BE:FIRSTの大躍進を支えるSHUNTO＆LEO　ソロでの活躍がグループに与えた好影響

　9月1日にSHUNTO、9月8日にLEOが誕生日を迎えた。SHUNTOは変幻自在にスキルを操る器用さと独特の歌声で楽曲に彩りを加え、LEOは優しい歌声と愛される人柄でグループを支えてきたメンバーだ。そんな2人の1年を振り返ると、それぞれのスタイルで着実に経験を積み重ねてきたことが見えてくる。

　SHUNTOはこの1年で“表現者”としての幅をさらに広げてきたのではないだろうか。例えば、今年1月22日にリリースされたNovel Coreの「OJIGI」に、RYOKIとともにフィーチャリングゲストとして参加。個性あふれるラップを披露し、グループの枠を超えた存在感を示した。さらに2月11日には『Novel Core “BRAIN LAND” at K-Arena Yokohama』にも登場し、観客を熱狂させた。また、2月5日リリースの6thシングル表題曲「Spacecraft」では作詞に参加。BE:FIRSTのメンバーが表題曲の作詞で関わるのは、これが初めてのことだった。自らの言葉をグループの核となる楽曲に刻んだことで、いちメンバーとしてだけでなく、クリエイターへの一歩を踏み出した証にもなった出来事だったように思う。

　こうした音楽活動だけにとどまらず、カルチャー全般への関わり方も光っていた。2月20日には縦スクロールのマンガを対象としたユーザー参加型のマンガ賞『タテ読みマンガアワード 2024』でゲスト審査員を務め、完結済み部門1位の『氷の城壁』に対し、「誰しも人生に共通する部分が絶対にある（主要キャラクター）4人だと思うので、その共感性が1位につながったのかなと」（※1）とコメント。作品への鋭い洞察力を感じさせた。さらに3月にはカードゲームイベント『BANDAI CARD GAMES Fest 24-25 in JAPAN』にもRYUHEIとともに登場し、エンタメカルチャーへの親和性を示していた。ファッションで言えば、『smart』7月号（宝島社）の表紙にRYUHEI、MANATOとともに登場。夏らしいTシャツの着こなしを披露していた。ストリートファッションがしっくりくる姿は、彼が音楽だけでなく“カルチャーを体現する存在”であることを示すことにもつながったはずだ。

　そしてLEOにとっても、この1年は多面的な魅力を発揮する期間だったことは間違いない。まず、2024年10月16日にソロ曲「I just wanna be myself」のSpecial VideoをYouTubeにて公開。翌日の『ラヴィット！』（TBS系）で初披露し、アーティストとしての姿をお茶の間へ届けた。もともと番組では愛されキャラとして親しまれてきたが、そこで見せた“歌うLEO”はどこか新鮮で、彼の誠実さや優しさが歌声から伝わったはずだ。

　一方で、タレントとしての立ち位置も確立しつつあるLEO。今年6月28日放送の『シューイチ』（日本テレビ系）では番組企画「アスリート熱ケツ情報」に出演し、読売ジャイアンツの選手に取材。アーティストとは異なるフィールドでも柔軟に対応する姿は、LEOのキャラクターと真面目さのバランスがあってこそだろう。また、4月からはサントリー生ビールのプロジェクト「生：FIRST」にJUNONと参加。TVCMに出演したり、プロジェクトソング「BLUE」を共作したり、プロジェクトを盛り上げてきた。音楽的な表現とタレント性を両立する姿は、彼の存在感を大きく広げたきっかけになったのではないだろうか。

　こうして振り返ってみると、SHUNTOは“表現の幅を広げる活躍”、LEOは“人柄を武器にした活躍”をしてきた1年だったように感じる。BE:FIRSTとしては、ワールドツアーという大きな挑戦に取り組んできた時期だったこともあり、この2人の動きはグループにとっても非常にバランスがいい活動だったのではないだろうか。グループの音楽性を推し進めるだけでなく、カルチャーやバラエティといった外のフィールドに積極的に関わる姿は、より一層BE:FIRSTの名前を広めることにつながっているはずだ。次の1年、2人はどのような表現を見せ、グループにどんな風を吹き込むのか。まだまだ彼らから目が離せなさそうだ。

※1：https://natalie.mu/music/news/612433