SixTONESのYouTubeチャンネルは“飛び出す絵本”のよう? シンプルな企画も特別な体験に変える6人の掛け合い
SixTONESのYouTubeチャンネルは、メンバー6人それぞれの個性が織りなす予測不能な化学反応の宝庫だ。
常軌を逸した歌唱力とアドリブ力を持つクレイジー笑い袋・ジェシー、聖母マリアのような神々しさと悪魔サタンのような禍々しさの両方を兼ね備えた京本大我、腹の底が「ギュン!」となるような低音ボイスを持つ人見知り俳優 ・松村北斗、裏表のない澄み渡る青空のような明るさを持つSixTONESのポカリスエット・髙地優吾、まるで自分だけに向けられているのような甘い声を持つ森本慎太郎、SixTONESの“ワル”と“ツッコミ”の部分の根幹を担うマグマパーソナリティ・田中樹。
それぞれが異なる惑星からやってきたような個性を持ちながら、ひとつの星座を形作る。そんな彼らの輝きを万華鏡のように映し出す場所。企画そのものはシンプルでも、6人の掛け合いがそれを特別な体験に変える。それがSixTONESのYouTubeチャンネルなのだ。
このチャンネルの真骨頂は、肩肘張らない“ゆるさ”のなかで6人の個性が際立つ瞬間にある。そして、どの動画もまるで家族の食卓を覗いているような親しみやすさがある。そんな彼らの自然体な魅力に、視聴者は引き込まれていく。
田中が場を仕切る姿はまるで長男のような頼もしさを感じさせ、森本が予定調和をブチ壊す。髙地のさりげない気遣いは母親のような温かさに溢れ、松村が父親のような笑顔でただ微笑む。自由奔放な京本とジェシーはさながら猫。彼らの動画には互いを尊重し合う空気が流れている。
「SixTONES【八王子ラーメンを食べまくる】バクバクモグモグ動画です」では、6人がただひたすらラーメンをすする姿が映される。ただラーメンを食べているだけなのに、そこには形容できないほどの幸福感が満ちている。箸を持つ手、麺をすする音、時折響く「うまっ!」という声。それらが合わさり、視聴者はまるでその場にいるような錯覚を覚える。ラーメンの湯気は6人の笑顔を少しだけぼかす。でもその輪郭はなぜかやたらと鮮明に心に刻まれるのだ。
「SixTONES -今好きなもの…100個書いてみた!」では、メンバーが「今好きなもの」を100個リストアップする企画が非常に微笑ましい。それぞれの個性が爆発した謎すぎるランキングに困惑しながらも突っ込み合う様子は、まるで部室での雑談を覗き見ているよう。リストアップの過程で垣間見える彼らの日常や価値観に、視聴者は親しみを覚えるだろう。シンプルな企画なのに、彼らの掛け合いがすべてを“特別”なものに変えてくれる。
最近の企画では「結成10年の俺たちは…わかっちゃう【ボケツッコミはお見通し!!】」が特に印象的だ。10年の絆を活かし、メンバーが互いのボケやツッコミを予測しながら繰り広げるトーク動画。田中の鋭いツッコミに、松村が絶妙な間合いでボケを重ね、京本が笑いながらも冷静に進行を仕切る。6人の息の合った掛け合いは、結成からの時間を物語る。視聴者は仲間内のノリを共有しているような一体感を覚えるはずだ。
また「SixTONES【えまちゃんにみんなでプレゼント買う】誰のプレゼントが喜んでもらえるかな?」では、2024年に放送されたドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)で松村が演じた楠見俊直の娘・ルカ役を演じた子役、倉田瑛茉へのプレゼントを選ぶ企画なのだが、6人それぞれの子供に対する接し方の違いがまるで「本当にSixTONESに子供がいたらこういうやりとりをするのかも」という妄想を爆発させるファン致死確定の動画だ。どのプレゼントが喜ばれるかを競うシンプルな設定なのに、6人の個性が爆発し、笑いが絶えない。松村のドラマ共演者への愛情と、メンバーたちの遊び心が交錯する瞬間は視聴者に温かい気持ちを呼び起こす。
SixTONESのYouTubeは、まるで一冊の飛び出す絵本だ。ページをめくるたびに笑い、驚き、戸惑いが混ざりあったカオスな瞬間が飛び込んでくる。そして視聴者は彼らの笑顔にまるでコーヒーのように飲むたびに心が温まる感覚を覚える。
SixTONESのYouTubeは、ただのエンターテインメントではない。笑いと感動と、ほんの少しの切なさをくれる宝物のような存在だ。それは夜空に瞬く星々。6つの光はそれぞれが勝手に輝いているようで、でもちゃんと星座になっている。見上げれば、誰もが少しだけ自分の居場所を見つけた気持ちになれるはずだ。






















