なにわ男子が叶えた夢、継がれる伝統 着実に前へ進む夢の軌跡を示した『BON BON VOYAGE』ロングレポート

ツアー演出への自信と、初ドームへの熱い意気込みが見えた囲み取材
公演に先立ち行われた囲み取材では、7人の仲のよさやなにわ男子らしいわちゃわちゃ感を存分に見せてくれた。
この日7月28日は、4年前にサプライズでデビューが発表された日。デビュー発表は、この日と同じく横浜アリーナで行われたこともあり、7人は気合十分。「なにわの日をファンの皆さんと一緒に共有できるのがすごく嬉しい」と先陣を切って答えたのは、最年長の藤原だった。

ツアーの見どころを問われると、「念願だったフライングができること」とよどみなく答えたのは西畑だ。ツアーの打ち合わせのたびに「フライングをしたい」と伝え続け、今回ようやくその希願が叶ったのだという。道枝は、中でも「サークルフライングは事務所の先輩方の伝統であり、僕たちの憧れでもあった」として熱い胸の内を語ってくれた。フライングの最中には、メンバー同士でアイコンタクトを交わしているのだという。これから公演に参加される方は、そんなメンバーの空中でのやり取りにも注目してみてほしい。
フライングの際、メンバーによって飛び方に違いがあるという話では、それぞれがフライングのテーマについて、「王子さま」(大橋)、「安全第一」(高橋)、「空飛ぶ新幹線」(大西)、「地面と並行」(西畑)など、個性あふれる回答が飛び出す中、道枝と長尾は「ピーター・パン」と意見が一致。藤原は「野球のダイビングキャッチ」とブレない野球愛で回答した。そして唯一難色を示していたのが、高所恐怖症の高橋。「できることならやりたくなかった」と本音が漏れ、その場でどっと笑いが起こった。
今回のツアーの衣装デザインを担当したのは長尾。“ヴィラン”をテーマにした衣装を身に纏い、メンバーの衣装だけでなく、ともに公演を盛り上げるバックダンサーの衣装もあわせて考えたのだと語る。実際の公演を想定しながら打ち合わせを重ね、今回の衣装が誕生したのだといい、「自分が納得できる衣装ができたんじゃないかなと」と、自信を窺わせた。長尾が工夫を凝らしたステージ衣装も、本公演の見どころのひとつと言えそうだ。
「今回の公演でなにわ男子らしいポイントは?」と聞かれた西畑は「The Greatest Voyage」を披露しながらミニクーパーに乗って登場するシーンを挙げ、「容赦なく(車体を)揺らしているので、わちゃわちゃ感がなにわ男子らしいかな」と話す。そのコメントの通り、実際の公演では歌唱しながらミニクーパーの上で豪快にジャンプしたりとド派手に揺らして街を移動する演出が披露されていた。「毎回壊れないか怖い。そこそこな費用かかってるんですよ」と、金銭事情も盛り込み、再び笑いに包まれた。

10代のメンバーもいたデビュー発表当時。4年間でお互いに対して新たな発見はあったか聞かれ、「チーフマネージャーに『みんな、大人っぽくなったねえ』って言われました!」と大橋。大西も「デビュー曲の「初心LOVE(うぶらぶ)」のMVを観ると、見た目はもちろんですけど立ち姿や掛け合いも初々しい感じが残ってるので、(今は)より団結し合ってる感じがする」と続けた。
普段から和気あいあいとした雰囲気のなにわ男子。「最近みんなで遊びに行ったことは?」という話題になり、「リーダー権限で、今年に入ってまだ実施できていない新年会をやりたい」と大橋。「打ち上げやん」とツッコむ道枝に、「ごちそうさまです!」とからかう西畑など、仲のよさが窺えた。
さらにドーム会場での追加公演についても触れ、「先輩たちのライブも観に行かせていただいたりして、自分たちだけで立ちたいと思っていた」と道枝。最後に大橋が、「5周年の幕開けに、ドームライブをファンの皆さんに発表できるのがすごく嬉しい」「これからも皆さんをもっともっといろんな場所に連れて行きたいなと思うので、僕たちについてきてください! 楽しんでください!」と締め括った。
なにわ男子初のドームライブは、2026年1月12〜13日に東京ドーム、1月31日〜2月4日に京セラドーム大阪の合計7日間にわたって行われる。5周年という節目をより大きな会場で迎える彼らは、その時、何を思うのだろうか。固い絆で結ばれたファンからの応援を胸に、着実に前に進む彼らの夢の軌跡を、今後も見守るのが楽しみで仕方がない。進化を止めることのないなにわ男子と、なにふぁむの未来にサチアレと願うばかりだ。

























