IVE WONYOUNGが発信する「ラッキービキ」が世界を変える? 強くしなやかなポジティブマインド
無数の“インフルエンサー”が乱立するこの時代、改めてインフルエンサーの本質を考えさせられる。真のインフルエンサーとは何だろうか。ファッションやビューティーといったトレンドを動かすことも確かに“Influence”(影響を与える)ではあるが、自身の言葉や生き方で他者を感化させ、社会をより良い方向へ導く力こそ、本物の影響力ではないだろうか。とりわけ、若いファンに絶対的な影響を与えるアイドルであれば、そのインパクトは今後数十年先まで波及するはず。そうした意味で、IVEのWONYOUNGが発した「ラッキービキ」は、世の中をポジティブに彩る“かわいくて強い”ひと言だ。
「ラッキービキ」とは、“幸運”を意味する「ラッキー」(Lucky)と、WONYOUNGの英語名「ビキ」(Vicky)を組み合わせた造語だ。彼女があるパン屋で体験したエピソードをファンに共有したことがきっかけで広まった。スペインの人気パン屋に訪れたWONYOUNGは、自分の番が来る直前に、買いたかったパンが売り切れてしまった。しかし、少し待つと焼きたてで美味しいパンが味わえると言われ、「ラッキービキじゃん!」と叫んだという。このささやかなエピソードから生まれたフレーズは、ファンの間で広く拡散され、今もなお語り継がれている。WONYOUNG自身は、「私には日常的に根づいた考え方のひとつ」と語る(※1)。
この表現は、いわゆる“WONYOUNG的思考”に基づいている。“WONYOUNG的思考”とは、たとえどんな困難に直面しても、揺るがないポジティブ思考を発揮する彼女独自のマインドを指す。ただし、これはネガティブな感情の原因を無視したり都合のいい解釈をするわけではなく、現実を客観的かつ明確に把握しつつ、そこからポジティブな要素を見つけ出すところが重要なポイントだ。つまり、「ラッキービキ」は安易な自己正当化ではなく、日常に点在する小さな幸せを掬い上げ、感謝することから生まれる言葉なのだ。






















