乃木坂46・櫻坂46・日向坂46、新期生と迎える夏 ツアーで問われるパフォーマンス力、大舞台で何を残せるか?

 2025年の夏、坂道3グループが、それぞれ新期生を迎えてから間もないタイミングでツアーやドームといった大きな舞台に立つ。乃木坂46、櫻坂46、日向坂46――それぞれが歩んできた道と空気感は違えど、「新しい顔ぶれが加わり、グループのパフォーマンスはどう変わるのか」という問いは共通している。

 新期生のお披露目はどのグループも済んでおり、乃木坂46の六期生はすでに5月に開催された『13th YEAR BIRTHDAY LIVE』で先輩たちと同じステージに立っている。ただし、大規模なツアーで本格的に何を任され、どのポジションで観客の前に立つのかはまた別の話だ。ツアーの中で、先輩たちの背中を追いながら新しい色をどう加えるのか。坂道グループにとって、この夏は久しぶりに「新期生が加わった後の、次の姿」をファンがよりはっきりと感じ取れるシーズンになりそうだ。

 六期生11人が加入したことで、一気にグループの世代交代が現実味を増した乃木坂46。4月に開催された『乃木坂46 初披露の会 「はじめまして、6期生です」』では、伝統舞踊や書道、ジャグリングなど、近年のメンバーの中でも珍しいくらい多彩な特技が揃った。一方で、彼女たちが披露した「インフルエンサー」「制服のマネキン」は、乃木坂46の代表曲でありながら高い表現力が求められるナンバーでもあり、デビューしたばかりの六期生がいきなり披露するには覚悟が必要だったはずだ。それでも六期生は、ステージの中央に立つ重みを恐れずに、一人ひとりがそれぞれの表情で曲に向き合ってみせた。

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乃木坂46 6期生 Limited Series エピソード3「初披露の会」後編

 本日7月5日の北海道公演から始まる『乃木坂 46 真夏の全国ツアー2025』は、まさにその姿勢や覚悟が形として問われる場だ。ツアーはMCやユニット曲、期生曲だけでなく、グループのパフォーマンスにどこまで自然に加わるのかが鍵となる。11人全員が同じ速度で存在感を残すことは難しいかもしれない。そんな状況だからこそ、ツアーを通して誰が先に一歩抜け出すのか――新しいメンバーの名前を覚えていくファンにとっても、その過程がきっと楽しみになるはずだ。

 
 
 
 
 
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 櫻坂46は、四期生9人が春に加入し、早くもその高いパフォーマンス力が話題となっている。合宿の様子をドキュメンタリーとして公開しながら、6月に有明アリーナで開催された『櫻坂46 四期生「First Showcase」』では、合宿での苦悩や挑戦をそのままステージに繋げてみせたのは、櫻坂らしい演出だった。浅井恋乃未のサックス、松本和子のバイオリンなど、音楽的なスキルを持つ四期生の存在は、グループの表現の幅を広げていくだろう。7月に開催される『5th TOUR 2025 “Addiction”』東京公演は、昨年に続き東京ドームが舞台。即戦力として期待される四期生がそこに加わり、今の櫻坂46にしかできない表現の形をどう見せてくれるのか、注目したい。

櫻坂46らしさを纏った四期生の初陣 未完成の原石たちが示した“いま、わたしたちに、できること”の答え

乃木坂46 六期生、日向坂46 五期生に続き、いよいよファンの前にお披露目された櫻坂46 四期生。本稿では、6月12日に有明アリ…
櫻坂46『死んだふり』MUSIC VIDEO

 櫻坂46の楽曲は世界観を強く押し出すグループだからこそ、新メンバーがパフォーマンスでどのように存在感を示すかがより重要になる。先輩と同じラインに立つことの意味、未完成な部分をいかに説得力のある表現へ昇華できるか。東京ドームという特別な空間で、そのすべてが試される。

四期生ドキュメンタリー『櫻坂46 四期生物語 ーいま、わたしたちだから、できることー』Episode 08 Epilogue【最終話】

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