Mrs. GREEN APPLE、藤井 風、YOASOBI……『MUSIC AWARDS JAPAN』主要部門は誰の手に?

 日本の音楽業界主要5団体が設立したCEIPAにより、世界の音楽業界と連携し、「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」をコンセプトとし、国内最大規模の新しい国際音楽賞となる『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』。その授賞式として各部門を発表する“『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』Premiere Ceremony” が5月21日に行われ、主要6部門を発表する“『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』Grand Ceremony”が本日5月22日に開催される。現在の日本音楽シーンの第一線で活躍する多数のアーティストがノミネートされているが、本稿では授賞式に先駆けて“主要6部門”にノミネートされているアーティストをピックアップしプレイバックする。

Mrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLE「ライラック」Official Music Video

 21日に最優秀ジャパニーズソングアーティスト賞を受賞したMrs. GREEN APPLEは、最優秀楽曲賞、最優秀アーティスト賞、最優秀アルバム賞の3部門でノミネート。最優秀楽曲賞では「ライラック」が、最優秀アルバム賞では『ANTENNA』がそれぞれ選出されている。ストリーミングチャートでの爆発的かつ長期的なヒットだけでなく、今年6月に横浜・Kアリーナで開催する音楽イベント『Mrs. GREEN APPLE presents “CEREMONY”』や7月に横浜・山下ふ頭で開催するアニバーサリーライブ『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~』、そして10月よりバンド初となる5大ドームツアー『Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”』の開催も控えているなど、ライブ活動も精力的に行っている。バンドメンバー3人の卓越した演奏力とボーカルである大森元貴の歌唱力、そしてスター性が世代を超えた支持に繋がっている。チャートにおける通年の存在感、現在の人気ぶりを鑑みると最優秀アーティスト賞はもちろん、そのほか受賞も想像に難くない。

藤井 風

藤井 風 - 死ぬのがいいわ(Not a MV)

 藤井 風は21日に最優秀クロスボーダー・コラボレーション楽曲賞(「Feelin’ Go(o)d」)、最優秀国内シンガーソングライター賞を受賞。主要部門では最優秀楽曲賞、最優秀アーティスト賞、最優秀アルバム賞、Top Global Hit From Japanの4部門にノミネートしている。最優秀楽曲賞には「満ちてゆく」が、最優秀アルバム賞には『LOVE ALL SERVE ALL』が、Top Global Hit From Japanには「死ぬのがいいわ」が選出。「死ぬのがいいわ」のグローバルヒットを契機に海外での活動も積極的に展開している藤井はすでにアジアツアーを2回、アメリカツアーを1回、今年は7月よりヨーロッパツアー、8月より北米ツアーの開催も控えている。北米ツアーにはアメリカ・シカゴ最大級の音楽フェス『ロラパルーザ』への出演もツアーに組み込まれており、そのグローバルな人気ぶりはまさに“Top Global Hit From Japan”の冠に相応しい存在と言えるだろう。

YOASOBI

YOASOBI「アイドル」 Official Music Video

 YOASOBIは最優秀楽曲賞、最優秀アーティスト賞、Top Global Hit From Japanの3部門にノミネート。最優秀楽曲賞、そしてTop Global Hit From Japanの2部門において「アイドル」が選出されている。アニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌として世界を席巻した「アイドル」は、米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”で1位を獲得。これは同チャートにおける初の日本語楽曲の首位獲得となった。この“Global Excl. U.S.”はアメリカを除いた国際チャートであるという但し書きは必要であるものの、それを差し置いたとしても途轍もない快挙であったことは疑いようがない。すでにYOASOBIは最優秀ミュージックビデオ賞、最優秀アニメ楽曲賞を受賞しているが、世界からJ-POPに熱視線が向けられている現状を作ったきっかけが「アイドル」であることは間違いないだろう。

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