2025.02.25 20:00

GENERATIONS 中務裕太がアーティストから受ける刺激　さらなる高みを目指した“ヒット曲”への挑戦

「今、注目しているアーティストはBE:FIRST SOTA」

――数々のレジェンドと共演する一方で、中務さんが注目している次世代アーティスト、ダンサーというと？

中務：もうすでに有名ですけど、BE:FIRSTのSOTAですね。彼の独特なダンススタイルは、今までありそうでなかったスタイルなので、ダンスに詳しくない方も見ていて圧倒されるでしょうし、同業の僕も毎回「すげぇな！」「新鮮だな」って思いながら見てます。

――ダンスジャンルで言うと、ポッピン（筋肉を弾くような動きが特徴のダンス）でしょうか。

中務：ポッピンとヒップホップをSOTAの独特の感性で融合させたのが、彼のスタイルで、それがBE:FIRSTの個性的なパフォーマンスに繋がってるなと思います。僕自身もGENERATIONSをダンスで引っ張っていけたらと思っているんですけど、SOTAもBE:FIRSTをダンスで引っ張ってる印象があって。彼のパフォーマンスやダンスに対する姿勢には、いつも刺激をもらっています。

――中務さんがseason1に出演されたダンスバトルエンターテインメントショー番組『R4 STREET DANCE』には、season2からBALLISTIK BOYZの松井利樹さんが出演されていますが、そちらはご覧になっていますか？

中務：もちろん！　利樹からは、season2の出演が決まってすぐに報告されて。「裕太さん、僕、マジで勝ちたいんですよね。裕太さんのリベンジ絶対にします！」って宣言されてたので（笑）、僕もできる限り協力しています。

――例えば、どんな協力を？

中務：4人のアーティストが「D.LEAGUE」（プロダンスリーグ）の選手とクルーを結成して、ショー・ダンスバトルを繰り広げる番組なので、Dリーガーの選び方をアドバイスしたりしました。『R4 STREET DANCE』を見てると、利樹がどれだけ気合いを入れてバトルしてるかが、ビシビシ伝わってくるんですよね。EXILE TRIBEの仲間でもある後輩が、そうやって僕のリベンジを掲げて頑張っている姿は、すごく嬉しいですし、刺激をもらえます。僕は利樹がアーティストになる前から知ってて、ダンサーの利樹がもともと好きだったので、久々にダンサーの顔をした利樹を見られたことも嬉しいです。

――ここ数年は中務さん自身も、『R4 STREET DANCE』season1に出演されたり、音楽番組で他のグループの方とダンスコラボをする機会が増えていて。TikTokでもコラボダンス動画をよく上げていますし、GENERATIONSのダンス外交担当みたいになっていますよね。極度の人見知りで有名だった、あの中務さんが……（笑）。

中務：いや、今でも人見知りではあるんですよ？　交友関係の広いメンバーと違って、僕はプライベートでは同業者の方と食事に行くこともないし。ダンスという共通点があるから、なんとかやれてる（笑）。でも、GENERATIONSのためを思えば必要なことだし、なるべく意外性のある方とコラボをしたほうがいいので、これも勉強だなと思ってやってます。

ヒット曲を生み出すために色々な人の力を借りていく

――「True or Doubt」を手掛けた想太さんも、TikTokでコラボ動画を上げているのをよく見かけますね。

中務：想太くんもTikTok頑張ってますよね。その様子も見ていて、グループ内での立ち位置が似てるなと思ったので、今回お願いしました。

――ダンスやTikTok以外で、新生GENERATIONSにおいて、これは自分の担当だと思うものはありますか？

中務：昨年も『スポ男』（『最強スポーツ男子頂上決戦2024』／TBS 系列）に出演しましたし……アスリート担当なんじゃないですか？　フィジカル担当？

――お会いするたびに、二の腕の筋肉がマシマシになってますもんね。スタイリストさん泣かせだなと。

中務：本当に。腕の部分がきつくなってきて、そろそろスーツが着られなくなりそうなんですよね（笑）。でも、スポ男とかに出た時にナメられたくないんで！　もうちょっと大きくしたいなと思ってます。

――しかも、フィジカル担当でありながら、役職は「日本一踊れる学長」。パワーワードすぎますよ（笑）。（※2024年4月に、EXPG高等学院の学長に就任）

中務：この肩書きでアーティスト活動をしている人は、多分、日本で僕しかいないでしょうね（笑）。そういう立場もあって、年々、次世代のアーティストを育てていきたいという気持ちが強まってます。とはいえ、僕もまだ32歳で、まだまだ現役でやれる歳ですから。自ら最前線に立って、しっかり背中を見せることが大事だなと思いますし、アーティスト業もそれ以外も、その時求められたことを一つひとつ一生懸命やっていけたらと思っています。

――ちなみに、先日、5月17日・18日に『EXILE LIVE TOUR 2025 "WHAT IS EXILE"』に参加されることも急遽発表されましたが、こちらはどういった経緯で出演が決まったんですか？

中務：このツアーに関しては、AKIRAさんから直接声をかけていただきまして。AKIRAさんの「EXILEの新しい形を作っていきたい」という熱い想いを聞いて、僕たちも一緒にEXILEを盛り上げたいと思ったので、（小森）隼と（佐野）玲於と、3人で出演させていただくことになりました。誤解を恐れずに言うと、僕はEXILEに憧れてダンスを始めたわけじゃないんですよ。でも、EXILEのみなさんの活躍や凄さを傍で見てきて、自分なりにリスペクトしてるんです。憧れとは違う形で。だからこそ、EXILEの一員として出演させていただくツアーは気合いが入りますし、GENERATIONSとは違う自分でEXILEの楽曲を表現するのを、今から楽しみにしています。

――では最後に、「PRODUCE 6IX COLORS」の今後について聞かせてください。

中務：僕の後に続く、涼太くんと亜嵐くんの曲はもう聴いたんですけど、あとの3人（小森隼、佐野玲於、数原龍友）がどういうアプローチで来るのかは、じつは僕もまだ知らないんですよね。全員、コラボするお相手は決まってて、それは知ってるんですけど。

――「True or Doubt」をDa-iCEの想太さんが手掛けたように、コラボは必須なんですね？

中務：はい。とにかくヒット曲を生み出すことが、グループ内の共通認識としてあって。そのために、いろんな方々のお力を借りてます。

――プロモーション資料にも「目標はただ1つ！“売れること！”」と赤字で明記してあって、GENERATIONSの本気を感じました（笑）。

中務：あははは。僕ら、ヒット曲がないんですよ。「AGEHA」は割と知られてますけど、自分達としてはもっと高みを目指したくて。この機会にヒット曲らしいヒット曲を作りたいんです。とはいえ、僕だったら「SNSでバズること」がヒットの基準ですけど、メンバーによっては、また違う基準があるはずで。それが楽曲の色にもなっていくと思うので、その違いも楽しみにしていてほしいですね。