ライバーたちが示した新たな可能性 JOYSOUND LIVER PROMOTION初のリアルライブに潜入!

JOYSOUNDが手掛けるライバー事務所・JOYSOUND LIVER PROMOTIONの2周年を記念したイベントライブ『JOYSOUND LIVER PROMOTION 2nd ANNIVERSARY REAL LIVE』が行われた。
同社初のリアルライブとなった本公演。1月25日に東京・UNDER DEER Loungeで開催された東京公演には、まるぱも、ともにゃ~、めぐみうい、そして昨年末にImgramox Musicからメジャーデビューを果たした、りな、ユイ、RUNAの合計6名が出演。全員が歌に特化した配信で人気を集めているだけに、生のステージでもハイレベルなパフォーマンスを見せ、2周年というアニバーサリーに相応しい盛り上がりを見せた。
ボイストレーナーとしても活躍するりなは、赤髪に黒のロングワンピースという大人っぽいスタイルで登場。「盛り上がっていきましょう!」と元気に煽り、アニメ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』のテーマソングとしても有名な「甲賀忍法帖」(陰陽座)のカバーで初っ端から会場を熱狂させる。ハードなサウンドにも負けないパワフルな声と、高音も完璧に歌い上げる歌唱力にオーディエンスは沸き、「オイ! オイ!」と絶叫。りなは、曲中に手を振ったり声をかけたりと、ステージ上から気さくにコミュニケーション。配信での姿と変わらない親しみやすさと、リアルライブならではの迫力のあるステージに、オープニングから会場の熱量はどんどん上がっていく。

続く「心拍数♯0822」(蝶々P)は、彼女がメジャーデビューのきっかけを掴んだという思い出の一曲。「ドクン、ドクン」という心音に、透明感のあるりなの歌声が重なり、一気に神秘的なムードで会場を塗り替える。先ほどまで叫んでいたオーディエンスも、その歌声に聴き入っていた。ここで、kemuの人気曲のカバーで、メジャーデビュー曲の「イカサマライフゲイム covered by りな」を投下。「盛り上がる準備はできてますかー!」という力強い煽りから始まったこの曲は、ハイテンポなアッパーソング。フロアと熱いコール&レスポンスも交わし、すさまじい盛り上がりを見せた。
切ないバラード「うれし涙 feat. シェネル & MACO」(SPICY CHOCOLATE)は、りなが配信で毎回歌っている思い入れのあるナンバーだ。〈見えない愛情が 優しく包むよ/こんなにあたし/こんなに強く支えられているから〉という歌詞からは、りなからリスナーへの溢れんばかりの思いが伝わってくる。そして最後は、「いつかアニメソングを歌いたい」という夢を託した「God knows…」(涼宮ハルヒ/CV:平野綾)。凛とした明るい歌声と眩しい笑顔で、爽やかな余韻を残してステージを去った。ハードなナンバーからバラードソングまで幅広い楽曲をセットリストに詰め込んだ、りな。ライバーとしてのストーリーも感じられるステージで、楽しさと感動の両方を届けた。
保育士と兼業しながらライバーとして活躍するユイは、白とピンクのキュートなふわふわスタイルで登場。女性ファンの姿も多いフロアは、ユイのイメージカラーでもあるピンク色のペンライトで染まる。1曲目は、「アイドルでよかった。」(mona feat. HoneyWorks)。歌詞のなかで綴られる、アイドルからファンへの感謝の気持ちを、ユイは自身のリスナーに向けて歌い上げる。最後のフレーズを、〈今日はユイに会いに来てくれてありがとう〉と歌詞を変えて歌うと、大きな拍手とあたたかい声援がおくられた。
続いて披露したのは、オリジナルソング「笑顔の魔法」。彼女らしいキュートさとフレッシュさの両方を表現する、ポップなナンバーだ。少し緊張している様子にも思えたが、オーディエンスの声援に支えられながら精一杯届けていた。

ここで、Eightの人気曲のカバーで、メジャーデビュー曲の「とても素敵な六月でした covered by ユイ」を披露。「18歳でなんとなく配信を始めて、まさかメジャーデビューできるなんて思ってもいなくて、嬉しい気持ちでいっぱいです。みんなのおかげです」と感謝の気持ちを込めて届けるユイ。歌い出しから、これまでと違う大人っぽい雰囲気を醸し出し、クールな一面を垣間見せる。曲の最後には、「まだまだな私ですが、これからもっとたくさんの人に知ってもらえるように、もっとたくさんの人に歌を届けられるように頑張ります」と意気込みを語った。
続く「結 -ゆい-」(miwa)は、配信でも人気の高い一曲。夢へ向かう強い意志と、大切な人の絆を歌い上げた、壮大なバラードソングだ。ユイの透き通った歌声は、この日は直接リスナーの心に響き、大きな感動を届けたことだろう。そしてラストは、初めてのオリジナルソング「アイノカケラ」。一人ひとりに語り掛けるよう心を込めて歌い、幸福感いっぱいの空間を作り上げた。
柔らかな歌声と優しい笑顔で、あたたかい時間を届けたユイ。“応援したい”と思わせてくれる天性の愛され力が感じられるステージであった。