矢沢永吉、稲葉浩志、木村拓哉はなぜ憧れの存在でいられるのか 3人のスターの意外な共通点
矢沢永吉、稲葉浩志、木村拓哉が続ける挑戦
いつも“サプライズ”に挑んでいるところも、彼らに共通するポイントかもしれない。
これはアーティストに限らず、どんな仕事や立場でも言えることだが、一定以上の評価を集めたり、立場を得たり、生活面で余裕が出たりすれば、それ以降は守りに入る選択を取ることも多い。しかし、矢沢と稲葉と木村は表現者として新しいチャレンジとサプライズに挑戦し続けている。彼らのそういうアグレッシブな姿を見ると、「よし、自分ももうひと頑張りしてみよう」と奮い立たされるという人も多いのではないだろうか。
矢沢は、先日8月24日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)に出演した際にも紹介されていたが、ライブでのタオルグッズ販売や電子チケット販売をいち早く取り入れたことでも知られている。クリエイティビティのみならず、ビジネス面でも“サプライズ”を与えながら活動しているのだ。矢沢は同番組内で、「新しいものが好きというわけではないんですよ。それは、この時代がきているという勘」というふうに口にしていた。
稲葉は、B'zでハードロックを基盤に日本のポップス的要素も取り入れた独自の音楽性を放つ一方、ソロ楽曲ではより内省的な部分も取り入れて世界観を提示。プロジェクトによって表情をがらりと変えることで、リスナーに常に驚きを与えている。また、B'zとして出演した2024年末『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)における、MC陣も知らされていなかったメドレー演奏も“サプライズ”の象徴となった。
木村は、2022年リリースのアルバム『Next Destination』収録曲「Born ready」、2024年リリースの『SEE YOU THERE』収録曲「メニュー」で、明石家さんまを作詞家として迎えるサプライズを見せた(「Born ready」はBEGIN、「メニュー」はTigerとの共作)。俳優としても、総理大臣役に臨んだドラマ『CHANGE』(フジテレビ系/2008年)の最終回終盤の20分以上にわたる演説シーンをワンカットで行ったことも然り。木村は常に驚き溢れる表現を私たちに届けてくれる。
私たちの想像を超えるもの作りに挑戦し、サプライズを与え続けてくれるるところこそ、トップランナーたる所以なのではないだろうか。
肉体とクリエイティブ、ともに衰えとはほど遠いと言ってもいい矢沢、稲葉、木村。これだけのキャリアを誇りながら、表現者としてまだまだのびしろを感じさせるのはまさに驚異的。多くの人にとって“憧れの存在”であり続けるのも、頷ける。
※1:https://news.yahoo.co.jp/articles/d978a991288c6cd9f3373640687e8ea59c31c4ed
※2:https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pYjllzG99b/

























