続くパフォーマンスパートでは、SUZU、SHIZUKUの曲紹介から「Affogato」を初披露。UHA味覚糖「特濃ミルク8.2」のテレビCMソングを務めている同楽曲は、リラックス感のある穏やかなサウンドが印象的で、メンバーたちはハンドマイクを持ちながら、伸びやかな歌声を響かせ、観客を魅了した。

　そして、再び企画コーナーへ。MOMONAがMCを務め、「リズムで伝えろ！ジェスチャーゲーム」と題された、ME:Iの楽曲に合わせてお題をジェスチャーで表現するゲーム企画が始まった。マジシャンなど、回答するのが難しいお題も出現したものの、見事に正解を導き出せた場面が多く、言葉にせずともお互いの思いや考えが伝わるメンバー間の強い絆を実感できた一幕となった。

　その後、テレビアニメ『ポケットモンスター』のエンディングテーマを務める「Ready Go」を初パフォーマンス。跳ねるように刻むビートと、どこか懐かしい雰囲気の漂うメロディアスなサウンドの中にメンバーの高音域の歌声が乗り、非常に心地よい時間が流れていく。仲間との絆と夢を追うことを歌った歌詞は、現在のME:Iの姿とも重なって心に響き、一目見たら忘れられない振付も印象的なステージだった。

　ショーケース最後のMCでは、サプライズでアリーナツアー開催決定を告げる映像アナウンスが行われた。ME:Iは今夏、長野、北海道、愛知、神奈川、兵庫、広島を巡るコンサートツアーを開催することが決定。開催地が発表される度にYOU:MEから空気が割れんばかりの大歓声が沸き起こり、驚きと感動で涙を流すメンバーが続出した。

　その後の挨拶では、各メンバーがファンへの感謝の気持ちとツアー開催に向けた意気込みを語った。SUZUは「皆さんと（デビュー1周年の）記念ライブができて楽しかった」「全国を回れるということで、楽しみに待っていてください。頑張ります！」と笑顔を見せる。SHIZUKUは「今年も皆さんと最高の1年のスタートを迎えられて、一緒に夏、最高の日々を過ごせると思うとすごく楽しみな気持ちでいっぱいです」とコメント。RINONは「ME:I、1歳ということですけども、早いもので、（この1年間）頑張ったなと思います」としみじみ語ると、ライブツアーで多くのYOU:MEと会える喜びを言葉にしながら、「（各開催地で）何を食べるかリサーチしたい」「待っててね！」と笑いを誘いながらファンに語りかけた。KOKONAは「（全国ツアーを回れるのは）スタッフさんやYOU:ME、いつも支えてくれる人たちがいるから」「また会える機会もどんどん増えていくと思うので、楽しみに私たちのパフォーマンスを待っていてくれると嬉しいです」と、周囲への感謝の気持ちを口にした。

　MOMONAは、この1年間の活動を振り返りながら、感極まった様子でツアー開催決定を喜んだ。彼女は「メンバーの一人ひとりが愛おしくて、この子たちと一緒にやることに意味があって」「ツアーを回れることがすごく嬉しいです。皆で頑張っていきましょうね！　メンバーも、YOU:MEも大好きです！」と、グループとファンへの愛情たっぷりな言葉を紡いだ。RANはその言葉を受け、MOMONAと2人でツアーを実現させたいと話し合っていたことを明かす。彼女は「ツアーをすることによって成長するよね、と過去の経験から思うこともあったりして、（ツアーを）今年にはできたらいいなとずっと話していて」「それで今、こういう状況なので、メンバーの涙もアツいですし、この涙を糧に、皆さんに素敵な思い出を作っていけるような愛のあるグループになっていきたい」と意気込みを見せた。MIUは「年末の大きなステージとか、MAMAとかに立たせていただく度に、本当に私たちはこれにふさわしいんだろうかと思っていて」「今回のツアーもまだまだ『できるのかな』と不安もある」「みんなとだったら、いいものを作れると思うので、楽しみにしてくださったら嬉しいです」とコメント。AYANEは「今年に入ってから、ツアーができるようになりたいと目標にしていた」「こんなにも早くツアーができるという幸せをいただけて、いつも皆さんが支えてくださるおかげで夢を実現できていると思うので、いつもありがとうございます」とYOU:MEへの感謝を言葉に。KEIKOは終始感極まった様子で、声を詰まらせながら「1年目はデビューの年だったので、たくさん応援をいただけて」「2年目はもう新人じゃないし、みなさんがついてきてくれるか分からなかったから、ずっと不安に思っていたんですけど、ツアーも決まって、今年も去年よりもっと頑張って、一生懸命頑張ります！　夏、お会いしましょう！」と語った。

　最後は、RANの「ME:I史上最速のダンスと言っても過言ではないパフォーマンスとなっています」という曲紹介から、3rdシングル収録曲の「Million Stars」を初披露した。レトロさも感じる、クラシック曲のサンプリングも組み込まれた疾走感のあるEDMサウンドの中で繰り広げられたのは、次々と目まぐるしく変わるフォーメーションダンス。高らかに伸びていく歌声と耳に残るラップも印象的で、ME:Iは今年もさらに進化した姿を見せてくれるのだろうと感じられたステージだった。

　メンバー間やファンとの絆を大切にしながら、デビュー2年目の道を歩き始めたME:I。アリーナツアーの開催が決定した今年は、グループにとってさらなる飛躍の年となるのではないだろうか。彼女たちの今後の活躍に注目必至だ。