RIIZE、デビュー以降の躍進を支えてきた注目曲 “エモーショナルポップ”によって輝くグループの個性
「Get A Guitar」
記念すべきデビュー曲は、タイトル通り、“ギター”をフィーチャーした楽曲。シックなグルーヴを感じさせるエレキギターのリフ、しなやかなファンクネスをたたえたトラック、そして、抑制が効いたボーカル、ハーモニー、ラップが響き合うダンスチューンだ。洗練された音楽性と軽やかなポップネスを共存させたこの曲によって、彼らは幅広い音楽ファンの注目を集めた。ギターの音(=音楽)を通じて一つになるというメッセージも、RIIZEのコンセプトと結びついている。
「Love 119 [Japanese Ver.]」
〈心が こんなに震える また 君のことが全てが 好きだよ〉といった、初めての恋をピュアに映し出す歌詞が心に残るミディアムチューン。韓国のロックバンド iziの楽曲「Emergency Room」(2005年)をサンプリングしたトラック、日本語と英語が混ざり合うフロウを切なく響かせるメンバーのセンスが素晴らしい。『EIGHT-JAM』(テレビ朝日系)の「プロが選ぶ『2024年の年間マイベスト10曲』」にて、川谷絵音がこの曲を5位に選出。「エモーショナルなピアノが鳴り響くオケにメロディを当てず、音程がないフックを乗せるセンスに驚きました」と評した。
「Boom Boom Bass」
1stミニアルバム『RIIZING』のリードトラック「Boom Boom Bass」は、デビュー曲「Get A Guitar」のベースバージョンと言いたくなる極上のダンストラック。うねりまくるベースラインを軸に、70年代のファンク〜ディスコの潮流を感じさせるレトロフューチャー的なナンバーに仕上がっている。メンバーのボーカル/ラップスキルもさらに向上し、セクシーな表情を交えた歌声が気持ちよく響く。楽曲の変化とともに成長・進化するメンバーの表現力にも注目してほしい。
「Lucky」
日本1stシングルの表題曲。RIIZEの音楽的な軸となっているソウル、ファンクのテイストを爽やかに昇華させたアップチューンだ。軽快なグルーヴを感じさせるリズムアレンジ、爽快なメロディラインが心地よく共鳴するこの曲は、彼らのポップな側面をストレートに打ち出し、J-POPリスナーへのさらなる訴求へと結びついた。ボーイ・ミーツ・ガール的なリリック、「幸運は僕ら次第!」というメッセージもメンバーのキャラクターにぴったり。
「Hug」
RIIZEの2025年最初の楽曲「Hug」は、2004年に発表された東方神起のデビュー曲のカバー。SMエンタテインメント創立30周年記念アルバムからの先行シングルだ。切なさと愛らしさを内包した原曲の良さを残しながら、現代的なサウンドへとアップデートさせたRIIZEバージョンの「Hug」は、Y2Kリバイバルの流れを汲み取ると同時に、メンバーの新たな表現を引き出している。リリース後にはショウタロウ&ソヒ×YUNHO(東方神起)のコラボダンスが公開され、大きな反響を呼んだ。
8月9日・10日に東京ドームで行われる『SMTOWN LIVE 2025 in TOKYO』への出演が決まるなど、活動の幅を広げ続けているRIIZE。彼らがどんな成長を遂げ、どんな夢を実現させるのか。その中で繰り広げられるエンタテインメントにぜひ注目してほしい。