木村拓哉が振り回される珍しい展開に “臨戦態勢”で挑んだハイヒールとのノンストップトーク
木村拓哉がパーソナリティーを務めるレギュラーラジオ『木村拓哉 Flow』(TOKYO FM)に、6月のマンスリーゲストとしてお笑いコンビのハイヒールが登場した。
木村とハイヒールの2人が一緒に仕事をしたのは2017年。情報番組『あさパラ!』(読売テレビ)で、木村が主演した映画『無限の住人』について、ハイヒールが木村と杉咲花にインタビューしたのが最初だった。
不死身の体ではありながらも痛みは感じる用心棒・万次を演じた木村。監督から細かな指示がなかったというと、モモコが「じゃ、もう自由に痛がりました?」と斜め上をいく合いの手を披露したものだから、杉咲が思わず吹き出してしまう。すると、すかさず「今鼻水出たんちゃう?」(モモコ)、「映画のときも、よー鼻水出てたよね? でも鼻ですらかわいかったもんね。アレは演技で出してんの?」(リンゴ)とグイグイいく、本人の言葉を借りると「大阪のおばちゃんやろ?」ともいうようなインタビューに、木村も杉咲もタジタジになりながらも笑いが止まらなかった。そんなマシンガントークが今回のラジオ出演でも炸裂した。
収録は、木村もハイヒールも羽織っていたジャケットを脱ぎ、しゃべる気満々の「臨戦態勢」で始まったという。まずは、昔話から。ハイヒールの2人との共演は2017年だが、実は木村とモモコとの出会いはさらにSMAPがまだ新人だったころまで遡るのだった。Jリーグ開幕に沸いた1990年代。世間はサッカーブーム真っ盛りで、SMAPはノベルティグッズとして当時の流行を取り入れたミサンガを作ったのだそう。そのミサンガを、ラジオ共演時に木村がモモコにつけてくれたのだという。
木村としてはミサンガをつけた記憶は曖昧になっていたものの、大阪のラジオ番組に「しゃべれるグループだ」として呼ばれた困惑は強烈に覚えていた様子。お笑い的に「そこ、おいしかったやん!」と言われても「おいしいって何?」状態だったそう。そんな木村の「生まれたてのヒナ」の状態から知っているからか、木村とハイヒールの間にはどこか親
戚感覚のような空気感が流れるのだった。
そして、話題はハイヒールの結成話に。喫茶店でドイツ語の勉強をする女子大生だったリンゴと、ガムを「タン、タン、ターン!」と鳴らすように噛む走り屋グループにいたモモコ。そんな磁石でいうとSとNのように真逆の2人がNSC第1期生として出会い、どのようにキャリアを切り拓いてきたのかが紐解かれていく。
その中には漫才師という職業、そして女性が結婚・妊娠・出産というライフイベントを経て、働き続けることへの未開拓さを痛感することもあったという。社会の移ろいについて考えさせられる深い内容も多々ありながらも、やはりハイヒールの本業は漫才師。トークスピードはどんどん加速し、笑いをかっさらっていく。
これまで「女の子の憧れで2つで1つ」と言われてきたハイヒールの由来も、実はモモコの走り屋グループの名前だったことも明かされる。「レディースレーシング ハイヒール」という名前入りのステッカーを「レディースレーシングのとこ切ったら使えるで」というノリだったそう。
リンゴはすぐに変わると思っていたようだが、そのまま使われることになっていったため、先述した「女の子の憧れ2つで1つ」という由来をインタビューで答えるようになったとか。モモコが隣で「ええー!?」と驚いていたというから、その状況を想像して笑ってしまった。
また、想像して笑ったといえば親に反対されたリンゴが、モモコの家に居候することになると、せめてもと掃除をしたのだというリンゴ。しかし、そんなことお構いなしでスニーカーのまま上がっていくモモコ。かと思えば、さらにその奥からブーツを履いた母親が登場したというから、まるで語られるエピソードの一つひとつが漫才のネタのよう。