矢沢永吉、多くの人に影響を与える“成り上がり人生” テレビで発信されるカリスマの現在地
8月24日放送の『日曜日の初耳学』(MBS/TBS系)に、矢沢永吉が登場する。「トレンドを優しく掘り下げ、日曜の夜をちょっとだけ元気にする」という番組のコンセプトに、矢沢という存在が加わることで、どんな化学反応が生まれるのか。ソロデビュー50周年という節目を迎える矢沢を前に、MCの林修は「番組史上トップレベルの緊張感」と語っており、予告映像からも張り詰めた空気が伝わってくる。番組では、矢沢本人を迎えた60分のロングインタビューを行い、スタジオには大ファンとして知られる俳優の鈴木京香と竜星涼も同席。「成り上がり人生」を軸にトークが繰り広げられるという。
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8月24日(日)よる10時放送#日曜日の初耳学 は/#矢沢永吉 が降臨‼
成り上がり人生を語り尽くす60分‼
\👂#鈴木京香 が矢沢愛を熱弁❤️🔥
👂#竜星涼 も熱烈参戦❤️🔥お楽しみに😊#矢沢永吉祭り🔥#林修 #池田美優 #木嶋真優 #澤部佑 #田村淳 #中島健人
***********… pic.twitter.com/l6cinNLZJe— 日曜日の初耳学【公式】👂 (@hatsumimigaku) August 17, 2025
今年2025年は、矢沢にとってソロデビュー50周年の節目である。東京ドーム2DAYSを含む全国ツアー『EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR「Do It!YAZAWA 2025」』の開催が発表され、オリジナルアルバム『I believe』のリリースも控えるなど、活動はきわめて精力的だ。そうしたタイミングで実現した今回のテレビ出演は、当人の口から“矢沢永吉”の生き様を自ら語る貴重な場になる。矢沢がテレビで自身について語る機会は決して多くないだけに、ファンからの注目度は高い。そ 1978年刊の自伝『矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG』(小学館/KADOKAWA)は、コピーライター・糸井重里による聞き書きの手法でまとめられ、赤貧からのし上がっていく矢沢の半生が赤裸々に綴られている。夜行列車に乗り、貯金5万円を握りしめて広島から上京し、「おれは音楽をやる、星になる!」と自らを鼓舞したエピソードを起点に、頂点を目指す道のりが生々しく綴られ、同書は初版から11年で18版を重ね、累計200万部に達するロングセラーとなった。過激でリアルな語り口は当時の若者に熱狂的に受け止められ、以後「成り上がり」は矢沢を象徴する言葉となったとも言える。副題の『How to be BIG』を体現してきた人物像は、自己啓発書・ビジネス書としても評価され、近年では「現代のサラリーマンにも刺さる最強のビジネス書」(※1)と評されることすらある。
同じく『日曜日の初耳学』にも出演する鈴木京香も筋金入りの“YAZAWAフリーク”として知られる。昨年『日曜日の初耳学』に出演した際には、矢沢への熱い思いを語るだけでなく、矢沢スタイルのマイクパフォーマンスまで披露してみせた。今回、ついに憧れの本人とスタジオで対面する鈴木は、本人にどうしても聞きたいことを準備しているという。長年のファンならではの視点から、どんな問いを投げかけるのだろうか。
その影響力は現在も衰えていない。『日曜日の初耳学』に出演する竜星涼は、高校時代に矢沢ファンの母から同書を手渡され読んだのだといい、朝の生活情報番組『あさイチ』(NHK総合)に出演した際には、それが「自分も熱くなれる、スターになれる何かを見つけなきゃ」と将来を真剣に考えるきっかけになったと明かしている。読み込みすぎて初代の本はボロボロになり、お守り代わりに持ち歩いていたため二冊目を買い直したというエピソードも象徴的だ。同番組で竜星は「矢沢さんの生き方っていうものすべてを、とてもリスペクトしている部分はありますね」と公言しており、矢沢の存在そのものが俳優デビューの背中を押したことも窺える。矢沢のスピリットは、確かに次世代の心にも火を灯している。
今回の放送の対談コーナーでは、広島から上京して道を切り開いた矢沢の半生をたどり、その生き様の核に迫る。長年ささやかれてきた伝説の真偽にも踏み込むらしく、たとえば「ライブ後は楽屋に戻らず即帰宅する」という噂について、本人の口から明確な答えが示される場面が用意されているという。また、「口に出して自分を追い詰める」「夢と欲が必要」といったフレーズに象徴される“YAZAWA節”は健在 。さらに、ライブタオルを公式グッズとして定着させたことや、電子チケットの早期導入など、音楽ビジネス面で時代を先取りしてきた側面にも触れられるようだ。予告では「実は牛丼チェーン『なか卯』が大好き」という意外な素顔や、妻が明かす矢沢の横顔を示唆するカットも確認でき、カリスマのプライベートな一面に迫るトークが展開されそうである。
こうして見ると、今回の放送は、カリスマの名の下に凝縮されてきた“物語”が本人の言葉で語られることとなる。音楽家としての歩み、ビジネスパーソンとしての先見性、そして人生哲学。三位一体の矢沢永吉が語り尽くす時間は、長年のファンはもちろん、お茶の間の視聴者にとっても見逃せない時間になるはずだ。日曜の夜、テレビの前で矢沢の原点と現在地がつながる瞬間を待ちたい。
※1:https://gendai.media/articles/-/147354


























