香取慎吾とキャイ~ン、“家族”のように育み続けた絆 17年ぶり復活『天声慎吾』放送前に振り返る
香取慎吾とキャイ〜ンによる『特上!天声慎吾』(日本テレビ系/以下、『天声慎吾』)が、5月25日に復活する。1997年4月から2008年9月まで放送されていた『天声慎吾』は、「ドキドキする思い出づくり」をコンセプトに3人が街へ繰り出したロケ中心のバラエティ番組だ。今でも当たり前に彼らが呼び合う、香取=王子、天野ひろゆき=アマノッチ、ウド鈴木=ウッディーのあだ名も、同番組から生まれたもの。1977年生まれの香取が放送開始当時は20歳だったことを考えると、改めて彼らの長い付き合いを実感する。
17年の時を超え復活!香取慎吾が出演する『特上!天声慎吾』ゲスト発表!https://t.co/tAhVp3ItRe#新しい地図#atarashiichizu#香取慎吾#ShingoKatori pic.twitter.com/TD16AmMoUM
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香取にとって「家族みたいだった」と振り返る『天声慎吾』。いつも香取、キャイ〜ン、そしてスタッフみんなで1台のロケバスに乗り込んで移動していたという。誰がどこに座るのか、それぞれの席が決まっていたほど、彼らは行動をともにしていたのだそう。そのなかで、しっかり者の香取とちゃっかり者のウドが兄弟喧嘩のように争うのも、お約束の流れ。そして、2人が大好きなお酒を前に意気投合するという展開で笑いを誘った。
「1回のロケを編集して2週分にしてたので。1本の後半で酔っ払っちゃってウッディーと僕が眠り始めちゃって、それを2本分にしたら次の週の30分全部寝てた! すごくない?」とは、香取が自身のYouTubeチャンネルで『天声慎吾』の思い出を語った時の言葉。いつもロケバスの後方に座っていた香取とウドは、ロケ先でもらった一升瓶のお酒をスタッフに隠れて飲み続け、気づけば次のロケ先となっていた家のリビングで布団を敷かれて寝かされていたと笑う。
「横見たらウッディーが『かぁ~』って寝てるの。昼ぐらいだよ? 声が聞こえてきて、見たら居間みたいなところで、スタッフがみんなでお茶して、お菓子食べながら『あれはなんとかでさ~』とか言って。そこにアマノッチもいて、みんなでわいわい楽しく」と回顧。目覚めた香取に気がついたスタッフと天野が「あ、王子起きた。こら、王子!」「起きた起きた~。ほら、ウドちゃん起こして。それじゃ、撮影するよ!」とロケが再開したこともあったそう。
「飲みすぎて気持ちよく寝ちゃったから、疲れてるだろうし、ちょっと寝させてあげようみたいな」と、当時のスタッフや天野が配慮してくれたのだろうと振り返る。なんだか実家に親戚が集まったかのような風景ではないか。香取は後に同番組が終わるという連絡を電話で受けた際に「号泣したのを覚えています」と、『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)で語っていた。芸能界ではなかなか連絡先を共演者などに共有しないという香取が、最終回にキャイ〜ンに電話番号を交換したことを思い出すと、どれだけこの番組に強い愛着があったかを窺い知れる。
その後も3人のつながりは途絶えることなく続いた。SMAPの解散騒動で揺れた2016年、天野に子どもが生まれたと聞いて、マスコミに追われながらも香取はこっそりと駆けつけたという。天野の自宅で「新しい人生を歩み出そうみたいな感じだったのに、こんなに大変でどうなっちゃうんだろう、どこに向かっていけばいいんだろう」と当惑する香取の気持ちを、朝方までキャイ~ンが聞き続けたというエピソードも明かされている。
そして2017年、稲垣吾郎、草彅剛とともに新しい地図を広げた香取が、72時間ぶっ通し生放送『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV/現ABEMA)に挑戦するとなった時にも、すぐさま駆けつけたのがキャイ〜ンだった。それから『7.2 新しい別の窓』、『ななにー 地下ABEMA』とレギュラー番組化した後継番組にも、EXIT、みちょぱ(池田美優)とともに“ななにーファミリー”として共演し続けているキャイ〜ン。香取が5年ぶり出演となった民放ドラマ『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京系)の主演を務めると聞けば、そこに友情出演するなど、ずっと心強い味方であり続けた。