新しい学校のリーダーズが“ダンス”で証明した価値 『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』受賞の背景を紐解く
また今年3月にCEIPA主催で開催された『matsuri '25: Japanese Music Experience LOS ANGELES』に、YOASOBI、Adoと共に出演。同イベントは世界基準のクオリティを持つ日本人アーティストを世界に発信するという趣旨で、ロサンゼルスで開催されたもの。新しい学校のリーダーズはクオリティが高くオリジナリティにあふれた圧巻のライブパフォーマンスも、日本を代表する世界基準を持ったアーティストの一組に相応しいとして選出されたのだろう。当日も、富士山などの映像をバックにエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げ、集まった観客のハートをわしづかみにした。
結成当初、等身大の学生だった彼女たちのリアルを表現したセーラー服の衣装は、今や日本カルチャーを背負って海外で戦う「戦闘服」へと変わった。そして、結成から10年で培われたダンスは、ヒップホップダンスやジャズダンスなどのジャンルに括ることができないオリジナリティにあふれ、思わず真似したくなるキャッチーさ。しかし、いざ真似をしようとすると非常に難しく、彼女たちのダンスは基礎ができた上での高度なスキルの塊であることが分かる。
「踊るということは原始的な、ある種のコミュニケーション。言葉にできない感情だったり、ニュアンスを声にのせ、気持ちを捧げるたまらないものでございます。これからも踊りを通して、ファンのみんなだったり、世界中のみんなと一体感を生み、少しでも楽しい時間が増えるといいなと思います」(SUZUKA/『MAJ』授賞式より/※1)
本質を見極める目と広い視野、自分たちのセンスを信じる心、そしてイメージを実現させるための実力。『MAJ』の2冠は、彼女たちが10年かけて培ってきた「個性と自由ではみ出した存在感」が、正当に評価された結果だと言えるだろう。今年で結成10周年を迎えた新しい学校のリーダーズ。はみ出し続けた結果、日本はもとより世界のメインストリームを席巻している。
※1 https://realsound.jp/2025/05/post-2028137.html

























