデュース活動をしているALYSAが、新たなアーティストをプロデュースする。その名は「Ettone(エトネ)」。anri、chiharu、koyuki、mirano、pia、shion、yuzukiからなるEttoneは、「自分らしくありたい、に寄り添う音楽ジャンル“LOOSE POPS”」をアーティストコンセプトに掲げる、クリエイティブガールグループで、音楽を中心に等身大のエンターテインメントを創造・発信していくべく、9月10日にデビューを果たした。親しみやすいナチュラルさ、イージーリスニングな楽曲、余裕あるパフォーマンス……と、オリジナリティ溢れる彼女たちはどんなアーティストなのだろうか。本人たちに話を聞いた。(高橋梓)
7人それぞれが持つ、異なるルーツを探る
ーーまずは自己紹介からお願いします!
anri:anriです。私は本を読むことや文章を書くことが好きなので、メンバーが言葉に詰まっていたり、上手く説明ができない時にフォローする、“言葉担当”なのかなと思っています。それと、感受性が豊かなタイプなのですが、だからこそ繊細な表現ができたり、表現に対してプライドを持っていたりして。そこが私の音楽の強みでもあります。
chiharu:“歩くシティポップ”こと、chiharuです! この“歩くシティポップ”というのは、Ettoneの楽曲のレコーディングの時にプロデューサーのALYSAさんが「シティポップを女の子にしたらchiharuみたいな感じだと思う」と言ってくださった言葉なんです。私の声や喋り方、雰囲気がシティポップっぽいみたいと。とても嬉しくて、「LOOSE POPS」という私たちのコンセプトを体現していくことへの自信にもなりました。
koyuki:koyukiです。よろしくお願いします! 私は場を盛り上げるのが得意なので、グループのムードメーカーだと思っています。Ettoneはよく深夜練をするのですが、みんなが疲れてしまっている時にワーッと盛り上げることが多いです。あとは、幼い頃からクラシックバレエを習っていたり、ガールズHIPHOPをやっていたりしていたので、女性らしく、品があるように踊ることが得意です。
mirano:miranoです。私はグループの最年少なのですが、ダンスやラップなどアーティストとして表現をしてきた期間はメンバーの中で一番長いので、みんなに頼ってもらえる存在になっているのかなと思っています。それに、ダンスのスタイルはもちろん、日本の音楽シーンにはまだないものを自分なりに研究したり、開拓したりすることが好きで。「新しいことを追求する」という部分が自分の強みだと思っています。
pia:piaです。私は豊かなバックグラウンドを持っていて、父がタイ人、母が日本人で、オーストラリアで育ちました。なので英語も話せますし、母から日本語や日本の文化、日本の音楽も学びました。それに加えて、タイダンスをやってみたり、父が昔やっていたバンドメンバーと一緒にジャムセッションをやってみたり、他のメンバーよりも広い視点を持っているのが私の強みです。

ーーpiaさんは3カ国語を話せるトリリンガルですか?
pia:少し話せます! 韓国語を勉強したり、オーストラリアの学校でインドネシア語、イタリア語、フランス語を勉強しました。なので、世界中の方々とコミュニケーションが取れます。音楽もジャンルレスに聴いてきたので、いろんな表現ができるのが武器になっていると思います。
shion:shionです。私はメンタルがあまりブレず、楽観的に物事を捉えられるタイプなので、メンバーのみんなが落ち込んだ時に励ますことが多いです。音楽面で言うと、父が音楽好きで小さい頃からロックやレゲエなど色んな音楽を聴いて育ってきました。その影響もあって、今では自分自身で色んなジャンルの音楽を聴くようになりました。ダンスも同じで、得意なジャンルがないんです。でも逆に色んなジャンルができるってことだよね、とポジティブに捉えていて。この幅広さは、Ettoneの音楽に活かせると思っています。
yuzuki:歌が得意なyuzukiです。歌は小学校6年生の時にはじめて、中学生の頃はミュージカルや舞台に出演させていただいていました。とにかく歌うことが好きで、今までどういう人生を過ごしてきたか、何を感じてきたかを歌に乗せることが得意で、そこが自分の強みだと思います。それと、グルーヴ感を自分の声に乗せることを常に考えていて。音の取り方、リズムの取り方をこうした方がいいんじゃないかとメンバーに話したり、逆にメンバーの意見を聞いてみたりもしています。

ーーありがとうございます! 皆さんがアーティストを目指したきっかけはどんなことだったのでしょうか。
mirano:私は小学生の頃からダンスを習っていたのですが、そのスクールの卒業生はアーティストになる方が多かったんですね。そのアーティストさんのサポートダンサーを、スクールの生徒たちがやっていて。私もサポートダンサーとしてステージに立つ機会をいただいていたのですが、目の前で踊っているアーティストさんを見て、自分が主役になって輝きたいと思い、そこからアーティストを目指すようになりました。
koyuki:私も少し似ているのですが、クラシックバレエを通して自分の表現を見てもらうことや、人前に立って表現をすることが好きだなと思っていました。中学生の頃にプロのバレリーナを目指そうと思ってバレエ団のユースに入ったのですが、いろんな辛いことが重なって辞めたいと思うようになってしまって。そんな時にアーティストを発掘するオーディション番組を見て、「私に向いているのはこれかもしれない」と思い、そこから目指し始めました。
chiharu:私も似ています。小学生からモデルをしていて、大人の世界で頑張っていたのですが、モデルは個人のお仕事が多くて。もちろん、それも楽しかったのですが、オーディション番組を見て、グループで支え合いながら1つものを作り上げていくことがすごく魅力的に感じたんです。私も支え合える仲間がほしいし、自分も誰かに寄り添える存在になりたいと思って、グループで活動するアーティストを目指すことにしました。
shion:私は父が常に音楽をかけていたこともあって、小さい頃からその音楽に合わせて踊ったり、オリジナルソングを作ってみたりしていたんですね。ダンスも始めて、小学校では吹奏楽部に入って、自分自身も音楽に触れてきました。そこから徐々に音楽を表現する側になりたいと思うようになりました。
yuzuki:私もみんなと似ているかも。両親が音楽好きで小さい頃から歌っていましたし、物心がついてからはクラシックバレエをやっていました。そんな中で「何をしている自分が一番好きか」と考えた時に、「歌って踊っている自分」と思ったんです。そこからアーティストになりたいという気持ちが強くなって、今に至ります。
pia:私も最初は父の影響が大きいかもしれません。父の友人のバンドがタイですごく有名になって、ライブに行かせてもらったのですが、情熱のあるアーティストを生で見て、「羨ましいな」と思ったんです。当時、ダンスで大会に出てみたり、ミュージカルに出てみたりしたのですが、「これじゃないな」と。歌いながら踊るアーティストになりたいと思って、今ここにいます。
anri:私は特別なきっかけがあったわけではなく、ずっと表現することが好きで。幼い頃から興味があったことを振り返ると、全部表現することなんです。両親が「やりたい」と言ったことはやらせてくれるタイプだったので、クラシックバレエや日本舞踊、チア、ピアノ、ギター、楽曲制作など全部やらせてもらってきました。そう考えると、今ここにいるのも最初は「やってみたい」という興味本位からでした。私の好奇心がここまで連れてきてくれたのかなと思います。


















