Snow Man、圧巻のエンターテインメントを体現 “2025年の春”を記憶に深く刻む幸福感溢れたライブを観て

 Snow Manがキャラクター化された映像を挟んで、続くパートではレーザーが会場に飛び交う。「HELLO HELLO」ではアリーナ外周で噴水が上がり、メンバーが外周花道へと歩むと、そこが上昇して外周ムービングになるという大規模な演出が行われた。外周ムービングが合体してバックステージになると、そこも上昇し、さらにメンバーはトロッコでメインステージへ戻った。

 メンバー一人ひとりからの挨拶を経て、本編最後の「Dear,」へ。ステージには9台のゴンドラが現われ、メンバーはそれに乗って高く上昇していく。どんな状況でも歌い続けるメンバーのタフさを最も感じた瞬間だった。スタジアム側に設置されたライトも、アリーナを囲むように発光し、国立競技場が光に包まれていた。

 アンコールでは、メンバーは思い思いに会場の各所を歩いていく。トロッコやムービング、スタンドステージも使われた。そして、アンコールの最後である「We'll go together」では、メンバーはセンターステージに集合。そして、大量の花火が国立競技場に打ち上げられたのだ。その数、3000発。終演後の囲み取材で、夕暮れから夜への流れを意識したとメンバーが明かしていたが、まさに自然の変化を最低限に活かした演出だった。

 デビューから5年で、圧倒的な規模のエンターテインメントを体現してみせたSnow Man。全編を通じて、どんな演出の最中でも高いレベルを維持できるステージングは、彼らの長い切磋琢磨の証でもある。『Snow Man 1st Stadium Live Snow World』は、2025年の春をSnow Manと過ごしたことを見た者の記憶に深く刻み込んだであろう、幸福感に満ちたライブだった。

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